Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

痛みを超えれば失神するということ

先日…

失神して、倒れて、救急車で運ばれました。

でも、病院で診察を受けて、なんとか無事に帰ってきました。

***

とある場所で、想像を絶する超激辛料理を食べました。

最初は、そんなに辛くないじゃん、と思って、4口くらい食べました。

でも、それが限界でした。

「まずい。もう、やめておこう…」。

この時は、まだ、「恐ろしいことになる」とは思ってもみませんでした。

しばらくしたら、お腹に激痛が走り、耐えられない痛みになっていきました。

とりあえずトイレに行こうと思って、トイレに駆け込みました。

痛みが更に増していきます。

うめき声さえ上げられないくらいに痛みが増していき、、、

全身が痛くなってきました。

「なんだ、この痛みは…」

「うぅ・・・」

「痛すぎる… どうしたんだ!?」

その痛みは、一気にMAXに達しようとしていました。

「死ぬ…」

もう、限界に達する…と思ったん瞬間…

気を失ったみたいです。

(シーンが変わり…)

なんだか甘い音楽が流れ、

優しくて甘い匂いみたいなものが広がっていくのを感じました。

何かに包まれているような…

不思議な風景が見えました。

うっすらと意識が戻りつつある中、

「あれ、今、自分はどこにいるんだろう?」

「ここはどこ??」

「これは現実なのか?」

「何をしているんだ、俺は!?」

そんな疑問が出てきました。

数分後に、自分がトイレで倒れていることに気づきました。

そして、倒れる前のことを思い出しました。

「あ、辛い物を食べたんだ…」

しかし、お腹の痛みは止まらず、起き上がることもできない。

とりあえず、トイレは出よう、と、なんとか這いつくばって、外に出ました。

起き上がることはできません。

余力を振り絞って、「救急車を…」と叫びました。

人が集まってきます。

次第に、両手・両足に痺れが走りました。

特に右手の痺れは半端なくて、手が3倍くらいに膨れ上がるような痺れを感じました。

「ああ、もう死ぬのかも!?」

と、ふとよぎりました。

寝ても、横になっても、お腹の痛みが治まらない。

悶絶の苦しみでした。

瞳孔もかなりヤバかったらしいです(救急隊員さん談)。

「本当に死んでしまうんだろうか…」

「手足がマヒして、もう動かなくなるんだろうか…」

死なないまでも、「後遺症」は覚悟しました。

数分後、救急車が来た頃には、少し痛みが引きつつありました。

でも、起き上がれません。

みんなに抱きかかえられて、担架に乗せられ、救急車に乗りました。

自分が救急車に運ばれるなんて…

中学生以来かも!?…

色々と、救急隊員の人に事情を聞かれ、説明しました。

で、血圧を測ってもらい、体温計も使い、、、

***

病院に着くころには、痛みはほぼなくなっていました。

でも、「失神した」ということで、脳と心臓の検査をしました。

血液検査委、心電図の他、CTスキャンもしてもらいました。

結果、どこにも異常はなく、、、

(脳の中も特に問題もなく、脳腫瘍等の疑いもなし、と)

こんな記事もありました!)

つまりは、刺激の強い物質を摂取し、一気に体が反応したみたいです。

医学用語的には、「迷走神経反射」。

辛すぎる食べ物を食べて、この迷走神経反射を起こす人は多々いるみたいです。

死ななくて、本当によかった…(;;)

急性アルコール中毒で亡くなる方もいます。

お酒は入っていませんでしたが、そういう「急性」の怖さを思い知りました。


人間って、耐えられない痛みを感じると、気絶・失神するんですね

トイレの中で、「もう無理だ」「誰か、もう俺を殺してくれ」と思った瞬間に、意識がなくなりました。

痛みが強烈だと、自分でも「殺してくれ」って思うんだ、という驚きもありましたが、

それよりも、「痛みを超えると、失神するだ」、ということを身体で学びました。

逆に言えば、「痛いうちは、まだ身体が耐えられているんだ」、ということ。

痛みとは、生きている証拠というよりは、意識がある証拠、ということ。

意識を失うということは、痛みから解放されるということ。

面白いなぁと思ったのは、意識が戻った瞬間は痛みを感じないんです。

しばらくして、状況が分かってきて、痛みを感じ始めるんです。

結局、「痛み」って、ロゴスの問題というか、意識があることが前提となるものなんだな、と。

意識がなければ、痛みはないのかも、、、と。

(分からないけど、、、)


それと、失神した後、意識世界に戻る途中での経験が忘れられない。

何だったんだろう?

あの甘いメロディーと、甘い匂いと、柔らかな風景って???

よく、臨死体験者が「三途の川」が見えたと言うという話があるけど、違った。

なんとも言えない、heavenlyな風景だった。

色鮮やかで、いつまでも居たくなるような、自分を留めておこうとするような世界だった。

けど、意識が戻るや否や、その世界は一瞬にして消えた。

失神経験って、とても深いというか、不思議というか、、、

これを言葉にするのは、難しいなぁ、と思いました。


とにかく、地獄の、悶絶の痛みでした。

しばらく、外で食べるのは怖いですね。。。

カレーもしばらくは食べられなさそうです…。

世の中には、何か食べ物を食べて死亡する人もいるわけです。

食べ物は、生きる上で欠かせないものだけど、それで命を落とすこともあるんだ、と。

色んなことを学ばせてもらいました。

そして、助けてくれたたくさんの人に感謝したいと思いました。

人間は一人では生きてないんです。

一人で生きていくことなんて、そもそも不可能なんです。

そんな当たり前のことに、気づかされた40歳10か月のkeiでした。


辛さによる腹痛はおさまったものの、、、

失神したときに、顔面右側を負傷し、その影響で、首が左に回らなくなりました。

今も、首を左に曲げると、鈍い痛みが押し寄せてきます。

そして、肩から首にかけて、ズキズキと痛みます。

もう、二度と、激辛料理なんて、食べないぞ、と心に決めました。

恐ろしすぎます。

みなさまも、激辛料理にはご用心を!!!

コメント一覧

sehensucht
古き良き記事にコメント、ありがとうございます。

迷走神経反射でしたか?! 

意識を失っている時の経験が少し似ていて興味深かったです。共通点としては、「心地よさ」、でしょうか。僕もあのときの「心地よさ」は今でもはっきりと覚えています。

無事にご快復されることを願っております!
ペーパーゴールド
今日、雪の片付けをしている時に、除雪機に挟まれて同じ体験をしました!
意識を失っている時は、「自分の家で温かい布団に入って寝ている」という世界で、それは心地よい時間でした。
一応通院したのですが、大丈夫でしょうと除雪機で挟まれた太ももを労うシップもらって帰って来ました(ちょっと心配)
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