ドイツ-スイス-フランス-オーストリアをめぐってきた修養の旅。
遂に10日目に入りました。
(一日更新が遅れました。すみません)
無謀で過酷な日程の濃密な学びの旅。
スケジュールはみんなで作ったものの、やはり今年もハードだった…。
こんなにハードなのに、みんな、本当に元気に頑張っています。
過去最長の12泊14日で、そろそろ疲れもかなり出てくる頃。
それでも、みんな、本当によくやってくれていて…(;;)
…
といいつつ、、、
この日は、僕だけ、朝食付き(苦笑)。
僕の疲労もこのころからMAXになると思って、ワンランク上のお部屋を…。
(なお、僕の旅費は学生からは頂いておりません。悪しからず…)
コンチネンタルではなくて、アメリカンブレックファースト♪
一番右は、ココナッツを使った謎の食べ物(苦笑)
焼きチーズトマト、野菜炒め?、ソーセージ。
う~ん、いい感じ♪
もちろん、チーズやハムやサラミもばっちり♪
野菜もいっぱい!!
ケーキもいっぱい!
ジャーン!
僕の朝食です♪
やっぱりゼンメルが美味しいなぁ、、、
ドイツ式のハンバーガー!!
これが美味いんだ\(^o^)/
ハムをいっぱい詰め込んで、きゅうりやトマトも入れて、、、
さぁ、最終目的地のウィーンを目指して、出発です!
みんな、本当に元気です!!
まずは、私鉄のwestbahnで、リンツを目指します。
この日のメインは、昨年も行ったマウトハウゼン強制収容所。
僕的には、「アウシュヴィッツ以後の教育」の実践。
収容所を実際に体験するのも、この旅の重要な目的。
日本では、「加害の歴史」についてはほぼ学べませんから。
westbahnは、ユーレイルパスでも利用可能です。
私鉄とあって、ÖBBとはかなり違います。
どちらかと言えば、JRに近い感じ!?
かなり車掌さんがきちっとしていて、隙を見せないっていうか。
規則性を大事にしていて、例外もあまり認めない。まさに日本だ…。
リンツに到着!!
ここで、荷物をコインロッカーに預けて、収容所を目指します。
かなりアクセス的にも困難な場所にある収容所です。
マウトハウゼン駅に到着!!
まだ、みんな、この場所のシリアスさに気づいていないかな!?
まぁ、「加害の歴史」について全く学んでいない子たちだから、無理もないか。
僕らは、過去に起こったことについてあまりにも学んでいない。
国立の歴史博物館もない。
過去と向き合うのがとても難しいんです。
マウトハウゼン駅からバスで「中学校前」で下車。
この建物が中学校みたい。
いつか、こっちの中学校も見学してみたいな。。。
最寄りのバス停から、かなり歩いて現地に向かいます。
この道のりが本当に素敵なんです。
のどかな草原を超えて、、、
マウトハウゼン強制収容所はもう少し、、、
この収容所にたどり着く手前に、、、
面白い「家」があるんです。
ここに入ると、上と下がひっくり返るんです!!
こんな感じで、、、
重力がさかさまになるんです!!!(苦笑)
そして、しばし歩くと、、、
見えてきました。
マウトハウゼン強制収容所。。。
いよいよ、強制収容所に入ります。
なお、入場料は無料です。
で、その収容所の見学の前に、、、
収容所内のビストロで昼食。
このビストロは、ディアゴニーというキリスト教系支援団体が運営しています。
働いている人の中に、たくさんの障がい者もいます。
ディアゴニーは、赤ちゃんポストや妊娠葛藤相談にもかかわる団体でもあります。
ここにも、赤ちゃんポストとの深い関連も見出せます。
僕はグラーシュを注文しました。
ドイツのシチューですね。
収容所で食べる、というのも、少しあれですけど、、、
ここで働く障がい者の方々と一緒にパシャ!
