🌹The 19th Anniversary Special②🌹 僕の人生をガチで変えた「19冊」の本を一挙ご紹介！

Dr.keiの研究室を開設して【19年】が過ぎました。

19年間、ほぼ休まず毎日ブログの記事を更新してきました。

これって、実際、すごいことなんじゃないかな？って思います。

まぁ、でも、日記を19年間書き続けてきたって話なわけで、偉くもなんともないですが…💦

でも、ホントによく続けることができたなぁって思っています。

…

せっかくの19周年なので、今年は、特別企画第二弾として、

🌹Keiの人生を変えた19冊の本🌹

を一挙ご紹介したいと思います！

これまでの48年間の人生の中で、僕の人生を大きく変えた19冊。

いったいどんな本を読んで、僕という人間ができたのか、振り返ってみたいと思います！

あんま、僕の読書遍歴に興味のある人ってあんまりいないと思いますけど、、、💦

でも、僕は、こんな本を読んで、今の僕になりました！って感じで。

なんとなーく、見て頂けると、幸いです！！！

…

では、いってみましょう！

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📚１冊目『ぼくらの七日間戦争』

ぼくらの七日間戦争 (角川文庫)   宗田 理 KADOKAWA/角川書店

この本を読んで、僕は何か大きなものが「目覚めた」気がしました。自分の尖った部分って、この本とこれに続く「ぼくらシリーズ」で作られた気がしています。

📚２冊目『変身』

変身 (角川文庫)   フランツ・カフカ KADOKAWA

中学生の時にBUCK-TICKにハマり、「グレーゴム・ザムザ」を知り、読みました。なんかすごく気持ち悪いんだけど、どこか自分のことのようにも思えて、人間の精神性みたいなものに興味を持ち始めました。その後、「実存主義」にハマったきっかけにもなったかな？

📚３冊目『人間失格』

人間失格 (新潮文庫) 人間失格【新潮文庫】 (新潮文庫 (た-2-5)) [文庫] [Jan 01, 2006] 治, 太宰 治, 太宰 新潮社

この本も中学時代に、ダークなバンドにハマる中で知って、読んでみました。中学生の僕にはよく分からなかったのですが、冒頭の「私は、その男の写真を三葉、見たことがある」という言葉が妙に印象に残っているんです。当時、不登校だった僕の支えになりました。

📚４冊目『君の可能性』

君の可能性―なぜ学校に行くのか (ちくま文庫)   斎藤 喜博 筑摩書房

大学時代に「斎藤喜博」の存在に出会うのですが、実は中学時代に彼の本に出会っていました。不登校だった僕に母が生協か何かで買ってくれていたんです。今も持っています。

📚５冊目『生きがいについて』

生きがいについて――神谷美恵子コレクション   神谷美恵子 みすず書房

調理師学校時代～暗黒の時代（苦笑）に、「生きがい」って何だろう？と思って手にした本が神谷美恵子さんのこの本でした。当時は難しかったけど、「らい病患者さん」の絶望的な状況下での「生きがい」の考察のするどさ？に驚いたことは今でも覚えています。自分だけが辛いんじゃないと初めて思えた本だったかな。

📚６冊目『車輪の下』

車輪の下（新潮文庫）   ヘルマン・ヘッセ 新潮社

高校生の年齢になり、バンド活動を本格的にやっていた頃、MASCHERA（マスケラ）というバンドにハマりました。そのマスケラの代表曲「運命の車輪」から、この本にたどり着いて読みました。同じくらいの年齢のハンスがどんどん堕ちていく姿に激しく共感したり、またハンスの友人が自分の友人に似ていて、「この人間にはかなわない」という経験が見事に重なったりして夢中で読みました。後にドイツ人と知り、ドイツに興味をもつきっかけにもなりました。

📚７冊目『生きるとは何か』

生きるとは何か (岩波新書 青版 881)   島崎 敏樹 岩波書店

大学時代に出会って、一番最初に衝撃を受けた一冊が島崎敏樹さんのこの本。バンド活動を断念して、学問の世界に導いてくれた一冊でもありました。「生きるとは何か」、この本にその定義が書いてあって、それを胸に、学問世界の扉を開きましたね。

