遂に、やってきました!
今回で計七度目となる学生を連れてのドイツの修養の旅(Bildungsreise)。
この一カ月、水面下で、ずっとこの旅の準備をしていました。それはそれは、もう本当に毎度ながら大変で…。
でも、学生を連れて、このドイツの地に降り立つと、そんな苦労も全部どこかに消えてしまい、、、
これから、11泊13日の旅が始まります。
今回も、ドイツ、オーストリアの各地を訪問します。
色んな人や、色んな事物との出会いを通じて、学生たちがまた一つ成長してくれれば、と。
***
飛行機の中から、今回の旅はちょっと違いました。
なんと、僕たちの座席の周囲に、4人の赤ちゃんがいたんです。
4人も赤ちゃんがいると、それはそれは賑やかで(苦笑)。
けど、僕を含め、みんな、赤ちゃんたちと仲良くなれました。
12時間のフライトで、そばに赤ちゃんがいるとなると、、、、
昨年かな、日本で、「赤ちゃんを飛行機に乗せるな!」という、まことに身勝手な議論が起こったことを思い出しました。赤ちゃんがそばにいたら、かわいいのに。それに、その乗客よりも、何倍も、何十倍も親の方が大変なのに…。
僕なんか、赤ちゃんを抱っこするお父さんといっぱい語ってしまいましたよ。
素敵な話もできました。「ボンで必ず再会しましょう!」という話になりました。機内だって、出会いのある場所なんです。
***
今回の旅の一番最初の「活動」は、デュッセルドルフの人気店「串亭」、「匠」を創業した佐伯さんに、できたてホヤホヤの本を届け、学生たちと対話することでした。
お忙しい方なので、あまり長くは対話できませんでしたが、学生たちの質問に、丁寧に答えてくれました。
面白かったなぁ。「世界から見た日本はどんな風ですか?」、「日本に戻りたいとは思わないのですか?」、「異国の地にいて、差別や偏見をもたれることはありませんか?」、「ドイツの客と日本の客とでは、どこがどう違いますか?」、「こちらに働きにくる日本人はどのような人で、どういう目的でドイツに来るのですか?」、等々。これだけで本が書けそうな…
佐伯さんは、「日本はいい国ですよね」、と言いつつも、「生活をするならドイツの方がいいかな」、と語っていたのが印象的でした。「休日が多い方がいいですよね」、とも。ごもっともです(苦笑)。また、「日本人ということで差別を受けることはないが、この国に差別がないわけではない」、という話もありました。そこに、この国の教育の問題の根を見た気がしました。
いきなりドイツに着いて、その日のうちにこういう対話の場でしっかり質問できる学生を見て、ちょっと感動した僕でした。「頼もしい学生たちだなぁ」、って。
そして、対話の後は、麺処匠TAKUMIで、美味しいラーメンを頂きました。
そうそう、たまたまなのですが、北海道の西山製麺の方とお会いすることができました。
西山製麺の麺が好きな僕としては、とても感動的な出会いでした。(嬉しかった!)
異国の地で、西山製麺の方と出会えるとは…。
いつか北海道でお会いできる日を楽しみにしています。
***
到着して早々、現地の人といっぱい交流しました。
この交流の中に、生きた学びがあると思います。
2日目は、デュッセルドルフからシュトゥットガルトに移り、また全然違う対話を行う予定です。
さ、どうなることやら・・・
今回の旅は、このご時世なので、警戒度を上げて、しっかりと注意深く動いていこうと思います。
9人の未来ある若者を連れてるわけですからね。
自分としても30代最後のドイツ・プロジェクトということで、気を引き締めて頑張ります。
あと1時間半でチェックアウトだ。