今日は1日中、朝から晩までドルトムント大学にいました。
一言でいうなれば、「すごく幸せな1日だった」。
なんか、本当に学生時代に戻った気分。
僕は本当に大学生活(だけ)が充実していたので、本当に恋しいんです。(小中とほぼ嫌な思い出しかないし、高校は通信で思い出らしい思い出もなく、また勉学的にも充実していたとは言えず… 何も考えずにただ勉学に励めていたのが大学時代だったんです)
なので、「学生」に戻った気持ちになれて、本当に幸せだった。
さて、この大学、、、
凄いんです。
何が凄いって。
見てください。
モノレール(Hochbahn)です。
しかも、これ。。。
キャンパスとキャンパスをつなぐためだけのモノレールでして。
わずか3kmしかないレアなモノレールなんです。
だから、利用者も大学関係者のみ。でも、そのお金は市が出しているんですって。
わお。
しかも、これがまた、千葉都市モノレールと違って、小さいんですよ。低いんですよ。。。
もちろん、モノレール自体も、、、
びっくりするほど、、、
分かります?
すごい小さいんです。しかも一両編成。
もうね、かわいくて、素敵すぎました。
こんな感じです。
ね。かわいいでしょ?!?!
しかも、どうやら、無人っぽいんです。これ、乗りたいなぁー。
一応、かなり大きな大学でして。
いろんな学科があります。
教育学、社会学、リハビリテーション学、人間科学、神学、文化科学、芸術・スポーツ学…
他にも、物理学、数学、自然地理学、バイオテクノロジー学等々、色々とあるそうです。
さて。
再び、、、
ジャーン。
ウーヴェ先生♡
先生の研究室で、色々と語りつつ、、、
「keiは、もっとドイツの伝統的な社会教育学や青少年支援について知っておくべきだ!」、と言われ、
「ちょっと待ってろ。この本を読め!!」
と、、、
差し出された二冊の本。
左の緑色の本は、子ども・青少年支援に関する概説書で、、、
右が、、、
ソーシャルワーク図鑑ともいうべき、ものすごく分厚い本で、、、
「これを読まないと、お前がやっている研究は完了しないからな。これは読んでおくべきだ」、と。
先生、さらっといいますけど、、、
これ、、、
結果的には、第二版の本を頂いたのですけれども、、、
(右の赤い本はウーヴェ先生が今年出版した本!こちらも贈呈してもらいました!感謝!)
見てください。この分厚さ。。。
1050ページくらいあります。
これを読めって?!?!
汗
分かりましたとも。
ドイツ伝統の「青少年支援」(Jugendhilfe)を理解しないことには、僕の研究が進まないのは百も承知です。
感謝すると共に、しばし途方に暮れました。
さらに、こういう本も。
724ページ目ですからね。
いったい、何年かかることやら、、、汗
***
その後、ウーヴェ先生の同僚の先生や助手や講師の人たちと色々と議論した後、、、
お待ちかねの、、、
メンザ!!!!
メンザとは、ドイツの大学の学食のこと。
ひゃっほー。
日本の学食はあんま好きじゃないけど、ドイツのメンザは大好き。
すっごい広大なんだもん(だから、人の目を気にせずにゆっくり食べられる)
こんな感じです。この画像のフロアの5倍くらいの広さです。
とにかく広い。
しかも、今は夏休みなのに…
すごいたくさんの人が来ていました。
なんか、みんな、楽しそう。
楽しそうっていうのは、バカ騒ぎする楽しさじゃなくて、みんな学業を満喫している感じで。
勉強したい人たちしかない感じがしました。
日本の大学みたいに騒がしくもない。みんな、大人しく、大人っぽく食べています。
全然違うなぁ。
荒れた中学生みたいな大学生もいない。もちろんド派手な格好のギャルっぽい学生など皆無。
「これが大学だよなー」ってしみじみ(涙)
さて。
ジャーン。
これで、学生なら5€程度。650円くらいかな?!(さらにデザート等が付きます)
カレーライス(笑顔)
まー、味は日本のカレーじゃないですけど、、、
肉が柔らかかったなぁー。アジアンカレーでした。
よく分からないけど、これ、ブッフェでした。好きなものを盛って、グラムで値段をはかるという、、、
美味しかったなぁー。
僕が昔、ドイツの大学で食べたメンザよりもはるかにグレードが高くて、、、
ここの学生たちは幸せだなぁーって、心底思いました。
メンザの隣では、こういうスタンドのお店もあり、、、
もうね、心の中で、「いいないいないいないいな」の連続でした。
これが大学ですよね。
本当にうらやましくて、、、
***
午後は、ひたすら図書館で調べものをして、コピーをして。。。
こんなにコピーしました。何百枚コピーしたんだろう、、、汗
(なお、助手の人がコピーカードを貸してくれたので、本当に助かりました。感謝)
ちなみに、この上の表紙、、、
大発見だったんです。
赤ちゃんポストを設置したSterniParkの創設者Jürgen Moysichさんと奥さんのHeidi Kaiserさんの共著。
これ、ネットでも出てこないし、赤ちゃんポストの論文等でも出てこない本。
つまりは、ここで初めて知った本でした。
これを読む限り、かなり「異端な人」だということが分かります。本当に変わってたんだ…
このお二人に、この旅の最後に会うことになっています。
キーワードは、「オルタナティブ」。
モイズィッヒさんは、心から「国主導の国」が嫌いなんだな、ということが分かりました。
一つ引用します。
「Ich liebe nicht den Staat. Ich liebe meine Frau」。
これは、グフタフ・ハイネマンの言葉の引用なのですが、ここに彼の神髄が見えるような気がします。
きっと、今の日本人がこの言葉を聞いたら、「非国民!」って言いそうですけど、、、(そういう時代に入ったんだな…)
二冊見つけたのですが、どちらも現在「絶版」「入手不可能」とされている本でして。。。
涙が出るほどに嬉しかった。。。
今回の訪独の一番の収穫かもしれない。。。
***
そして、夕方、ウーヴェ先生に、ボッフム大学に送ってもらいました。
で、ここでも、ちょっといろいろ調べものをして、、、
ここで、ウーヴェ先生とお別れしました。
帰り道。
これ、ドイツの地下鉄なんですけど。
分かりますかね。
「キャンパスライン」って書いてあるんです。
ドイツは、伝統的に大学をとても大切にする国です。
「大学町」という言葉もあるくらいで。
「ああ、僕は今、大学町にいるんだなぁー」って思いながら、、、
かわいい地下鉄でしょ?!
大学駅は地上なんですが、市内に入ると、地下にもぐります。
***
本当に、本当にいい一日でした。
明日も、また図書館にこもる予定でして。
でも、大量に集めた文献を読むのも大変。。。
けれど、最近忘れかけていた「探究心」がまた再び戻ってきました。
よかった、、、
もっともっと真剣に学問しなきゃ!!って思うに至りました。
ホント、よかった…(涙)