千葉県内のラーメン店の中でも、おそらくこのお店ほど謎めいた、不思議な、ある意味「ありえない」ラーメン店はないんじゃないでしょうか。アリランラーメンも驚愕のラーメン店ですが、それとはまた別の意味で壮絶なラーメン店です。こちらは、この界隈のラーメン店にとてもお詳しいラーメン大好きさんから教えていただいたお店です。ありがとうございます!
なんと、このお店、店舗でも、屋台でもなく、ビニールハウス内にあるラーメン店なのです。先日、お昼間にこちらに伺った時は、もう目を疑いましたもん。これがラーメン屋さん?!みたいな。
全国を探しても、ここまで強烈なラーメン店ってないんじゃないかな?!
なお、googleで、「たけ坊 東庄」を検索すると、一つだけ記事がありました。
http://d.hatena.ne.jp/BCC/20051101
(これ、どこからの記事だろう?)
しかも、住所情報はなし!(店舗の住所情報のないお店って、かなり久々かもしれません。。。)
頑張って、googleマップで調べたら、とりあえず近い住所は分かりました。
香取郡東庄町東今泉669、です! 指示されている建物の隣りの建物です。最寄駅は、「下総橘駅」ですが、徒歩だとちょっと大変かな。けど、歩けない距離ではないと思いますね。
平日は夜のみの営業なので、気を付けてください。土日はどうだったかな? 未確認です。
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お昼間は、、、
こんな感じですが…
↓ 夜になると、、、
このお店、もう、知れば知るほど、魅力的なお店だということが分かってきました。
僕がまずシンパシーを感じたのは、店主さんが35歳。僕の二学年下のほぼ同じ世代の方だということですね。この場所で、このビニールハウスのラーメン店で、しかも、僕と同じ世代のお兄ちゃんが頑張っている、というのに、強く共感しました。
それから、店主さんのお母様から聞いたのですが、かつて「きたなトラン(きたなシュラン)」の取材があったけれど、お断りした、というのです。この選択にも、僕は強く共感しました。この番組自体はとてもユニークで面白いとは思いますが、真面目に、ホンキでラーメンを作っている若手の店主さんのお店だと、ちょっと辛いかなと思います。老舗で、どうちゃかされてもOK! どう言われようと、経営的に問題はない、という達観したお店ならいいと思います。が、そうでなければ、逆に変な先入観が作られ、死活問題に発展することもあるかと思うんですね。そういう意味で、こちらのお店の断った姿勢には強く共感しました。
さらに、色んな話を聴かせてもらえました。創業12年で、開店当時には、結構メディアにも登場したんだそうです。12年前だと、まだそれほどネットメディアが多くない時期ですからね。けど、テレビにも出たことはある、と。なので、「取材拒否店」ではなさそうです。(写真撮影もOKと言われました♪)
はっきり言えることは、「ハウス・ラーメン たけ坊」は、ビニールハウスのラーメン屋さんという異色的なお店ですが、大真面目で、真剣で、きちんと日々ラーメンを作っているお店だということです。店内にも、「スープ切れの時はご了承ください」というフリップが掛けられていました。
こんなお店に、というと大変失礼ですが、たくさんのお客さんが集まってくるんです。町の人気店なんですね。それにも驚きました。
さて、ラーメンの話。
メニューを見ると、豚骨、醤油、塩、つけ麺等々、あらゆるラーメンが提供されています。聞くと、豚骨系の白濁スープも、清湯スープも両方とっているそうです。ビニールハウスなのに、というととても失礼ですが、スープはしっかりと、しかも二つとっているんですね!
一番人気は、とんこつ角煮ラーメン(1000円)らしいです。それから、スープの味をしっかり味わいたいのなら、しおラーメンがおススメ、ということなので、こちらの二つをお願いしました。
とんこつ角煮ラーメンは、自家製の角煮がどかどかっとのった白濁豚骨ラーメンでした。
もう、これ以上にないくらいに王道の豚骨ラーメンでしたね。臭みのない豚骨ラーメンで、本格的。それほど奇をてらったラーメンではなくて、真面目な豚骨ラーメンという印象を受けました。若干、独特の風味も感じられましたが、基本的には、僕らがよく知るタイプの豚骨ラーメンだったと思います。
このラーメン、とにかく量が半端ないです。たっぷりなみなみと注がれたスープに、麺もたっぷりです。
この麺が素晴らしかった。いったいどうしているんだろう?と思うほどに。湯切りも、平ざるで丁寧に麺上げをしていました。麺へのこだわりはしっかり感じられましたね。
東庄方面では、もう無敵の豚骨ラーメンなんじゃないかな?! しかも手作り。しかもビニールハウスで…
ラーメンフリーク的には、もう少し「たけ坊らしさ」というか、このお店の独自性が強調されているといいかなと思いました。このままでも十分に美味しいですが、「いわゆる豚骨ラーメン」というくくりで判断されてしまうと思います。なので、ここに、このお店らしさというか、このお店の独自性が示されると、もっと面白くなるかな、と。店主さんがもうおじいさんだったら、これでもよいと思いますが、僕と同じ世代の店主さんなら、是非もっと店主さんのカラーが出てもいいのかな、と。
続けて、しおラーメン。
僕的には、↓こっち↓の方がおススメかな♪
こちらのしおラーメンは、ちょっと凄いです。とんこつラーメンよりも個性的で、インパクトがありました。黄金色よりもややくすんだ色のスープは、旨みたっぷり。タレに工夫がなされているのでしょう。どこか、スープの色的には、がんこラーメンを感じさせます。しょっぱさは控えめですが、、、
ゴマ油、ですかね。油の風味がかなり強く効いていました。あっさりなんだけど、結構ジャンクな味わいで、これ、腹ペコだったら、相当美味しいだろうな、と思いました(この日は4軒目でして…汗)。
優しい味わいで、でも、結構ジャンクなんですね。昔ながらというわけでもないですし、これは、店主さんの感性が反映された塩ラーメンと言えるでしょう!
麺はとんこつラーメンと一緒でしたね。やはりこちらでも美味しく感じました。間違いなさそうです。
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ハウスラーメン たけ坊、とてもユニークなお店でした。
この界隈には、「高橋食堂」「プれンティ―」「青柳亭」、さらに未食ですが「人来軒」等と、魅力的なラーメン屋さんがあります。少し足を延ばせば、銚子市内、さらには旭方面にも行けます(車でですけどね)。
僕は、今、この地域のラーメンに強く惹かれています。内房も、外房も素敵なお店がいっぱいあります。が、こちら方面も負けていません。とりわけ、高橋食堂とこちらのたけ坊は、東庄を代表する名店だと思います。
いやはや、胸躍るお店でありました!
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ホント、こんなラーメン屋さん、ここしかない!!!と、思います!!