昨年末、紅白歌合戦を見て以来、この1か月以上、ずっと頭から離れない「歌声」があります。
紅白の多数の出演者の中で、誰よりも「存在感」を醸し出していました。
その歌声の主は、
アイナ・ジ・エンド
AINA THE END
というシンガーでした。
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BiSHのメンバーでありながら、既にソロ活動も行っている人。
このアイナさんのことを知れば知るほど、「とんでもないボーカルだな…」と思うようになりました。
若い女性ボーカルなんですが、なんというか、すごく分かりにくいと思いますが、80年代~90年代のロックボーカリストっぽいといいますか。いや、その時代のカリスマ性をもちつつも、今のこの令和の時代を牽引するだけの実力と個性とパフォーマンス性をもっているボーカルといいますか。
端的に言えば、「20年代の歌姫」になるな、って。
ただ、歌が上手いとか、声がいいとか、ダンスが上手いとかっていうだけなら、そこまでのめり込むことはないと思っています。僕にとっての歌姫は、永遠に「中森明菜」でありますが、「あきな」→「あいな」という流れもいいじゃないですか(苦笑)。
アイナ・ジ・エンドさんは、中森明菜に通じる「何か」があるんです。
ヴィジュアル的にも似てる気もするし、楽曲的にもかなりバリエーションがあるし、どんな雰囲気にもなれるところも似ているし、翳りみたいなところがあるところも共通してる…
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まずはこの曲を聴いていただけたら、と。
いかがですか?!
すっごいエモーショナルでセクシーでメランコリックで、そしてロックで。
アイナ・ジ・エンドさんの魅力がぎゅっと詰まった楽曲になっていると思います。
この曲を聴いて、ピンとくる人もいると思いますが、Charaさんと椎名林檎ちゃんの雰囲気にも通じるものがあるんですよね。声質が似ているというのもあると思いますが、それだけじゃなくて、、、
なんというか、「夜」とか「孤独」とか「歓楽街」とか「場末のスナック」とか、そういうのが似合う感じの世界観があるというか。
つまり、歌と声の魅力と、独自の翳りのある世界観と。
でも、それだけじゃない。
歌声も世界観も凄いのですが、、、
BiSHの振り付けもしているくらいに「ダンス」や「踊り」にも圧倒的に強いのです。調べたところ、3歳くらいの時からダンスを習っていたんだとか。
なので、聴いて楽しいだけじゃなくて、見て楽しいんです。まさにヴィジュアル系なんです。
ここまで歌えて、ここまで踊れるボーカリストってこれまでにいたかな?!って思うくらいに。
ライブ動画を見ると、そのパフォーマンスの凄さに圧倒されるんです。
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そんな孤高のボーカリストを、大御所たちが見過ごすことはありません。
たまたま紅白でその存在を知りましたが、実は既に彼女の歌は僕も聴いていたんです。
LUNA SEAのSUGIZOが、アイナ・ジ・エンドの魅力に既に気づいていて、コラボで楽曲を既に発表していたんです。
それがこちらです。
この曲、SUGIZOの作品で既に聴いていて、大好きな曲だったんです(今も!)
声もすごく素敵だなぁと思っていましたが、歌い手さんが誰かを調べるまでには至っていませんでした(昔ならすぐに調べていたかもしれないけど、今は自分の生活をまわすだけで必死なので…💦)
この曲を歌っていたのが、アイナさんだと分かって、ひっくり返りそうになりましたもん。
あのSUGIZOさえ虜にするほどの歌い手さんだったんです。「アイナくん」は。
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歌が上手く、声質も素晴らしく、独特の世界観をもち、踊りも抜群に美しく…
更には、自身で作詞も作曲もしているんですね。
いったいどれだけの才能をもっているんだ…っていう。
彼女がまだBiSHに入りたての頃から既に曲は作っていたんだとか。
その当時のBiSHでの葛藤?や苦悩?を描いた曲が1stの一曲目の「金木犀」です。
この曲から、ソロ【アイナ・ジ・エンド】がスタートしているんですね。
長所のない私です
築きあげた結び目を解く
何も聞こえず夢から温度だけ
切り離してゆく 今日も一人
というフレーズがすごくいいなって思いました。
いや、僕からすれば、長所だらけのアイナさんですけど…
どの曲も、(アレンジする人が凄いというのもあるんだろうけど)本当にクオリティーの高い楽曲で、アルバム二枚をすべて聴いて、圧倒されましたね。
