最近運動について勉強不足を感じ、久しぶりに石井直方先生の本を買って読んでいます。
インストラクターの勉強を始めた当初から石井先生の本にはとても多くの事を勉強させてもらいましたが、今回はかなり自分の考えや知識も古くなっているなと素直に感じてしまう内容でした。
石井先生の本を読んでいつも感じさせられることは、人間の体というのはまだまだ本当の意味で解明されていない事が多いようですが、その中で今現在わかっている知識を最新の物にしていく事の重要性です。
最近は色々なトレーニング方法や理論がネットを通じて広まりますが、運動指導を生業としている限りは解剖学や生理学などの根拠に基づいて「理論的に納得できるのか?」という事をいつも考えます。
しばらく勉強していないとエビデンスに基づいた考え方が出来なくなってしまいます。
本書にも書かれていますが、私が最初に勉強した時には「乳酸は疲労の元凶である」という考え方でしたし、驚いたのは最近では筋肥大にダイレクトに関わると思われていた成長ホルモンはあまり重要ではないと考えられているようです。成長ホルモンが出るから効果が高いという考えから脱却していないとすでに勉強不足なんだなという事になってしまいます。
最近はネットなどで○○法とか××メソッドとかが簡単に普及したりします。けっこう特殊だなと思うやり方を得意げにやる前に、基礎となる知識の勉強は運動指導者に限らずトレーニングを趣味とする人達には石井先生の本を何冊か読んでみるのをお勧めします。その中でこの本は是非読んでみて下さい。