Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

「自分ブレンド」

教育とか福祉とか人間学とかやってると、家庭の不幸をたくさん聞くことになる。

ボロボロの家庭に育った子どもは、本当に心を痛めている。
それだけは、間違いなく言えそうである。

ろくでもない親はたくさんいる。あきれる親もたくさんいる。
それは当然で、誰でも、ある程度の年齢に達して、
子作り行為をすれば、誰でも親になっちゃうんだから。

子どもが子どもを産んでる、っていうこともたくさんある。
親の自覚、親になる覚悟をきちんともって親になる人がどれだけいることか。

でも、そんな親も、同じ人間であり、その親自身も不幸な境遇で育ってきたことも多い。

親の話を聞くと、「仕方ないかなぁー」って思ったりもする。

で、子ども。

ボロボロの家庭で育った子どもほど、家庭に縛られている。
父、母の影響をもろに受けている。

どうやら悪い影響ほど、親から強く受けるようだ。

では、そういうまともじゃない家庭で育った子どもはどうしたらいいのか?

そこで、『自分ブレンド』。

親の影響を最小限にまで薄めてしまえば、親の呪縛から抜け出せる。
親の負の影響は、他人の影響で薄めるしかない。

別にボロボロの家庭の子どもじゃなくてもいい。

人間は、色んな他者から影響を受けて、大人になる。
その他者が多ければ多いほど、一人の人間の影響が薄くなる。

親以外の素敵な、いかした人間とどれだけ出会い、
どれだけ語り、どれだけ学べるか。そこにかかっているように思う。

親だって、所詮ただの人間であり、一人の大人に過ぎない。
親以外にも、いろんな人間がいて、自分を愛してくれる人もいる。
意外と、大人たちって、色んな形で愛をくれるものなのだ。

親がダメなら、他の大人、できたら同性の大人に頼ればいい。

頼るだけじゃなくて、その他者である大人から影響を受けたいところだ。

僕も、親以外のいろんな素敵な人から影響を受けてきた。

身近な人もいれば、ブラウン管の中の大人もいた。

陣内孝則さんや生瀬さんは、僕の「模範」であり、「手本」である。
この二人以上に、「なりたい大人」はいないくらいに。
本気であこがれるし、真似してるし、なりたいと思っているほどだ。

「自分の将来を見せてくれそうな大人」を己に取り込むこと。

そうすることで、自分のバリエーションが豊かになる。
それと同時に、親の呪縛からも解放される。

そういう大人を見つけるためには、自分の目を養わなければならない。
中身のない大人にあこがれても、ろくなことはない。

素敵な大人にあこがれられる感性をまず磨くこと。

それが大事だと思う、今日この頃。

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