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歌が上手く、声質も素晴らしく、独特の世界観をもち、踊りも抜群に美しく、作詞も作曲も手掛けているんですが…
更に、この人、関西人で、「しゃべり」「トーク」もとっても上手いというか、面白いというか、味があるというか。話す声だけ聴いていると、ただの大阪のおばちゃん、みたいな軽快さがあるんです。
ホントに、凄い、、、💦
この動画を見た時に、もうたまげましたね、、、(;^ω^)
まぁ、BiSH自体が「エンタメ性」の強いグループで、「OTNK」に代表されるように「これまでのアイドルのイメージ」をぶっ壊すような過激なグループだったので、そこで鍛えられたと思われますが…。
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いずれにしても、歌も世界観も踊りも作詞作曲もトークもホントしっかり確立されていて…。
こんな凄い若手のボーカリストがいたんだ…、と驚いてしまいました。
もともと中森明菜が大好きだった僕。女性シンガーもやっぱり好きなんです。
世間的には、きっと「椎名林檎」のイメージをアイナ・ジ・エンドさんに被せてくると思うんです。でも、椎名林檎とは違う!と僕は思っています。
椎名林檎は、もともとソロのボーカルで、最初からかなり本格的(音楽的にマニアック)なシンガーでした。なので、淫靡で妖艶で翳りのある庶民的・大衆的な音楽が好きな僕には、敷居が高いというか、どこか遠い存在でした。「軽音楽」には収まらない意識の高さもありました。
でも、「アイナくん」は、もともとアイドルグループ~ロック(パンク)グループから飛び出てきているので、「庶民感覚」があるんですね。BiSHの曲も、すごくシンプルでキャッチーでメロディアスで歌謡曲っぽさがあるんです。簡単にいえば、とても「分かりやすい」んです。そこがとても気に入ったポイントかなって思います。
ソロになって、「本格アーチスト」になろうとしている感もありますが、これまで培ってきた「庶民感」「大衆っぽさ」「ロック的反骨精神」を残しつつ、是非とも「令和の歌姫」になってもらいたいなぁと願います。
BiSHが解散したら、きっとアイナさんは国民的シンガーになっていくと思います(そう願っています)。彼女の声には、それだけの力が十分に備わっているので、あとは、ソロでの「大ヒット曲」に恵まれるかどうか…。
商業音楽の難しいところは、いくら実力や経験が十分にあっても、それが正しく評価されるとは限らない、という点にあります。逆に、たいして実力や経験がなくても、たまたま大ブレイクして、一気に歌謡界の頂点に立つこともあります。ここはもう「賭け」の世界というかなんというか、、、。
それに、商業音楽の場合、売れなければ終わりなんですよね。まぁ、アイナさんは既にBiSHで大ブレイクしているので、売れている人だとは思いますが、ソロで、「アイナ・ジ・エンド」で音楽の歴史に名を残せるかどうか。それは、ホント神様にしか分からないことだろうな、と。
「一人だとただ ちっぽけになるよ ヒーローみたく 帰ってこないかな」
アイナさんは、これから一人になり、そして令和のヒロインに…
彼女の声、歌には、「生命の息吹」が込められていると思います。
歌には、人を救ったり、人を変えたりする力があります。
今後の活躍がすごくすごく楽しみです!!
こちらがファーストアルバムです。
2枚目の方に、数々のコラボ作品が収録されています。SUGIZOとの光の涯も!
セカンドアルバムはなんと「ゾンビ」!! スラットバンクスファン必聴! DVDorBlu-rayがおススメ。東京国際フォーラムでのライブ動画がフルで見られます!!
これも素晴らしいライブでした\(^o^)/
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あと、BiSHの新曲も買っちゃいました。
なんかカオスではちゃめちゃな楽曲で最高です🎵
やっぱりBiSHのアイナ・ジ・エンドもすっごくカッコいいな~✨
このシングルのおまけ?のライブDVDもすっごくよかったです😂
PS1.
これを見ると、彼女の魅力が更に分かってくるかも?!
柏木さんとの対談( ´艸`)
PS2.
それと、アイナさんの歌やパフォーマンスって、実はバービーボーイズの杏子さんに通じるものがあるんじゃないか、って、今になって気づきました。
ハスキーボイスなところとか、歌う音の最後が微妙に裏返るところとか、シャウトするところとか、声自体がすごくエモーショナルなところとか、すごく似ているなって…。
アイナさんが杏子さんを意識しているかは分かりませんが、かなり通じる部分がある気がします。どちらも、夜の匂いがプンプンしますからね💓