11日目の日に、3人の学生とお別れして、一人でリンツに向かいました。
3人の学生がいない、はじめてのこっちでの朝。
リンツの朝は、まだとても寒くて、ひんやりとしていました。
バルコニー付きの部屋で、そのバルコニーでもくもくと🚬。
…
この日の午前中は、アポなしでリンツの赤ちゃんポストを見てみることにしました。
本来、アポを取った方がいいんですけど、逆に「アポもなにもなしで現場に行ってみる」というのも、また赤ちゃんポストを利用する女性の側からの目線に立てていいのかな?って。
リンツの赤ちゃんポストは、僕が泊まったCITY HOTELから徒歩で8分くらいのところにありました。
リンツの赤ちゃんポストは、ヨハネス・ケプラー大学病院内にあります。
BABYNEST / BABYKLAPPE
Manche Mütter sehen sich aus persönlichen Gründen dazu veranlasst, die Obsorge für ihr Kind jemand anderem anzuvertrauen. Um hierbei bestmögliche Unterstützung zu bieten, steht am Kepler Universitätsklinikum ein Babynest (Babyklappe) zur Verfügung. Bei der Nutzung wird den betroffenen Müttern absolute Anonymität garantiert.
Das Babynest am Kepler Universitätsklinikum befindet sich im Durchgang links vom Haupteingang des Standorts Med Campus IV. (Krankenhausstraße 26–30 in 4020 Linz). Die Tür zum Babynest ist rund um die Uhr – also 24 Stunden am Tag – geöffnet.
Nach Eintritt in den beheizten Raum hat die Mutter noch 20 Minuten Zeit, um sich von ihrem Kind zu verabschieden. Auch die Möglichkeit, einen Hand- bzw. Fußabdruck ihres Babys anzufertigen, einen Brief oder ein kleines Andenken zu hinterlassen, besteht.
Sind 20 Minuten verstrichen, wird ein Alarm ausgelöst, damit sich Ärztinnen, Ärzte, Pflegemitarbeiterinnen und Pflegemitarbeiter um das Baby annehmen und es umfassend versorgen können. Das Ärzteteam kann von der Mutter jederzeit angstfrei und anonym kontaktiert werden, um alle Fragen zu dem Befinden ihres Kindes beantwortet zu bekommen. Wichtige Informationsblätter dazu liegen vor Ort auf.
Unsere Mitarbeiterinnen und Mitarbeiter kümmern sich auch um den weiteren organisatorischen Ablauf. Genauso wie bei der anonymen Geburt geht die Obsorge für das Kind mit der Nutzung des Babynests an die Kinder- und Jugendhilfe über. Nach einer 14-tägigen Wartefrist wird ein Adoptionsverfahren für das Kind eingeleitet. Mütter können sich nach Freigabe ihres Kindes vertrauensvoll an unterschiedliche Anlaufstellen wenden. Auch hierzu werden Informationen im Babynest des Kepler Universitätsklinikums bereitgestellt.
ここに赤ちゃんポスト(オーストリアでは「赤ちゃんの窓(Babyklappe)」ではなく「赤ちゃんネスト(Babynest)」)の場所が書いてあります。
大きな大学病院内なので、ちょっとビビりますが、、、💦
でも、病院内にいる人(3人)に聴いて、なんとかたどり着くことができました。
あんまり派手に「BABYNEST」を謳ってはいないですね。
こちらが「医学部キャンパス4(Haupteingang des Standorts Med Campus IV)」です。
この建物の正面玄関の左手にある、ということですが、、、
正面玄関まで来ました。
妊婦でも赤ちゃん連れでもないのに、ドキドキします…。
異国の男性外国人である僕でも、ドキドキするってことは、、、
僕なんか以上に、はるかにドキドキするでしょうね。もちろんネガティブな意味で。
この正面入口の左側へ進め、とあるので、その通りに進みます。
でも、よく分からなかったので、この入り口の中に入り、受付の人に聞いてみました。
「僕は日本の赤ちゃんポストの研究者で、今日はアポなしでここに来ました。赤ちゃんポストを見せてもらえませんか?」、と。
そうしたら、最初、「それはできない」とバサッと言われてしまいました。
でも、辛抱強く交渉したら、「外だけなら見てもよい」と言ってもらえて、、、
しかも、スタッフの一人が一緒に付いてきてくれました。
正面入口を左まっすぐに進むと、ありました。
これが、リンツのケプラー大学病院内にある赤ちゃんポストです。
これを見て、驚きました。
ドアしかない!