📚８冊目『夜と霧』

夜と霧 新版   ヴィクトール・Ｅ・フランクル みすず書房

これも大学時代に読んで、衝撃を受けた一冊でした。神谷さんの本を読んでいたから、読めた本でもありました。アウシュヴィッツ強制収容所の囚人たちの中にも、色んな人がいて、我を失い狂っていく人もいれば、最後の最後まで愛をもって、誰かのために生きた人がいた、という真実を知り、いかなる場合でも、人は理性的に愛をもって生きることができると知りました。「それでも人生にイエスという（Trotzdem Ja zum Leben sagen）」という言葉も僕の永遠の宝物です。

📚９冊目『我と汝・対話』

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)   マルティン・ブーバー 岩波書店

マルティン・ブーバーに出会わなかったら、今の僕はいないって胸を張って言えます。僕が人間関係において一切の妥協をしない理由もこの本にあります。他者を自分の道具や手段と見なすことを唾棄し、他者を他者として向き合う精神をこの本で学びました。常に「他者からの働きかけ」に応じられるよう、自分自身を開いておきたいなって思います。根源語の「我－汝」「我－それ」の区分、そして「対話哲学」について。どちらも必読です！

📚１０冊目『愛するということ』

愛するということ 新訳版   エーリッヒ・フロム 紀伊國屋書店

この本も大学時代に出会い、今なお読み続けている一冊です。この本も僕の人生において最も重要な一冊になっています。愛するとは、「対象」を問題にするのではなく、「自分自身の態度」を問題にせよというメッセージは、本当に自分を大きく変えてくれました。このフロムの考えを基に、今も自分自身、生きているように思っています。

📚１１冊目『ケアの本質』

ケアの本質―生きることの意味   ミルトン・メイヤロフ ゆみる出版

人のケアをするとはどういうことか。心理学や教育学や児童福祉を学ぶ中で、この本以上の本はないなって思っています。この本の中にある「専心」という言葉は、今の僕の基準になっていますし、「他者が成長するのを助けること」としてのケアこそ、昔も今もこれからも大事な視点だと思います。

📚１２冊目『人と人のあいだ』

人と人との間―精神病理学的日本論   木村 敏 弘文堂

人間関係について学んでいく中で、一番僕の中で「おおお！」と思ったのは、「あいだ」というワードでした。あいだの哲学とも言われていましたね。この本を読んで、ドイツの哲学や精神医学にハマっていきました。この本の中で一番印象に残っているのは、誰か他者たちと音楽を一緒に奏でている時に、その「あいだ」が自我や他我を消し去り、そして、主客が分離していない「あいだの存在」になっているっていう話かな。音楽をする時にいつもこの話を思い出します。

📚１３冊目『存在と時間』

存在と時間 全4冊セット (岩波文庫)   ハイデガー 岩波書店

世界で最も難解な本としても知られるマルティン・ハイデガーの代表作。「存在者の存在とは何か」という問いに向き合う２０世紀最大の哲学書。大学時代の後半にこの本に向き合い、とにかく読むことを続けました。読んでも読んでもさっぱりわからない。「内存在」「世界内存在」「世人的自己」「頽落」「本来的自己」「先駆的決意性」etc.今の僕の基礎の基礎になっている言葉がいっぱい詰まっています。

📚１４冊目『真理と方法』

真理と方法 I 〈新装版〉: 哲学的解釈学の要綱 (叢書・ウニベルシタス)   ハンス=ゲオルク ガダマー 法政大学出版局

ハイデガーの弟子であるハンス＝ゲオルク・ガダマーの代表作。このガダマーこそ、僕の永遠の師匠だと思っている人の一人です。ガダマーの「遊び論」は、僕の今の遊び論のベースになってますし、「他者理解」の考え方もこの本がベースになっていますし、学びとは何かという問いについても、彼の「地平の融合」という考え方が一番大好きです。僕の研究室の一番奥にガダマーの全集（ドイツ語）がありますが、これに気づく学生はまだ一人もいません。

