もう、困りました…。
昨年末の紅白以来、僕の脳みそは完全にBiSHに支配されてます。
知れば知るほどに、その全てが魅力的過ぎて…
まぁ、紅白で知ってファンになるあたり、「おっさん」の証拠なんでしょうけど…💦
…
もともと「グループ」が好きな僕としては、このBiSHの六人の組み合わせが最高過ぎでした。
アイナジエンドとセントチヒロチッチの「超強力ツートップ」。
この二人の歌もヴィジュアルも踊りも全部が魅力的なんです。
そして、
それを支えるモモコグミカンパニー(彼女の存在も実はでかい)。
この三人に加えて、、、
お笑い系&美声&トーク力抜群のハシヤスメアツコに、
オシャレでシャウトが印象的な個性派リンリンに、
ヤミ系&正統派でベーシストで色んな意味で可能性∞のアユニ・D
という三人が加わった六人グループ。
誰一人として個性が埋没していない、驚異のグループ構成になっているんですよね。
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BOOWYで言えば、ヒムロック=アイナジエンド、布袋さん=チッチに、クールな松井さん=リンリン+アユニ・D÷2、高橋さん=モモコグミカンパニープ+ハシヤスメアツコ÷2、かな!?
X JAPANで言えば、YOSHIKI=アイナジエンド、HIDE=チッチ、TOSHI=モモコグミカンパニー、TAIJI=アユニ・D、PATA=ハシヤスメアツコ、ヒース=リンリン(無口つながり)?!
SMAPで言えば、中居君=チッチ、キムタク=アイナジエンド、稲垣君=モモコグミカンパニー、草薙君=ハシヤスメアツコ、香取君=アユニ・D+リンリン÷2?!
LUNA SEAで言えば、RYUICHI=チッチ、SUGIZO=アイナジエンド、J=アユニ・D+リンリン÷2、INORAN=モモコグミカンパニー、真矢=ハシヤスメアツコ!?
つまり、ツートップ+名脇役+不思議・面白系という最高のバランス?!
僕の中では、完璧な【グループ黄金比】を描いているな、と…。
カーリング女子の「ロコ・ソラーレ」のメンバーに喩えることもできそうです。グループをまとめる吉田(知)さん=チッチで、圧倒的存在感を誇る藤澤さん=アイナジエンドで、鮮やかなスイープでチームを支える鈴木さん=モモコグミカンパニー&ハシヤスメアツコで、チームに勢いや力を与えている吉田(夕)さん=リンリン&アユニ・Dかな、と。
ツートップ+名脇役+彩り、この法則性がグループの爆発的な魅力を生み出しているように思うんですね。
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そして、圧倒的な楽曲のよさがあって、ライブの迫力も半端ないんですね。
プロデューサーの渡辺氏自体がかなり変態的で、「アイドルの既成概念をぶち壊す」という(それこそYOSHIKI的精神の)手法で、従来のアイドルの枠組みを全部(あえて)無視した戦略も功を奏しました。
そんな既成概念をぶち壊し続けたBiSHのそのBiSHらしさが詰まったのが、この2月にリリースされた「ぴょ」だと思います。
このPVだけを見たら、絶対アイドルグループだとは思えないはず…
歌詞もすごく凝ってて、「空耳アワー」に出せるくらいのレベルで、しかも卑猥(苦笑)
あっけらかんとしたアイドルヴォイスで、歌詞は完全に狂ってる、、、という。
色んなパターンで売られていますが、おススメはこちらのSG+DVD。
このバージョンには、昨年5月の日本ガイシホールのライブDVDが付いているんです。(それに、どうしてこの新譜が「ぴょ」なのかも、このライブ動画の中で分かるという仕掛けも?!)
このライブがホントにすごく良くて、、、
全21曲のライブ動画ががっつり入っているんです。しかも、えりすぐりの楽曲ばかりで、僕みたいな初心者にうってつけなんです。このグループには、いったいどれだけの名曲があるんだ?!?!って…。
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曲的には、僕的には、まず紅白の「プロミスザスター」で「お?!」ってなり、「星の瞬く夜に」で「おおお!?!?」ってなり、「Beautifulさ」の名曲ぶりに圧倒され、「OTNK」で度肝を抜かれ、「スパーク」で癒され、「オーケストラ」で涙して、、、
そして、もう完全にknock outさせられたのが、
SMACK baby SMACKという曲でした。
これ、ヴィジュアル系好きの人には絶対刺さる曲だよな、、、って。
出だしのベースも、SEIICHIというかJというか、、、(苦笑)
しかも、メンバーの歌の進化も凄いんです。
上のPVと比べると、圧倒的に表現力が増しているんです。
踊りがなくても、派手なドラムやギターがなくても、成り立っているんだから、凄いとしか…
いや~、もう参りました、、、(;´∀`)
そして、これまた最高のロックナンバーのTOMORROW
この曲もまた、すごくカッコよくて、切なくて、ビートがあって、とても気に入りました。
この動画は、コロナ禍の2020年12月24日に行われたREBOOTライブの模様です。
ゴージャスなBlu-rayバージョン!
