Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

教師人生12年目が終わるその最後の日に…

今の職場に赴任したのが、忘れもしない2004年。

今日で、僕の教師人生12年目が終わる。

(ドイツ語講師を入れると13年目が終わる)


GTOを読んで、「教師になるぞー」って思って(苦笑)、

本当に「教師」になって、「先生」と呼ばれるようになって…

あっという間に、12年が過ぎ去ってしまった。

今では、大真面目に自分のことを「GTK」って呼んでる痛い男になってる(;´・ω・)

学生たちにも、「GTO鬼塚は、生徒たちを国内の離島に連れていったけど、こっちGTKは、学生たちをドイツに連れてってんだ! 凄いだろ!?」、とアホなことを言ってる。

12年。

悩みや苦悩の絶えない12年間だった…かな!?

いや、最初の5,6年が辛かったかな。それ以降は、安定してる気がする(教師的には)。

ただ、5年目以降くらいからは、他の仕事で忙しくなり、余裕を失っていった気がする。

この12年で、確実に「校務」や「事務仕事」は増えている。それは、どこも同じかな、と。

一番大事なのは、「教育」と「研究」だと思うけど、そのどちらも犠牲にしなきゃいけないくらいに、忙しくなってる。

もっともっと、日々の教育に力を入れたいのに、色んなscheissな仕事が入ってきて、、、


12年目という大きな一つの節目を迎えた今、、、

改めて、「教育」という一番大事な仕事を丁寧にやっていきたいなって思う。

これまでよりも、色々と考えて、色々戦略も立てて、学生たちを惑わせてやろうかな、と。

教育って、僕の中では、一方的に何かを教えることじゃなくて、対話をしながら、学生たちを惑わせて、困らせて、悩ませて、考えさせることだと思っているから。

基本的に、僕は「知識の注入」はしない。したければ、勝手にやればいい。知りたいことなら、教えてもらわなくても、勝手に覚えていくものだから。

それより、その手前の「知りたい」という衝動を喚起したい、というか。

小さい頃は、誰もが「知りたい」という衝動の塊だったと思うけど、大人たちから「あーだこーだ」「あれしろこれしろ」と言われて、18歳の時点で、もう「知りたい」という衝動のほとんどが残っていない状態にある。

だから、もう一回、「知りたい衝動」を喚起して、本来の生き方に戻していかなければならない。

ブログだからちょっときつく言うと…

「日本の大人たち/教師たちは、あれこれ教え過ぎてる」、「しゃべりすぎてる」、「あの手この手を使い過ぎてる」、「知識を教えてあげることがいいことだと思い込んでる」。

若者たちが求めているのは、そういう「説教」じゃない。そうじゃなくて、疑問に思っていることを一緒に考えたり、議論したり、他の考えに触れたり、そういうことなんだ。それを分かってない大人/教師が多すぎる。

つまり、「大人はうるさいだけ」、「若者の声を聞こうとしない」。

だから、僕はこれからも、対話をしながら、つっこんでいって、惑わせてやろうと思う。

13年目は、それをちゃんとやりたいなって思う。ちゃんと惑わせる(苦笑)


でも…

この12年で、僕は本当に本当にいい学生たちと出会ってきた。

数的には少ないけど、一生付き合える学生といっぱい出会ってきた。

(年に数人でも、12倍にすると、すごい数になる…)

それが何よりもの「履歴」だと思う。

上辺じゃなくて、利害関係でもなくて、

人間対人間で付き合える教育関係(?)を築けてきた。

だから、僕は、教員としては「最悪」(?)だけど、「世界で一番幸せな先生」だと思ってる。

そこは、ぶれてない。

「僕みたいな人間」を必要としている学生にとっての「ベストな先生」になれればそれでいい。

(ほとんどの学生とは、ロクに会話もしないで、すれ違って、お別れになるんだけど…)

でも、そういう教育をするには、すごいエネルギーが必要で…

次々に、迫ってくるscheissな仕事をどうかわしていくか、それが問題だな(;´・ω・)


13年目の4月に、新しい本も出る。

この本は、本当にすごい一冊になったと自負してる。

自分の手柄(?)を他人に吹聴する気は全くないけど、嘔吐するほどに辛かった。

(制作的に)こんなハードルの高い本は、なかなかないと思う。

「一生に一度、こんな本を出せるかどうか」、という感じ!?

あるいは、「こういう本が出せることに、この上ない幸せを感じる」って感じ!?

もう、絶対こんな本、書けない。。。

でも、もう制作の作業を終えた今は、もうただただ神様に祈るだけかな…

大ヒットなんてしなくていいけど、読むべき人に届いてくれ!、と。

この本がきっかけになって、この問題に関心をもつ人が増えてくれたら嬉しい。

その本の情報はこちらをクリック!(さりげなく宣伝♪)

客観的に言えば、「80歳のお医者さんと40歳の教育学者の本」です♪

さらに、この夏には、国際教育哲学学会でのシンポジウムの参加も決まった。

8月にポーランドに行ってきます。

英語でスピーチしなきゃいけなくなったから、今から英語のレッスンもしないと…(;^ω^)

 

13年目も、奢ることなく、ひたむきに教育と研究に取り組んでいきたい。

どうせ終わる人生だ。

ならば、やれることは全部やってやりたいって思う。

結果なんて、クソどうでもいい。

常に、未熟な自分がいて、愚かな自分がいて、そこから一歩でも抜け出そうともがいて、努力し続けるしかない。

でも、

だから、人生って面白いんだよな…。

 

(と書きながら、風邪をひいて、声も出ないで、ゴホゴホ言っているんですけど…(-_-;))

 

DEAR NEXT!

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