Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

2020年オーストリア修養の旅10日目 マウトハウゼン強制収容所へ

ドイツ-スイス-フランス-オーストリアをめぐってきた修養の旅。

遂に10日目に入りました。

(一日更新が遅れました。すみません)

無謀で過酷な日程の濃密な学びの旅。

スケジュールはみんなで作ったものの、やはり今年もハードだった…。

こんなにハードなのに、みんな、本当に元気に頑張っています。

過去最長の12泊14日で、そろそろ疲れもかなり出てくる頃。

それでも、みんな、本当によくやってくれていて…(;;)

といいつつ、、、

この日は、僕だけ、朝食付き(苦笑)。

僕の疲労もこのころからMAXになると思って、ワンランク上のお部屋を…。

(なお、僕の旅費は学生からは頂いておりません。悪しからず…)

コンチネンタルではなくて、アメリカンブレックファースト♪

一番右は、ココナッツを使った謎の食べ物(苦笑)

焼きチーズトマト、野菜炒め?、ソーセージ。

う~ん、いい感じ♪

もちろん、チーズやハムやサラミもばっちり♪

野菜もいっぱい!!

ケーキもいっぱい!

ジャーン!

僕の朝食です♪

やっぱりゼンメルが美味しいなぁ、、、

ドイツ式のハンバーガー!!

これが美味いんだ\(^o^)/

ハムをいっぱい詰め込んで、きゅうりやトマトも入れて、、、

さぁ、最終目的地のウィーンを目指して、出発です!

みんな、本当に元気です!!

まずは、私鉄のwestbahnで、リンツを目指します。

この日のメインは、昨年も行ったマウトハウゼン強制収容所。

僕的には、「アウシュヴィッツ以後の教育」の実践。

収容所を実際に体験するのも、この旅の重要な目的。

日本では、「加害の歴史」についてはほぼ学べませんから。

westbahnは、ユーレイルパスでも利用可能です。

私鉄とあって、ÖBBとはかなり違います。

どちらかと言えば、JRに近い感じ!?

かなり車掌さんがきちっとしていて、隙を見せないっていうか。

規則性を大事にしていて、例外もあまり認めない。まさに日本だ…。

リンツに到着!!

ここで、荷物をコインロッカーに預けて、収容所を目指します。

かなりアクセス的にも困難な場所にある収容所です。

マウトハウゼン駅に到着!!

まだ、みんな、この場所のシリアスさに気づいていないかな!?

まぁ、「加害の歴史」について全く学んでいない子たちだから、無理もないか。

僕らは、過去に起こったことについてあまりにも学んでいない。

国立の歴史博物館もない。

過去と向き合うのがとても難しいんです。

マウトハウゼン駅からバスで「中学校前」で下車。

この建物が中学校みたい。

いつか、こっちの中学校も見学してみたいな。。。

最寄りのバス停から、かなり歩いて現地に向かいます。

この道のりが本当に素敵なんです。

のどかな草原を超えて、、、

マウトハウゼン強制収容所はもう少し、、、

この収容所にたどり着く手前に、、、

面白い「家」があるんです。

ここに入ると、上と下がひっくり返るんです!!

こんな感じで、、、

重力がさかさまになるんです!!!(苦笑)

そして、しばし歩くと、、、

見えてきました。

マウトハウゼン強制収容所。。。

いよいよ、強制収容所に入ります。

なお、入場料は無料です。

で、その収容所の見学の前に、、、

収容所内のビストロで昼食。

このビストロは、ディアゴニーというキリスト教系支援団体が運営しています。

働いている人の中に、たくさんの障がい者もいます。

ディアゴニーは、赤ちゃんポストや妊娠葛藤相談にもかかわる団体でもあります。

ここにも、赤ちゃんポストとの深い関連も見出せます。

僕はグラーシュを注文しました。

ドイツのシチューですね。

収容所で食べる、というのも、少しあれですけど、、、

ここで働く障がい者の方々と一緒にパシャ!