こちらがDVDバージョン。僕はこっちを買いました🎵 パンデミックの渦中のライブとあって、すごくすごくエモーショナルなライブになっています。
更に、パンクでロックな曲が、
この「本当本気」というアユニ・D作詞の曲。
これ、THE SLUT BANKSかよっ!っていう超ハードなナンバー。TUSKが歌ってもいけそうな曲というかなんというか。サウンド的にも、歌詞的にも、スラバン節を感じる一曲になっています。
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What is BiSH?
BiSH is...
CDにこんな素敵なカードも入っていて、面白かったです。
BiSHとは何か?
これは、BOOWYとは何かとか、X JAPANとは何かに答えるくらいに難しい…💦
とにかく前代未聞のすごいグループだ、ということだけは言えると思います。男だから女だからとか、ロックだからアイドルだからとか、そういう固定観念を見事にぶっ壊してくれました。最高にロックでパンクなグループだということだけは間違いないぞ、と。(でも、このBiSHの着想って、実はメタルとアイドルを融合させた「BABYMETAL」のパンクバージョンとも言えそうで、完全なるオリジナルというわけでもなさそう?!)
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そして、更にこのBiSHが所属するWACKという事務所がまた狂ってて面白いんです。
社長の渡辺氏は、84年生まれの人で、高校中退→大検→早稲田→留年というぶっ飛んだ経歴をもち、反骨精神の塊みたいな人物で、ファンもアンチも相当いるっぽいです(苦笑)。今の時代では、絶対に叩かれるようなこともいっぱいしておられるみたいで…。なんか、昭和のイケイケなパンク人間がこの平成~令和の時代に暴れまわっている、という感じ?!
その渡辺氏率いるWACKが年一回主催する「オーディション」が映画にもなっているんですね。
この映画を見ると、WACKがどれだけクレイジーな会社か分かると思います💦
でも、そこに(戦略としての)「反骨精神」がい~~っぱい入り込んでいて、色々と考えさせられます。
(とはいえ、このオーディションそのものをドキュメンタリー化するという手法は、韓国のK-POPのやり方を真似ているんだろうな、とも思いますが…。まぁ、そういう意味では、すごく戦略的に時代にはまっていたとも言えるかな?!)
この映画、全部見たんですけど、これ、教師や保育士の養成にかかわる人間としてすごく面白かったんです。
オーディションで脱落したり途中であきらめたりする子たちの「言い分」が、幼稚園教諭や保育士の道を途中であきらめる子たちの言い分にすごくよく似ているんです。(そこが聴けただけでも、この映画を見る価値がありました)
「本当はアイドルになる気はなかった」「自分はアイドルには向いてなかった」「実際に参加してみたら、思っていたのと違った」「渡辺さんのこと、別に好きじゃない」etc...
…
アイドルも、幼稚園や保育園の先生も、どっちも「輝いて見える女性の職業」だと思うんですよね。小学生や中学生の女の子にとって、アイドルも幼稚園の先生も保育士も、「夢の職業」で常にトップですし…。
その「キラキラとした世界」に憧れて、昔も今も、多くの女の子たちが目指そうとしているのが、アイドルの世界であり、幼児教育や保育の世界だと思うんです。
でも、その「キラキラ」は、あくまでもファンや子どもたちの前だけで見せるものであって、その「裏側」はほとんど見えていないんですよね。そのキラキラって、実はほんの一瞬のことであって、それ以外のところでは、「修羅場」というか「戦場」というか「ピリピリの世界」というか…。表から見える「キラキラ」と、裏から見える「ピリピリ」と…。
例えば、ラーメン屋さんだったら、最初から「楽じゃない」「大変」「厳しい世界」だって(ある程度は)分かりますよね。なので、「キラキラした世界」には最初からみられてないと思います。(それでも、そこにキラキラを感じる人もいるとは思いますが…)
でも、アイドルの世界や保育の世界って、ユーザー側(客や子どもたち)に裏側を見せないことが不可欠というか、見せちゃいけないというか、そういう世界だと思うんです。(「見せている」としても、それが「裏」ではない、というか)
BiSHの清掃員の多く(ある程度年齢のいった男性ファン)は、そういう裏も含めてのファンだとは思いますが、アイドルに憧れる女の子たちは、もっと純粋に、というか、もっとピュアにアイドルに憧れていたりします。
でも、その「憧れ」は「虚構」であり「幻想」であるわけです。
そして、実際にその道に入ろうとして、躓くんですね。
そういうふうに躓いてやめていった子たちをいっぱいいっぱい見てきた身として、この映画はホントに見るに値するいい作品だったと思います。
また、オーディションを生き抜く子たちが徐々に、その世界に染まっていく姿もまた、とてもリアルだなぁって思いました。最初は拒否していた「激辛ソース」も、後半になると自分から喜んでもらいに行こうとする姿に、「その世界に染まる姿」を見ました。いい意味でも悪い意味でも、「そうだよなぁ、、、」って。
その世界に染まる必要はあるけれど、完全に染まり切ってしまわないように…、という戒めをも感じるドキュメンタリー映画になっていました。僕的にもとても勉強になりました。