彼らの方が、僕らに興味津々。
色々と話を聞くこともできました。
そして、いよいよ強制収容所内部に入っていきます。
その当時のままの収容所が残されています。
この地で、9万人くらいの人が殺されたといわれています。
9万人が殺害された場所。
その中には、反政府系の人や共産主義者や多くの女性たちがいました。
司令塔。
生で見ると、本当に迫力があります。
ここで、多くの人が実際に殺害されたんです。
政府(国家権力)に逆らう人は、無尽蔵に殺されたんです。
学生たちも、真剣な顔で、この収容所をみつめていました。
いい経験になると思います。
最初の建物は、教会として使われていた部屋でした。
ここに、何とも言えない絵画が展示されていました。
何も悪いことをしていないのに、ただただ殺されていく。
それでも、神の存在を信じていたんですね。。。
この収容所も、途方もなく大きくて広いです。
果てが見えないほど、、、
建物の中には、たくさんの「資料」が展示されています。
これが、日本にはないんですよ、、、、
証拠隠滅で闇に葬られたんです。
公文書はやっぱり絶対に残さなければいけないんです。
公文書は、のちの人たちにとっての「証拠」になるんです。
昨年も見つけた一枚の母子の写真。
この人は、この収容所で出産したんです。
彼女のリアルなインタビューも実際の映像で見ることができます。
生き延びた人の言葉はあまりにも重いです。。。
アメリカ兵がこの場に来た時の写真のネガ。
こういうネガが必要なんです。
かつての日本軍がいったい何をやったのか。
満州や朝鮮半島で何をしていたのか。
僕らはそれを語るためのメディアを持ち合わせていない。
だから、過去について正しく語れない。。。
アメリカ軍が、この収容所を開放した直後に撮影した一枚。
当時のオーストリアで、こうした蛮行が行われていた。
罪のない多くの人々を「合理的」に殺した当時の人々。
焼却炉も、当時はいったいどんなだったか、、、。
いったいどれだけの遺体がここで焼却されたのか、、、。
12万2766人という数字が見えます。
でも、実際には19万人以上がここに収容されたんだとか。
2時間弱の滞在でした。
2時間じゃ足りない。。。
次回、来ることがあったら、少なくとも4時間はここにいたい。
まだまだ、僕自身が学ばなければいけないことがいっぱいある。
学生たちも、きっと色んなことを感じ、考えたと思います。
教育や保育や福祉にかかわる学生たちは、やっぱり絶対にこの「過去」と向き合ってほしいと願います。「いのち」を守る仕事。「いのち」を育てる仕事。「いのち」と向き合う仕事。
であれば、ここで起こったことを学ぶことは、将来の彼女たちの「使命感」につながるんだと思います。
…
そして、、、
ウィーン西駅に到着!!!
かつての「メインステーション」。
今は、ウィーン中央駅ができたので、ちょっと寂しいですけど、、、
でも、駅の活気はかつてのまま。
今回のホテルは、西駅から徒歩で数分。
Intercity Hotel。
ここで、帰国する最後の日まで滞在します。
最後の三泊は、贅沢に四つ星ホテル♪
しかも、Intercity Hotelなので、市内の公共交通機関すべてに使えるチケットもいただけます。
このチケットがあれば、ウィーン市内どこも自由に観光ができます☆
ホテルのロビーで、、、
最後の3泊を誰と部屋を共にするか、話し合っています(苦笑)
今回はわりとスムーズにいったかな???
ここまで、学生同士のトラブルは一切なし。
本当に本当に優秀な学生たちでした(;;)
…
そして、とりあえずウィーンの中心の中心へ。
シュテファン大聖堂!!!
いい写真が撮れました\(^o^)/
で、ウィーナーシュニッツェルの超ウルトラ人気店に行き、席の予約をした後、
僕が大好きなナッシュマルクトへ!!
夜遅かったので、ほとんどお店が開いていませんでした(;;)
残念、、、
地下鉄で見かけたポスター。
「想定外の妊婦さんですか」。
「君は一人じゃない」。
ウィーンも凄いです。しっかり母子支援をしています。
こんなのもありました。
栄養失調の状態の子どもたち、、、
活版印刷を発明したグーテンベルクさんとの写真!!
グーテンベルクさんがいなかったら、、、、
世界はどうなっていたんでしょう!?
…
そしてついに、、、
フィグルミュラーへ!!!
昨年は、ここで食べられなかったんだ、、、
遂にようやく、、、
豚のシュニッツェルと、仔牛のシュニッツェル!!!
ガーリックライスと共に、、、
みんなで、いっぱい食べました!!
詳しくは後ほど、、、
***
ブログの更新的には、一日遅れています。
明日(8日)も色々とタイトなので、更新できるかどうか、、、
でも、みんなとっても元気です。
本当に、素直でいい子たちばっかりで、僕も幸せもんです。。。
11日目と12日目は一緒になっちゃうかな??
そして、13日目の10日は、午前中に空港に向かうので、更新できるかどうか、、、。
あと少し、気を緩めずに、頑張ります!!!