📚１５冊目『真の授業者をめざして』

真の授業者をめざして―自らの力で授業を発見し創造した青年教師の手記 (現代教育101選)   武田 常夫 国土社

大学院に進学して、本格的に「教育学」の研究を始めた頃、ひたすらこの本を読んでいました。僕の「教師像」のベースはもうこの武田先生しかありません。僕自身、20年間、ずっと「真の授業者になりたい」と思って頑張ってきました。90分の講義を1分に感じさせたい！と思うのも、この本を読んだからだと思います。少し自分に厳し過ぎるかなぁと思うけど、ひたすら「ホンモノの授業」を創ろうとする姿勢は、この本がきっかけでした。

📚１６冊目『シュタンツだより』

ペスタロッチーのシュタンツだより―クラフキーの解釈付き   ヴォルフガング クラフキー 東信堂

この本と出会ったのは大学3年生の頃で、その後ドイツに留学した時に、これを真似して「コンスタンツ便り」という日記を僕も書きました。ペスタロッチーの子どもをまなざす瞳の温かさに感動するとともに、孤児や遺棄児の教育やケアについて関心をもつきっかけを作ってくれた本でした。孤児院で教育を行うというぶっ飛んだ発想にも衝撃を受けました。また「ノイホーフ便り」という別の本もまた、僕の人生を大きく変えてくれました。

📚１７冊目『自律への教育』

自律への教育 (MEDIATIONS)   Th.W.アドルノ 中央公論新社

大学院後期にアドルノの教育に出会い、その後の自分の人生に多大過ぎる影響を与えてくれたのが、この『自律への教育』でした。「アウシュヴィッツ以後の教育」の章を読んで、「おおお！」と思いましたが、その後、それが「赤ちゃんポスト」とつながるとは全く思っていませんでした。僕が「自律」という言葉を使う時、99％がこのアドルノの本に基づく意味で使っています。「同調しない力」＝自律と考えることで、僕は「出る杭に打たれない生き方」を知りました。

📚１８冊目『ホモ・ルーデンス』

ホモ・ルーデンス (中公文庫 D 4)   ヨハン ホイジンガ 中央公論新社

大学教員になった後に、同僚の先生と読破して、自分のバイブルになった本です。「遊ぶ存在」であることが、最も人間らしい状態だ、という考えに触れて、「遊ぶ人間」をめざすことを決意しました。この本がなければ、今の自分はないなって思います。遊ぶことが生きること。最も人間らしく生きるというのは、真の意味で遊ぶということ。遊びについて学ぶとき、まずこの本を読むことを強くおススメします。すごく難しいですが、読み進めていくと、読みやすくなります。

📚１９冊目『教育としての遊び』

教育としての遊び   ヴァルター ベンヤミン 晶文社

教育哲学の本としても、遊び論（遊戯論）の本としても、トップクラスの一冊だと思います。この本を読んで、「遊びとは何か」の基本的な考え方を学ぶことができました。この本の中にある「名言」があるんです。それを、昨年出した『遊んでないでと言わないで』の中でも紹介しています。比類なき思想家ベンヤミンの渾身の一冊です。他にもいい本があるんですが、この『教育としての遊び』ほど、深みのある遊び論ってないように思いますし、また、ベンヤミンらしい仕方で、遊びの本質をしっかり記述しているなと思いました。

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というわけで、、、

本ブログ開設19周年突破！ということで、スペシャル記事の第二弾！をお届けしました。

いかがだったでしょうか？！？！

この19冊の本によって、「kei」という人間の思想や考え方が規定されたようにも思います。

他にもいっぱいあるんですけどね、、、

でも、今でも、しっかり入手できるものだけをセレクトしてみました。

どの本も、一切の忖度抜きに、「最高の本」だと思っています。

是非是非、気になった本が一冊でもあれば、読んでみてくださいね！！✨