って。
このドアの奥に、赤ちゃんポストがあるみたいです。
白い扉があって、その上に「BABYNEST」という文字が書いてあるだけでした。
これだけです。
中も見せてもらいたかったのですが、「それはできない」と言われてしまいました😿
でも、これだけで十分だ、と思いました。
また、ここの赤ちゃんポストには、緊急下の女性は(赤ちゃんとのお別れに)「20分」「温かい部屋」に留まることができるそうです。
そこで、手紙を書いたり、インフォメーションカードを得られたり、またスタッフとも話すことができるそうです。そのための20分を用意しているんですね。(他の赤ちゃんポストと違う感じになっています)
この「扉だけ」という赤ちゃんネスト、いいアプローチだなって思いました。
一度、扉の中に入って、温かい部屋に入れたら、それ以上「人の目」は気にならなくなるし、20分という時間の中で落ち着いて最後の「判断」ができます。
扉だけの赤ちゃんポストもあるんだ、と知り、ここに来て本当によかった、と思いました。
…
ケプラー大学病院は本当に大きかったです。
この建物の1階には、コンビニ(SPAR)も入っていて、「ザ・病院!」って感じでした。
あと、日本では「病院の敷地内は全面禁煙」になっていますが、、、、
このケプラー大学病院には、あちこちに灰皿が置いてありました。
もちろん院内は全面禁煙ですが、外はまだまだ大丈夫なようです。
こっちに来ると、日本の「禁煙対策」があまりにも硬直しているなぁと感じさせられます。
学校や病院で働いている従事者も、一人の人間だし、タバコを吸っている人には、タバコを吸う権利はあると思います。でも、日本では、その例外を認めません。「敷地内全面禁煙」にする意味はいったいどこにあるんだか。こっちでも「建物内」は全面禁煙ですが、外はまだまだ許されています。お医者さんらしき人が「やれやれ、疲れたな」っていう顔で、タバコをぷかぷか吸っている姿が印象的でした。
…
病院の近くの広場で、いわゆる「のみの市」が催されていました。
「ああ、こういうのみの市も3人に見せてあげたかったな」って思いました。
新鮮な野菜やお肉がいっぱい売られていました。
その後、12時近くにホテルをチェックアウトして、リンツ駅に向かいます。
リンツ駅に戻ってきました。
ここから、僕の最後の目的地、ミュンヘンに向かいます。
今回は、予約もしてみました。
この日は、「旅行客の多い日」とされていて、予約した方が良いという情報があったので。
3人の学生とお別れして、なんか、ここでひとり旅をしているんだなぁと実感がわいてきました。
誰も知らない異国の街で、大きな荷物をかかえたおっさんがひとり、、、(;´∀`)
12時45分発のインスブリュック行きのRJXに乗って、ザルツブルクに向かいます。
RJXって、名前がかっこいいですよね。
はい。そのRJXです。
オーストリア国鉄の最速の特急になります。
日本の新幹線やドイツのICEほどではないですが、それなりに早い特急になります。
ファーストクラスの車内です。
予想に反して、誰も乗ってない、、、(;´∀`)
これなら予約しなくてよかったな、、、って。
あまりに疲労感もあって、ここでただただぼーっと流れる景色を見ました。
優雅にコーヒーを飲みながら、、、。
いや、優雅でもないんでもないんだ、、、
10日のドイツの空港ストライキ、どうすりゃええねんって、、、💦
最初、このストライキによる飛行機の欠航の情報を聞いた時、頑張って、Rebooking(再予約)したんです。同じ10日のANA便で席が取れて、「よかったー」って思ったんですが、、、
それから30分くらいして、SMSのメッセが届いて、「10日発のANA便は、55時間遅れで、12日に出発します」と。12日に出発して13日に日本着って、、、
それはそれで色々困るぞ、、、って。
なにか打てる手はないのか?!、、、
そんなことを考えていたら、あっという間にザルツブルクに到着しました。
ここからは、「Intercity(IC)」に乗り換えます。
本当は「ICE」に乗りたかったんですが、まぁ、ICでもいいかな?!って。
ザルツブルクからいざミュンヘンへ!!
このICもそこそこ空いていました。
四人ボックスの進行方向窓側をゲットできました😊
ドイツの特急のファーストクラス、本当に広々としていて、快適です。
ミュンヘン中央駅に戻って来ました。
学生たちはここで昼食を取っただけでした。
このミュンヘンで、最後の2日間をのんびりと過ごそうと思っていたんですが、、、
頭の中は、「どうやって日本に帰る?!」でいっぱいでした。
とりあえず、宿泊するホテルに向かい、チェックインしました。
このホテルでも、バルコニー付きの部屋にして、ぷかぷか~🚬ってやって。
そのまま、何も考えずに、外に飛び出ました。
行く先は、「ミュンヘン空港」!!
