横浜の女子学生から、こんな質問を受けました。
「先生は、和田町の八家というラーメン店を知っていますか? そこは、先輩との思い出のラーメン屋さんで美味しいお店だと思うんです。けど、みんなに八家を薦めると、みんな、『臭い臭い』と言って、嫌がるのです。私は美味しいと思うのですけど…。先生も是非食べに行ってください!」
みたいな(内容は一部変えています)。
ほー。。。
面白そうじゃないか。
八家というくらいだから、家系だろうとは想像つくし、
また家系であれば、豚骨臭もある程度はあるだろう、と。
しかし、、、
ネットで色々調べると、、、
このお店の評価で、かなり、「臭い」という文字が出てきたんです。
???
「そんなに臭いのか?!」
僕の(知的)好奇心は募るばかり…。
どれだけ臭いのか。。。
一応、これでも、全国・世界のラーメン店を巡り巡っている男。
そんじゃそこらの臭いお店じゃ驚きませんぜ…(〃艸〃)
特に、「長浜ラーメン系」のお店の臭いは半端ない。
もし家系だとするなら、まぁ、その比ではないだろうな、と。
これは、風評なのか。
それとも、本当に臭いのか…。
僕のラーメン好奇心は募るばかり。
…
で、和田町にある八家に向かったわけです。
教えている大学からは徒歩で20分程度!?
これなら歩けそうだ。。。
(横浜の地理感覚はまるでない…汗)
しかも、スマホデビューして、グーグルマップもフル活用中。
近道でさらっと行けました。
和田町って、わりといい感じの町ですね。
八家も、すぐに見つかりました。
***
さて。
店内に入ってみましょう。
???
全然臭くないじゃん…
たしかに、豚骨を炊き出した臭いははっきりと感じられます。
が、想像していたほどじゃないし、それ以下の臭いでしかない…。
というか、濃厚な豚骨系のお店なら、どこもこんなもんでしょ!?というレベル。
徳島の王王軒と比べたら、、、
でも、普通の人からすれば、これでもきっと「臭い」と感じるのでしょう。
このお店の臭い程度で「臭い」と言う人は、いわゆる「普通の人」。
(なので、決して悪い意味ではないと思われます)
このお店の臭いなら「普通じゃん」という人は、「ラーメン好きさん」。
そう区別するのが、一番シンプルじゃないかな!?
あと、ちょっとこれを見てください。
「六角家姉妹店」って書いてあります。
ある程度ラーメンに詳しい人なら「六角家姉妹店」で想像できるんじゃないかな?
六角家は、吉村家、本牧家と並ぶ「元祖家系」の一つ。
吉村家や本牧家よりも、少しライトで、臭みは結構強いラーメンを出すお店。
六角家もまた、「店内が臭い」と言われるお店の一つ。
あと、六角家といえば、「キャベチャー」。
ここ「八家」もまた、そんな六角家の系列のお店の一つ。
だから、「臭い」と言われるのも当然で、むしろ「褒め言葉」なくらいでしょう。
メニューです。
うん、これぞ家系!というラインナップ。
ラーメンは一杯650円。
あと、、、
気になったのは、新作?の担々麺。
一杯、なんと390円という安さ。
ツイッター等によれば、今だけみたいなので、これは一度食べてみなければ…
とはいえ、まずは普通に「ラーメン」を。。。
あと、「キャベチャー」も♪
家系ラーメンの場合、注文時に、色々と好みを言うことができます。
僕は、だいたいいつも「ふつう・ふつう・ふつう」なので、、、
あと、ここでも、味を濃い目にするとき、「あじこめ」って言うんですねー♡
「あじこめ」は、家系ラーメンの通なら分かる言葉ですよね。
さてさて、、、
ジャジャーン!!
来ました。
六角家譲りのお見事な家系ラーメン+キャベチャー!!
渋いなぁ。。。
否、もはや「カッコいい♪」!
まずは、ラーメン。
いいっすねー!!!
ラーメンからオーラがふわふわっと出て来ています。
「あ、こりゃ、美味しいだろうな…」、と、食べる前から直感しました。
感覚で何となく分かるんですよね。
凄いラーメンなのか、そうでないのか。
(たまに外れますけど、、、(;´・ω・))
zoom up!
スープを飲むと、、、、
うわ~~~、
ホンモノの家系ラーメンだぁ~♡
って感じ。
昨今、まがいものの家系風ラーメンが跋扈しています。
ニセモノの見た目だけの美味しくない家系もどきのラーメンもいっぱいあります。
そんな中で、ここのラーメンは、見事な家系ラーメンになっていました。
家系好きならたまらないお味でしょう。
それに、微妙に吉村家やその直営店と味が異なっているところがポイントかな。
千葉人的には、「杉田家」や「柏王道家」とは異なるもう一つの家系の源流の味。
あと、六角家系といえば、市川の「麺屋市政(旧市政家)」が有名。
そういう系統の味わいのラーメンでした。
飲みやすくて、でも、パンチがあって、どんどん食べちゃいます。
麺は、お見事な「酒井製麺」の麺でした。
この麺、やっぱ旨いなぁ、、、
どこか東北チックな食感で、もちもちでするするタイプ。
この麺なら、いくらでも食べられそう。
最後の最後まで美味しく頂けました。
あと、チャーシューは薫製にしておらず、肉らしいチャーシューでした。
ここも、吉村家系とは異なる点になっています。
キャベチャーです。
これが美味しいんですよねー。
大好き、キャベチャー♪
そのまま食べても美味しいし、ラーメンに入れても美味しいです。
僕は半分そのまま食べて、半分はラーメンに投入するのが好きです。
***
結論から言いますと、、、
上の学生のコメントは、基本的には、間違ってはいません。
たしかに、ラーメンに慣れていない人にとっては「かなり臭いお店」。
でも、、、
ある程度ラーメンの経験値がある人なら、「こんなもんでしょ!?」、と。
ラーメンの経験がどれだけあるかで、感じ方も変わってくるなぁ、と。
…
さらに、ラーメンフリークになれば、「臭いお店はこんなもんじゃない」、となるかな。
僕的には、「嗚呼、横浜に来て、美味しい家系ラーメンが食べられて幸せ~♪」って感じですね。
この和田町の隣の上星川駅には、家系の隠れた人気店「寿々㐂家」もあります。
こちらは「本牧家系」のお店でしたね。
いやー、さすがは横浜であります。
美味しい家系のラーメン店がいっぱいいっぱいあるんですから。
羨ましい限りです。
…
ただ、千葉の人間としては、横浜に家系ラーメン店がいっぱいあるように、もっと千葉にも至るところになりたけ系のラーメン店があってもいいんじゃないか、って思うんです。…個人的には、「ラーメン一代」がもっともっと増えてほしかったけど、それは少し絶望的なので、、、
千葉は、家系よりも、背脂チャッチャ系が強いエリアです。
家系ラーメンだって、もとをたどれば、ラーメンショップです。
背脂チャッチャ系ラーメンも、もとをたどれば、別のラーメン店に辿り着きます。
ただ、県意識として、どういうラーメンが好きか。
そこが大事な気がしました。
横浜の人は、本当に家系ラーメンがお好きなのでしょう。
それはそれで素敵なこと。
そして、そのラーメンが受け継がれ、こんな風に町中に点在しているわけです。
それがある意味で、本当の地ラーメンなんだろうなぁ、、、と。
次回来られたら、担々麺を食べようっと♪
いやー、横浜ラーメン巡り、楽しすぎます、、、(;;)