チッタのフロアーの中央にセッティングされた特別ステージで大熱唱!
【オールナイトGIG! 新宿心音会板谷祐とクラブチッタの唄宴×1】 に行ってきました。初めてのオールナイトイベント参加で、昨日の朝から楽しみだった。いったいどんなライブなんだろう? しかも、祐プレゼンツだし・・・
出演は、新宿心音会板谷祐の他、元Hate Honey、元BAD SiX BABiSの高木輔暁(ふとし)さん、そして、殺人ロックで有名な(?!)ANGIE率いるVEGAS TOP GLIDERの三アーチスト。
今回のイベントのいきさつについて、興味深い記事があった。
先日、板谷祐と高木輔暁と飲んだ。祐と9月にイベントを始める。この第一回目のゲストにフトシを誘った。この2人、ZIGGYを抜けた戸城さんのスラットバンクス~バッドシックスベイビーズでそれぞれVocalを担った関係でも有る(だから飲んでいてもこの2人しか分かり合えない話題で相当盛り上ってた。ランスオブスリルのVo土橋も居たら凄かったかも。笑)。しかも地元も歳もほぼ同じ。でもどこか今までの活動では交流に乏しかった。それなら逆に競演するのは新鮮だろうと。俺自信も2人とは長い付き合いだし、楽しそうだから企んでみた。祐の最近の活動にはSET YOU FREEに紹介したりして、少しは役に立っている。フトシともHATE HONEYのツアー以降、更にパイプも太くなっている。この唄に説得力を持つ二人、お互いにも良い刺激になると思う。でも、イベントの前に一度会わせて意気投合を計画した飲み会。まぁ蓋を開けてみれば、お互いに競演を楽しみにしているどころか、フトシなんかは毎回参加する意気込みだったと言うオチなんだけど。 (引用元)
この文章は、クラブチッタのスタッフのブログ「LOUNGE--DIARY」からの引用で、クラブチッタのスタッフが祐をバックアップしてくれていることが分かる。このイベントはこれからも続くのだろうか?!
さて、ライブの話。
今回は真夜中のライブ。開場は12時15分くらいだったかな。スタッフが「今日のライブには座席をご用意いたしました~!」、と言っている。今日のライブは座席か~ しかし、あの広大なクラブチッタに座席を用意して、どうなっちゃうんだ?!と興味津々。実際、集まったお客さんは100人いないくらい。70~80人くらい?!
会場に入ってびっくり。長渕剛ライブみたい・・・というのが第一印象(苦笑)。広いホールの中央にステージがセッティングされている。アンプと譜面台とイスとスピーカーだけのシンプルなもの。そのステージを取り囲むようにして、座席とテーブルが用意されている。なんだか、ラウンジみたい。見方を変えると、ホテルのラウンジでピアノを弾いているのを聴くみたいな感じ・・・かな。
ライブは1時ちょっと前にスタート。高木フトシさんのアコースティックライブから。フトシさんのことは前々から知っていたけど、生で見る/聴くのは初めて。予想通り、細くてかっこよくてお兄さんキャラでちょっぴり暗い感じのお方だった。声は音源などで聴いていたけど、生だとめちゃめちゃかっこいい。B'zの稲葉さんとミスチルの桜井さんを足して二で割ったようなビューティフルボイスだった。ソロの曲はどれも熱くて切なくてディープで心を打つ情熱的な歌ばかりだった。感想としては、「これ、普通に売れそうなんだけど・・・」。MCはぼそぼそっとしゃべるのが特徴的で、語尾に「・・・みたいな」、「・・・ってかさ」、とつけていた。さすが祐と共演するアーチストなだけある。もちろんソロのアルバム(1000円はゲット♪)
そして、真打登場。っていうか、めっちゃあっさりとステージに出てきた。いつものライブのSEもなし。普通に、①「川崎ホンキートンキーブルース」(パロディー?!)。でも!! 往年の祐ファンにはすっごく嬉しい一曲だった。歌詞の中で、ジキル時代のことを歌っていたのだ。初めてクラブチッタに出たのは19歳の頃でエマージェンシーエクスプレス(オムニバスアルバム)のイベントだった、というくだりを歌っていた。おお!!エマージェンシー!!!懐かしいぞ!!みたいな。「憂鬱」が収録されているアルバムで89年の作品だ。かまいたちやガーゴイルも参加してたアルバムだ。その時代のことを歌っていたので、僕はほろりとしてしまった。(*僕が祐(TUSK)を初めて生で見たのもクラブチッタ(1990年5月5日)だった。あの時の衝動、あの時のシーンは今も本当に鮮やかに記憶に残っている)
そして、②シャララ。萩原さんに捧げているらしい(苦笑)。単純に良い曲だ。そしてMC。「今夜は、LC-No.1から一曲ずつやれるまでやります」とのことだった。おお!心音会メドレーだ!! 最近は二ケタ台の歌が多かったので、コアなファンにはたまらない選曲となっている?! ③はLC-No.1、④はLC-No.2、⑤はLC-No.3、⑥はLC-No.4、⑦はLC-No.5。そのままです、はい。いつもよりお酒が入っているのか、ちょっとラフな演奏が楽しめました。祐は異様にテンションが高くて、見ていて面白かった。ステージ横には焼酎のビンが・・・ ラッパ飲みされておられました。。⑧はkatzeの名曲『small island』。「愛しい人よ悲しまないで~」というサビのフレーズがすごく素敵。うっとりさせられて、第一部終了♪
