今回の訪独で、一番印象に残ったのがこの曲だった。
現在、ドイツのヒットチャートでトップクラスに入り込んでいた。
軽やかで、ポップで、ダンサブルで、キャッチーで、はじけている。
DANCE ROCKが次の主流になると僕は確信しているが、
この曲にそのすべてが現れていると思う。
MANDO DIAOはスウェーデンのバンドで、
1995年~1999年くらいにバンドの基盤を確立。
ビートルズの影響を強く受けているようだ。
見た目的にはグループサウンズのスタイルを採用していて、
古さの中に新しさを見いだしたような感じになっている。
基本的にはロックだが、上の曲はダンスサウンドを取り入れていて、
聴く人の耳にはとても新鮮に聞こえるんじゃないかな、と。
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まだ日本ではこういうDANCE ROCKの扉は開かれていないと思う。
日本のインディーズでは既にこういうバンドがいるかもしれないが。
是非若いヴィジュアル系のバンドマンたちはこれを真似てみてはどうだろう?
もちろんヴィジュアル系じゃなくてもいいんだけど。
でも、こういう曲をやるためには、やっぱり「カッコよさ」がなければダメ。
見た目のカッコよさと、曲の軽快さが合わさって、
一つのカタチになっているから。
音楽に関して言えば、やはり欧米からまだまだ学ぶことがたくさんある。
日本のミュージシャンも、もっともっと自分のジャンルの確立に、
力を入れてほしいなと思う。
「これが俺たちの音だ!」、という個性がやっぱり欲しいものだ。
もちろんDANCE ROCKに限った話ではない。
いわゆる「定番」や「王道」に頼らないで、
自分たちのスタイル、方向性をしっかりと見極めて、
音を作っていくことが、今なお強く求められているような気がしてならない。