Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

らーめん処まや@浜金谷 知る人ぞ知る浜金谷地ラーメン!

内房のラーメンとは何か。
これが、今の僕の一つの大きな課題となっている。
もともと『竹岡ラーメン』という有名な地ラーメンがあり、
また、伝統的に『君津豚骨』というソウルフードがあり、
歴史的にも、ジャンル的にも独特なラーメン風土があった。

だけど、まだまだ内房には魅力的なラーメンがあるのではないか?
そんなことを、我が悪麺友のらんちばさんと語っていた。
で、そのらんちばさんが注目した内房の地ラーメンが、
浜金谷の『内房海藻系ラーメン』であります。

らんちばさんがご紹介した『味はな』と『さすけ食堂』は、
悲しいかな、臨時休業中でありました。
どちらも閉まっていました。。。

そんな中、ふと目に入ったのが、このお店でした!

『らーめん処まや』?!『磯ラーメン』?!

この記事では、『まや食堂』と書いてあります。

なんか、気になるじゃないですか。
もっとよく見ると・・・

 

『満腹そば』?!?!
それにしてもすごいでっかい文字であります。
ここも列記としたラーメン店ですね。
ラーメンしかメニューになさそうだったので、
こちらのラーメンを試してみることにしました。

予めの前情報は一切なし。突撃レポであります!
こういう未知のラーメン店に入るのは、ホント新鮮。
ドキドキしますね。すごいラーメンだったらどうしようって☆

で、内房海藻系ラーメン。
この地域で取れる「カジメ」の入ったラーメン。

…ありました!

『カジメ ワカメ トロロラーメン』(550円)
これですよー。これ。醤油ベースのラーメンなんだとか。

さらに『磯ラーメン』なんてものもありました。
こちらは、塩ラーメンなんだって!

他にも、ラーメンがいっぱいあります。
本当に、ここはラーメン専門店なんですねー。
ここのタンタンメンはなんと塩ベースなんですって!!
『内房塩タンタン』?! いえいえ。
でも、すっごく気になったので、タンタンメンも注文してみました。

こちらが、『カジメ ワカメ トロロラーメン』です!
スープがどっぷりなのがここの特徴ですかね。
すごいスープの量です。麺がほとんど見えません。

基本的に、醤油ダレを薄めのスープで割ったシンプルな味。
ここのスープ、いわゆる骨ダシじゃないんですよね。
鶏の肉そのものをお湯で茹でた茹で汁なんですよ。
この作り方は結構珍しい、というか、不思議な作り方です。

ある種、竹岡ラーメンと共通していて、
お湯割りラーメンに限りなく近いタイプのラーメンでした。
(まー、竹岡駅のすぐ近くの町だから、影響はあることでしょう)

それに、ねばねばの強い『カジメ』がどさっとのります。
あっさりで、さらっとしたスープなはずなのに、
若干、とろ~っとした感じになっていて、
麺にスープが結構からむんですね。

まー、スープ自体、すごくシンプルなので、
分かりやすくて、食べやすい普通のラーメンなんですが、
そこに、わかめやカジメなんかの海藻の風味が入り、
ちょっとねじった、不思議な醤油ラーメンになっていました。

こちらは、磯ラーメン。
見た目からして、全然「磯」っぽくないです。
いわゆる観光地型のラーメンではなさそうです。
このスープの中に、ホタテやワカメがたっぷり入っていて、
たしかに海の男のラーメンって感じがします。

そうそう、ここの女性店主さんの旦那様は、漁師さんらしく、
こちらも漁師の家庭のラーメンなんですね。
ただ、漁師さんが求めるラーメンというわけではない、
とかどうとか…(汗)

でも、すごく塩の味が際立ってて、
男らしい、ガツンとした一杯でありました。
こっちの方が醤油よりもインパクト大かな。

しかし、最後の最後にビックリしたのが、
こちらの「タンタンメン」でした。

見てください。このタンタンメンらしからぬヴィジュアルを。
赤くないんですよ。辛い塩ラーメンっていう感じですかね。
こういうタンタンメンは初めて見ました。

スープは結構辛いです。豆板醤で辛味をつけているみたいです。
塩のしょっぱさと豆板醤の辛さがぴったりはまったラーメンで、
すっきりしていて、ピリリと辛い、僕的にはかなり好きなラーメンです。

従来のタンタンメンのまったりとした重いスープとは対極のスープで、
これまた、『地ラーメン』の名にふさわしい塩タンタンメンでした。

辛さは、お好みで調節できるんですね。
店主のおばちゃん曰く、
「このラーメンは辛い方が美味しいんですよね」。

なので、別皿のスパイスは全部入れちゃいました。
そうすると、たしかに本当に切れ味たっぷりの、
すっとした辛い塩ラーメンになりました。

どのラーメンもボリュームたっぷりでした。
まさに漁師の妻のワイルドなラーメンといったところでしょうか。

勝浦でもありましたが、漁師さんの家庭のラーメン。
漁業という第一次産業とラーメン屋という第三次産業。
この両者をかけあわせているのが、房総のラーメンといえるでしょう。

このお店は、観光客やマニアのお店というよりは、
漁師の町の住人のための静かな地元の人のためのラーメン屋さん。
本当になんてことないんだけど、だけど、立派なラーメン屋さん。

まさに、『浜金谷地ラーメン』と呼んでよいでしょう。
この地でしか食べられない『カジメラーメン』。
是非一度、食べてみてもらいたいですね。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「千葉 内房線」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事