続いて、VEGAS TOP GLIDER。前にAngieのライブを見ていたのでどんな人かは分かっていたが、前回はVo.Angieのソロライブで、「殺人ロック」と叫び、一人でラウドパンクをやる奇妙な人って感じがしていた。だが、今回のライブを見てたまげた。目からウロコだった。まずドラムの田中千恵のドラムパフォーマンスに驚愕。肉体美と体育会系のノリをもったパワフルドラミングは、一見の価値あり、だ。長い髪の毛を振り乱して、身体全身で叩く。巧いとか下手とかそういう次元じゃない熱さ。yoshiki以来、初めて見た、こんな激しいドラミングって、、、で、ベースの真知子はうって変わってチャーミング系。全然タイプが違う・・・ ボーカルとドラムが派手派手なので、逆にこのベースが目立っているように思える。見た目はかわいいのに、これまた熱いライブパフォーマンスを見せてくれて感動してしまった。ボーカルのAngieは、、、素敵なハスキーボイスと女子プロレスラー並の強烈キャラ、繊細さと豪快さを兼ね備えた魅力的なボーカリストだった。限定50枚のCDも買ってしまった・・・ 詳しくはレポにて。
このライブのあと、しばし休憩。面白いなあと思ったのは、主催者である祐がフロアーで、みんなと仲良く飲んで、話していることだった。ジョリーのドラムさんたちと盛り上がっている。そのまわりには、普通に祐のファンがライブを待っている。その状況が興味深かった。祐はどんな感じなんだろう? みんなは祐の歌を聴きたくてここにいるわけで、そして、その祐といえば、お客さんと同じフロアーで楽しくお酒を飲んでいる。僕は単に安らぎと癒しのライブを見るために来ているので、(大変失礼ながら)祐と飲んで話そうとは思わない。けれど、他のファンの人はどんな気持ちでいるんだろう? 実に複雑な心境のような・・・
再び、フトシさんのライブ。この第二部で、「あ、もう完璧にCD買おう」って決めた。それくらい歌がすごく素晴らしかった。なんともいえないフトシワールドにしばし酔いしれた。特に最後のとてつもなく物悲しい曲は、「おいおい、こんなディープで切なくて情熱的な歌で終わらせてどうすんねん!」、と思わずつっこみたくなる一曲だった。
この宴もいよいよ終盤。時刻は午前4時13分。フトシさんのソウルフルなヒーリングミュージックでうとうとする人もちらほら。しかし!夜の大王?!祐には関係ない。真夜中でも絶好調。ホント、夜にお強い方だ。。。第二部 ①はLC-No.6。しっとりとしていて、真夜中のクラブにぴったりの一曲。やさしさに包まれる感じ。幸せだなあ~ そして、ちらりとMC。祐曰く「ここのポテトはかなりおススメです。ピラフもちょっとおススメです」とのこと。クラブチッタでポテトかぁ・・・ ふーむ。 ②はLC-No.7。ゴキゲンなナンバーだ! どこまで行くのか?LC-GIGよ!お、いよいよ、僕の大好きな曲・・やるか?! ③はLC-No.8。やった!!これ、ライブで結構盛り上がるので、ファンもみんな熱くなる。いつか音源で激しいサウンドでこの曲やってもらいたいなあ~~と密かに願っています。Wow Wow Wow... Wow Wow wo ho... ④はLC-No.9。最初のテケテケしたリフがとってもクール。曲自体はとても渋く、みんな聴き入っていた。 ⑤は勝手に僕が「Die Schaff」と名付けているLC-No.10。ドイツ語で歌っているように聴こえて、勝手にご満悦の僕。続いて、 ⑥はLC-No.11。しっとりとしていて広大で母なる大地を思わせるような壮大な曲だ。曲の最後に、祐が「Woo~~」と叫ぶところがあるんだけど、そこが最大の聴きどころかな。 ⑦は、祐カッティングが炸裂するLC-No.12。サビのメロディーは超一級モノ。往年のファンの方達に是非聴いてもらいたい極上の名曲と言って過言じゃないだろう。 ⑧も、僕超お気に入りのシララ~シララ~シララ~ウォウウォホ×3のマイナコード炸裂祐ロックのLC-No.13。「哀愁TUSK系」ともいうべき、いかしたロックナンバー。そして、MC。「起きてるか?!?~(客:ウォー!)」。 ⑨は、サビのメロディーがめちゃめちゃポップで心地よいLC-No.14。もう出だしだけで分かるようになったなぁ~♪ これ、いつもよりゆっくりめだった。スローバージョン。。 MC。「今年の抱負は、旅に出ることでした。そして、旅をしてきました。色んな出会いがありました」。 ⑩は、町田氏ももうカバーしているというLC-No.15。It's rainy on my road~ってやつ。文句なしにいい曲でした。この後、祐のファン二人組の若者の特別ライブ。彼らはスラット時代以降のファンのようだ。スラットのToyを歌ってくれた。祐はノリノリ(?!)だった。。。宴の時は、自薦他薦問わず、祐のギターで歌わせてくれるようだ。。。僕もいつか「Slow down」を歌ってみたいなぁ(絶対にしないけど)。。。 そして、最後に ⑪ハナミズキで宴は幕を下ろした。
終わってみれば、実に5時間くらいのライブだった。あっという間だった。個性派の三組によるイベントは、最後まで全く全く飽きることなく楽しませてもらいました。
会場を出たら、もう外は明るくなっていた。久々のオールで、かなり疲れたけど、はるばる川崎まで行けてよかった。17年前の気持ちになれた気がした。あの頃の僕は、学校に行ってなくて、「これから先、どうなっちゃうんだろう?」という暗澹たる思いで過ごしていた気がする。自我が芽生えてからずっと、彼の歌と共に生きてきた。これからも彼の歌と共に、彼の歌を支えにして、しっかり胸を張って生きていきていきたい。祐師匠、ありがとうございました。僕もこれからまた一から出直して、精進します。