彼らの方が、僕らに興味津々。

色々と話を聞くこともできました。

そして、いよいよ強制収容所内部に入っていきます。

その当時のままの収容所が残されています。

この地で、9万人くらいの人が殺されたといわれています。

9万人が殺害された場所。

その中には、反政府系の人や共産主義者や多くの女性たちがいました。

司令塔。

生で見ると、本当に迫力があります。

ここで、多くの人が実際に殺害されたんです。

政府(国家権力)に逆らう人は、無尽蔵に殺されたんです。

学生たちも、真剣な顔で、この収容所をみつめていました。

いい経験になると思います。

最初の建物は、教会として使われていた部屋でした。

ここに、何とも言えない絵画が展示されていました。

何も悪いことをしていないのに、ただただ殺されていく。

それでも、神の存在を信じていたんですね。。。

この収容所も、途方もなく大きくて広いです。

果てが見えないほど、、、

建物の中には、たくさんの「資料」が展示されています。

これが、日本にはないんですよ、、、、

証拠隠滅で闇に葬られたんです。

公文書はやっぱり絶対に残さなければいけないんです。

公文書は、のちの人たちにとっての「証拠」になるんです。

昨年も見つけた一枚の母子の写真。

この人は、この収容所で出産したんです。

彼女のリアルなインタビューも実際の映像で見ることができます。

生き延びた人の言葉はあまりにも重いです。。。

アメリカ兵がこの場に来た時の写真のネガ。

こういうネガが必要なんです。

かつての日本軍がいったい何をやったのか。

満州や朝鮮半島で何をしていたのか。

僕らはそれを語るためのメディアを持ち合わせていない。

だから、過去について正しく語れない。。。

アメリカ軍が、この収容所を開放した直後に撮影した一枚。

当時のオーストリアで、こうした蛮行が行われていた。

罪のない多くの人々を「合理的」に殺した当時の人々。

焼却炉も、当時はいったいどんなだったか、、、。

いったいどれだけの遺体がここで焼却されたのか、、、。

12万2766人という数字が見えます。

でも、実際には19万人以上がここに収容されたんだとか。

2時間弱の滞在でした。

2時間じゃ足りない。。。

次回、来ることがあったら、少なくとも4時間はここにいたい。

まだまだ、僕自身が学ばなければいけないことがいっぱいある。

学生たちも、きっと色んなことを感じ、考えたと思います。

教育や保育や福祉にかかわる学生たちは、やっぱり絶対にこの「過去」と向き合ってほしいと願います。「いのち」を守る仕事。「いのち」を育てる仕事。「いのち」と向き合う仕事。

であれば、ここで起こったことを学ぶことは、将来の彼女たちの「使命感」につながるんだと思います。

そして、、、

ウィーン西駅に到着!!!

かつての「メインステーション」。

今は、ウィーン中央駅ができたので、ちょっと寂しいですけど、、、

でも、駅の活気はかつてのまま。

今回のホテルは、西駅から徒歩で数分。

Intercity Hotel。

ここで、帰国する最後の日まで滞在します。

最後の三泊は、贅沢に四つ星ホテル♪

しかも、Intercity Hotelなので、市内の公共交通機関すべてに使えるチケットもいただけます。

このチケットがあれば、ウィーン市内どこも自由に観光ができます☆

ホテルのロビーで、、、

最後の3泊を誰と部屋を共にするか、話し合っています(苦笑)

今回はわりとスムーズにいったかな???

ここまで、学生同士のトラブルは一切なし。

本当に本当に優秀な学生たちでした(;;)

そして、とりあえずウィーンの中心の中心へ。

シュテファン大聖堂!!!

いい写真が撮れました\(^o^)/

で、ウィーナーシュニッツェルの超ウルトラ人気店に行き、席の予約をした後、

僕が大好きなナッシュマルクトへ!!

夜遅かったので、ほとんどお店が開いていませんでした(;;)

残念、、、

地下鉄で見かけたポスター。

「想定外の妊婦さんですか」。

「君は一人じゃない」。

ウィーンも凄いです。しっかり母子支援をしています。

こんなのもありました。

栄養失調の状態の子どもたち、、、

活版印刷を発明したグーテンベルクさんとの写真!!

グーテンベルクさんがいなかったら、、、、

世界はどうなっていたんでしょう!?

そしてついに、、、

フィグルミュラーへ!!!

昨年は、ここで食べられなかったんだ、、、

遂にようやく、、、

豚のシュニッツェルと、仔牛のシュニッツェル!!!

ガーリックライスと共に、、、

みんなで、いっぱい食べました!!

詳しくは後ほど、、、

***

ブログの更新的には、一日遅れています。

明日(8日)も色々とタイトなので、更新できるかどうか、、、

でも、みんなとっても元気です。

本当に、素直でいい子たちばっかりで、僕も幸せもんです。。。

11日目と12日目は一緒になっちゃうかな??

そして、13日目の10日は、午前中に空港に向かうので、更新できるかどうか、、、。

あと少し、気を緩めずに、頑張ります!!!

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