ミュンヘン空港は、ミュンヘン中央駅からSバーンに乗って、約40分。
ちょっと離れています。。。
でも、もう何も考えず、何か代替案はないか?!って。
さすがに12日の便だと、いろいろ仕事上、支障が出てくる、、、
こういうときは、とにかく具体的に動くことだ。
Lufthansaのカウンターにいる人にいっぱい話しかけて、何かいい代替案(オルタナティブ)はないか、質問しまくりました。
かつて経験したストライキの当日の混乱を知っているからこそ、早いうちに動きたいなって思って。この日(8日)はまだ、ストライキの混乱は全くなくて、また、午後6時過ぎとあって、人もまばらで、空港職員さんたちもまだ余裕がある感じで、どんどんバトンのように人をつないでくれて、、、
最後、オペレーションセンターみたいなところにたどり着くことができました。
そこで、僕より年上のとても優しそうな女性スタッフさんが最後、対応してくれて、しっかり僕の話も聞いて理解してくれて、出国予定日の10日の1日前の9日のANA羽田行き直行便の席を取り押さえてくれました(あるいは、12日出発の便か)。
帰国日は1日早まっちゃうけど、前回のストライキの混乱を見ている身としては、ストライキ日の10日の前にドイツを出たい!と思い、この提案を受け入れることにしました。
その女性スタッフさんに、明日の動きについて丁寧に教えてくれました。
「明日は、ここに来て、このカウンターでチェックインしてくださいね。とてもストレスフルだと思いますが、無事に日本に変えれることを願っています」って言ってくれて。
そのやさしさに、涙が出そうになりました。
9日の早朝にここにまた戻ってくれば、そのまま何もなく帰れる!!
一つの希望が差し込んできた気持ちになりました。
絶望しかなかった僕に、一筋の希望の光が差し込んできました。
そうなると、、、
残りの数時間、悔いなく、ラーメンを食べ歩くぞ!、と🔥
…
まず、向かったのが、今回どうしても行きたかった、
Nudelhaus SANO
です!
ヌードルハウス佐野っていう名前に惹かれました。
ここには、茨城出身の女性スタッフと熊本出身!の女性スタッフさんが二人で切り盛りされていました。
お隣には、同じ千葉出身の常連さんもいて、ラーメン談議に花咲きました。
ここで食べたのは、現地の人に人気の「Ebi Chili Ramen」(12€)です。
エビチリラーメンですね。でも、「エビ+チリソースの味噌ラーメン」でした。
エビがいっぱい入ったホットチリ味噌ラーメン。
うん、こういうのが食べたくて、海外のラーメンを食べ歩いているんだよなって!
詳しくは後程、ラーメン記事で書きたいと思います。
…
次いで、このNudelhaus SANOのスタッフさんも大絶賛のお店に向かいます。
次に向かったのは、SANOから徒歩で7分くらいのところにある「Monako Ramen」です。
日本のラーメンなのに、どうしてフランスのモナコなんだ?!?!(;´∀`)
ここは、SANOのスタッフさん情報によると、「日本人はいない」、「ガチでホンキのラーメンを出す」、「かなり高級なお値段のラーメンになっている」、「めちゃめちゃ人気店」とのことで、、、
お店に入ると、こんな感じで、、、
もう日本のラーメン屋さんとは全く違う、アバンギャルドなラーメン屋さんでした。
日本人の面影はまったくなくて、完全に「Ramen」が独立した感じになっています。
奥に、ドリンクコーナーがあり、お店の隣りにはアメリカンなお店があり、、、
広い空間に、アメリカンなハンバーガーとジャパニーズなラーメンが相並んでいるんです。
ここで食べたのが、これ!
SABA SHOYU RAMEN(23.9€)です。
23.9€ってことは、1€=164円計算で、3919円になります。
ドリンクをつけたら、4000円超え!になります。。。
この4000円近いラーメン、そのお味は、、、
これについてもまた、改めて後日、じっくりレポしたいと思います。
一つ言えることは、今回の訪欧で最も僕が「ガチですげー」と思った一杯になりました。
こちらが、店主のエリム(Erim)さんです!!
「ラーメン好きの日本人」が来てますよってスタッフさんから聞いたっぽくて。
あれこれとお話をじっくり聞くこともできました。
この人、ホンキでガチのラヲタさんだ、、、って思いました。
この人が大好きなお店は大森の「Home made ramen 麦苗」なんだそうです。
でも、この人の動きや話す話からして、梨の花の鈴木さんそっくりで、面白かったです。
「あ、ドイツに鈴木さんがいた!」って…(苦笑)。
なんか、不思議なスポットしたね。
ラーメン店のある店舗の隣りの部屋は、大音量でテクノを流すクラブになってて。
ミュンヘンの若者たちが集まる「たまり場」みたいな感じでした。
テクノサウンド、めっちゃ低音が効いてて、凄かったなぁ~~。
…
ってことで、、、
お部屋に戻って、ビールを飲んで、🚬ぷかぷか~ってやって。
色んな意味で、「ああ、これで終わるんだなぁ~~」って思いました。
長い長い12日間でした。
あまりにも濃厚でハードで波乱万丈な旅になりましたね。
うん、ホント、ここにきて「ホントの旅」になったなって思いました。
旅は道連れ世は情け。
旅にはやっぱり連れがいてほしいし、また、世を渡るには情けが必要だなって。
今回、色んな人に情けをかけてもらい、人の優しさや思いやりに触れることができました。
ただ、僕自身、もう少し「情け」を忘れないで、いろいろと行動したかったなとも思いました。
…
明日は、朝5時半起きで、7時半(出発の3時間前)に空港に到着していたい。
早く寝ないと、、、
と思いつつ、24時くらいまでうだうだしていました、とさ。