Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

新月@南房総市千倉 創業30年の老舗。あっさり生姜醤油の屋台系の味わい!

 

南房総ラーメンツアー、5軒目は『新月』。このロケーションはヤバイです。あり得ない場所にあります。いったい、誰がこのお店にやってくるんでしょう。秘境というよりは、田んぼのど真ん中的なラーメン屋さんです(苦笑)。本当に、あり得ない。これほどお客さんが期待できない場所で、本当にラーメン屋さんとしてやっていけるのでしょうか?!

ですが、このお店、創業30年の老舗ラーメン店。ずっとこの場所でラーメンを提供し続けているんですって。しかも、地元の人らしきお客さんがやってくる。この場所で、、、orz...。しかも、ネット検索をしても、ロクな情報が出てこない。もちろんブログ等の紹介もない。完全に地元の人たちだけに支えられているお店、、、もう、ビックリです。(新月というと、山形・酒田の新月を想い浮かべてしまいますね。検索で「新月 南房総」「新月 千倉」とやっても、酒田の新月が出てくるくらいですからね、、、)

http://www.asai.or.jp/gurume/chuka.htm
(住所はここに出ています)

なお、現在、このお店を切り盛りするのは、故主人の妻の方で、76歳です。初代の店主さんは、元いさば屋(水産加工業)の方で、30年前にラーメン屋を始められたそうです。そのご夫婦の息子さんの奥さんも、厨房でラーメンを作っています。完全にご家族で経営されているんですね。応援したくなります。

 

メニューは、ラーメンの他、カレーや定食なんかも色々あります。ピザまでありました(笑)。もちろん、ラーメンを注文するわけですが、、、

  

出てきたラーメンは、いかにもな昔ながらのノスラー(ノスタルジックなラーメン)でした。スープは、鶏・豚・昆布などが主となっています。魚介系のダシは使用していません。おばあちゃんに、「魚介のダシは使っていないのですか?」と尋ねると、「とんでもない! 使いません!」と強く否定していました。なんか、そこに、「こだわり」を感じましたね。きっと、おばあちゃんの中に、「これがラーメンだ」という答えをもっているのでしょう。ゆえに、30年間、変わらぬ味を守り続けているんだと思います。本当に、一切いじっていないそうです。30年、同じ味なんだそうです。

お味的には、「屋台風のあっさり生姜醤油ラーメン」と言ったところでしょうか。生姜の味が結構強く感じられます。でも、全体的には甘みが強くて、なんとも言えない味わいです。昔ながらのジャンクなラーメン? 昔のジャンクなラーメン? 決して、淡白じゃないですからね。けれど、感じ方としては、「ノスラー」になるんでしょうね。砂糖は使ってないとのことですが、砂糖を使ってるんじゃないか、と思うくらいに、甘いラーメンでした。

メンマがなんとも言えず、美味しいメンマでした!

のりが三角形に切られているのも、注目です!!

この「新月」も、今、食べるべきラーメンじゃないかなー、と思います。変に流行に影響されていないので、古来、伝統のラーメンの味が楽しめると思います。30年間変わらない、というのは凄いことです。それで、その味がきちんと評価され、食べられ続けているんですからね。

新しいものばかりを追うのではなく、こういうラーメンと対峙して、ラーメンとは何かを問う。そういうスタンスも、時には必要だと思います。こういうラーメンをきちんと評価してこそ、本当のラーメン愛人間なんだと思います。

ここは是非一度、ラーメン好きの人にも食べてもらいたいですね。

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