ベルリンのとある場所で、こんな施設を見つけました。
「社会空間とプロジェクト」がコンセプトの公共施設。公園ではなくて、教育施設。
その名は、「子どもの街(Stadt der Kinder)」。
和製英語にすると「アドベンチャープレイプラザ」。
中はこんな感じになっています。
日曜日なので、活動は行われていませんが、こんな感じということで。
SPI基金という団体が運営しているそうです。
SPIは、Sozialpädagogisches Institut Berlin Walter Wayの略ですね。
ベルリン社会教育施設基金、ということでしょう。
この施設には、主に小学生が入場できます。6歳以下の子どもは入れません。
社会的な学童施設とでもいうべきでしょうか。
ベルリンでは、小学生は、学校に通い、放課後はこうした施設に来て、社会教育士の先生たちの下で、各々が自由に遊んだり、学んだりしているんですね。「学校に閉じ込める」のではなく、地域の中に、「安全で教育的でかつ面白い場所」を作っていく。
考えると、こういう施設って、ドイツのいたるところにある気がします。
それも、「社会教育」の実践に勢いがあるからでしょうね。
日本の小学生は、学校の中で勉強し、放課後も学童保育で学校に留まっているケースが多いです。そして、あるいは塾漬けか。
コミュニケーション能力やらなんやらを育てたいのなら、まず、子どもたちを学校や塾から解放し、社会の中に居場所を作ることでしょう。考えてみたら、そんなことをやっている地域ってありますっけ? 小学生はどこに行けばいいんでしょう?
社会教育士みたいなまともな大人がちゃんといてくれて、安全を守ってくれて、かつ教育的にも意味のある小学生向けの施設。ないことはないと思いますが、あまり目にすることがありません。商業施設でお金を使って遊ぶ場所はいくらでもありますが、、、
ソーシャルワーカーももっともっと子どものために動いてほしいかなとも思います。ただ、そのためには、国や地域、民間の力が必要です。行政であれ、お金持ちの人であれ、そういう人がお金を出して、こういう施設の設置費用や人件費等をしっかり保障してないとこんなことできません。
お金の使い方が全然違うんでしょうね。。。
ベルリンのテレビ塔です。
考えたら、一度もこの塔に登ったことがないわ。。。
高いところ怖いし。