先日…
失神して、倒れて、救急車で運ばれました。
でも、病院で診察を受けて、なんとか無事に帰ってきました。
***
とある場所で、想像を絶する超激辛料理を食べました。
最初は、そんなに辛くないじゃん、と思って、4口くらい食べました。
でも、それが限界でした。
「まずい。もう、やめておこう…」。
この時は、まだ、「恐ろしいことになる」とは思ってもみませんでした。
…
しばらくしたら、お腹に激痛が走り、耐えられない痛みになっていきました。
とりあえずトイレに行こうと思って、トイレに駆け込みました。
痛みが更に増していきます。
うめき声さえ上げられないくらいに痛みが増していき、、、
全身が痛くなってきました。
「なんだ、この痛みは…」
「うぅ・・・」
「痛すぎる… どうしたんだ!?」
その痛みは、一気にMAXに達しようとしていました。
「死ぬ…」
もう、限界に達する…と思ったん瞬間…
…
気を失ったみたいです。
…
(シーンが変わり…)
なんだか甘い音楽が流れ、
優しくて甘い匂いみたいなものが広がっていくのを感じました。
何かに包まれているような…
不思議な風景が見えました。
…
…
うっすらと意識が戻りつつある中、
「あれ、今、自分はどこにいるんだろう?」
「ここはどこ??」
「これは現実なのか?」
「何をしているんだ、俺は!?」
そんな疑問が出てきました。
数分後に、自分がトイレで倒れていることに気づきました。
そして、倒れる前のことを思い出しました。
「あ、辛い物を食べたんだ…」
…
しかし、お腹の痛みは止まらず、起き上がることもできない。
とりあえず、トイレは出よう、と、なんとか這いつくばって、外に出ました。
起き上がることはできません。
余力を振り絞って、「救急車を…」と叫びました。
…
人が集まってきます。
次第に、両手・両足に痺れが走りました。
特に右手の痺れは半端なくて、手が3倍くらいに膨れ上がるような痺れを感じました。
「ああ、もう死ぬのかも!?」
と、ふとよぎりました。
寝ても、横になっても、お腹の痛みが治まらない。
悶絶の苦しみでした。
瞳孔もかなりヤバかったらしいです(救急隊員さん談)。
「本当に死んでしまうんだろうか…」
「手足がマヒして、もう動かなくなるんだろうか…」
死なないまでも、「後遺症」は覚悟しました。
…
数分後、救急車が来た頃には、少し痛みが引きつつありました。
でも、起き上がれません。
みんなに抱きかかえられて、担架に乗せられ、救急車に乗りました。
自分が救急車に運ばれるなんて…
中学生以来かも!?…
色々と、救急隊員の人に事情を聞かれ、説明しました。
で、血圧を測ってもらい、体温計も使い、、、
***
病院に着くころには、痛みはほぼなくなっていました。
でも、「失神した」ということで、脳と心臓の検査をしました。
血液検査委、心電図の他、CTスキャンもしてもらいました。
結果、どこにも異常はなく、、、
(脳の中も特に問題もなく、脳腫瘍等の疑いもなし、と)
(こんな記事もありました!)
つまりは、刺激の強い物質を摂取し、一気に体が反応したみたいです。
医学用語的には、「迷走神経反射」。
辛すぎる食べ物を食べて、この迷走神経反射を起こす人は多々いるみたいです。
…
死ななくて、本当によかった…(;;)
急性アルコール中毒で亡くなる方もいます。
お酒は入っていませんでしたが、そういう「急性」の怖さを思い知りました。
人間って、耐えられない痛みを感じると、気絶・失神するんですね。
トイレの中で、「もう無理だ」「誰か、もう俺を殺してくれ」と思った瞬間に、意識がなくなりました。
痛みが強烈だと、自分でも「殺してくれ」って思うんだ、という驚きもありましたが、
それよりも、「痛みを超えると、失神するだ」、ということを身体で学びました。
逆に言えば、「痛いうちは、まだ身体が耐えられているんだ」、ということ。
痛みとは、生きている証拠というよりは、意識がある証拠、ということ。
意識を失うということは、痛みから解放されるということ。
面白いなぁと思ったのは、意識が戻った瞬間は痛みを感じないんです。
しばらくして、状況が分かってきて、痛みを感じ始めるんです。
結局、「痛み」って、ロゴスの問題というか、意識があることが前提となるものなんだな、と。
意識がなければ、痛みはないのかも、、、と。
(分からないけど、、、)
それと、失神した後、意識世界に戻る途中での経験が忘れられない。
何だったんだろう?
あの甘いメロディーと、甘い匂いと、柔らかな風景って???
よく、臨死体験者が「三途の川」が見えたと言うという話があるけど、違った。
なんとも言えない、heavenlyな風景だった。
色鮮やかで、いつまでも居たくなるような、自分を留めておこうとするような世界だった。
けど、意識が戻るや否や、その世界は一瞬にして消えた。
失神経験って、とても深いというか、不思議というか、、、
これを言葉にするのは、難しいなぁ、と思いました。
とにかく、地獄の、悶絶の痛みでした。
しばらく、外で食べるのは怖いですね。。。
カレーもしばらくは食べられなさそうです…。
世の中には、何か食べ物を食べて死亡する人もいるわけです。
食べ物は、生きる上で欠かせないものだけど、それで命を落とすこともあるんだ、と。
色んなことを学ばせてもらいました。
そして、助けてくれたたくさんの人に感謝したいと思いました。
…
人間は一人では生きてないんです。
一人で生きていくことなんて、そもそも不可能なんです。
そんな当たり前のことに、気づかされた40歳10か月のkeiでした。
辛さによる腹痛はおさまったものの、、、
失神したときに、顔面右側を負傷し、その影響で、首が左に回らなくなりました。
今も、首を左に曲げると、鈍い痛みが押し寄せてきます。
そして、肩から首にかけて、ズキズキと痛みます。
…
もう、二度と、激辛料理なんて、食べないぞ、と心に決めました。
恐ろしすぎます。
みなさまも、激辛料理にはご用心を!!!