Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ハンブルクでのあてどなき日々-完-

実に8日間、ハンブルクに滞在しました。

そして、あっという間に時は過ぎ、

明日の朝、とても早くに、念願の「あの国」に向かいます。

どこに行くかは、まだ内緒にしておきます(苦笑)

(ほぼ)行ったことのない国です。

(微妙に二度ほど足は踏み入れています)

さて。

上の写真は、ハンブルク駅です。

僕、この駅、大好きなんです。

フォーク型の駅じゃないんですけどね、なんか、趣があるっていうか。

北口と南口があって、それぞれ、よく賑わっています。

上から眺めていると、もう、ひっきりなしに電車がやってきます。

もちろん外国からの電車もやってきます。

なんか、いい感じですよね。

異国の電車を見るだけで、ワクワクするのは、やっぱり男だから!?

男は、基本的に電車が好きな生き物なんです。

多分。

新幹線(ICE)も停まっています。

どこに行くのかな?!

色んな人が、それぞれの事情で、どこかに行くんでしょうね。

日本だと、こんな見晴らしのよい構内ってあんまりないんじゃないかな?!


先週の金曜日かな。

とある議員さんたちが集まるレセプションに呼ばれて、行ってきました。

人生初?の政治空間体験です。

ハンブルクって、ちょっと日本人には理解できない場所なんですよね

一応、ドイツ連邦共和国に属していますが、政治的にはかなり自律した街っていうか。

自由都市

って言われているんですよね。

日本人にめっちゃ分かりやすく表現するならば、

「橋下さんが目指している独立行政都市」

かな。

大阪市が、「大阪府」を飛び越えて、「大阪独立都」になるって感じ?!

むろん、政治も独立的ですし、ドイツ第一党のCDUも弱いです。

橋下さんがやろうとしていることを、肯定的に見れば、

ハンブルクになろうとしているのかな、と。

でも、ハンブルクと彼の目指す独立都市とは全然違いますけどね。

それはさておき、、、

そのレセプションの場所に向かう途中で、

有名な動物園駅での乗換がありました。

またまた電車です。

かわいい電車です。

U2。

線路もなかなか綺麗でした。

ここです!

ハーゲンベック動物園。

1時間くらい時間があったから、入ってみようかなと思ったんですが、

大人一人20ユーロもするので、やめました。

貧乏旅の僕には、20ユーロはキツイっす、、、

(本当に、今回はお金がないんです、、、涙)

レセプション会場に着きました。

なんと、レッドカーペット付き(苦笑)。

さすがは、政治家たちの集会、、、

真面目なレセプションの後は、コミュニケーションタイム?!

異国の、しかも現地に住んでいない僕には完全アウェー状態。

なんですが、、、

色んな人が話しかけてくれて、たくさんの人と知り合いました。

凄いのは、

こっちの議員さんは、みんな、仕事をやっている人ばかりなんです。

しかも!

土建屋さんとかではなく、教師や保育士やソーシャルワーカーがいっぱいなんです。

もちろん土建屋さんもいますが、それ以上に、教師やソーシャルワーカーがいっぱい。

(厳密にいうと、ソーシャルワーカーではなく、社会福祉教育士ですが)

さらには、博物館館長さんや、大学教授、児童相談所職員なんかもいました!

つまり!!!

政治空間に、教育や福祉の現場の人間がいっぱい入っているんです

これって、日本ではマジでありえない感じじゃないですか!?

日本でも、大学教授が政治家になるって話はよく聞きますけど、、、

みんな、仕事を辞めてますよね?!

ハンブルクの議員は、ほぼ全員、「職業人」なんです。

しかも、日本とは違って、あらゆる業界の人が集まっています。

ある議員さんが言っていました。

「ハンブルクは、民主主義が根付いた街なんだ。職業人としての政治家はいない。職業として政治家をやっているのは、連邦議会の人間たちだけだ。いろんな仕事をしている人たちが集まって、いろいろと議論していきながら、住みやすいハンブルクを作ろうとしているんだ。それが一番いいだろう?!」

って。

いやー、目からうろこ。

もちろん「食事」もありました。

ハンブルクの農家風のブッフェでした。

美味しかった!

どっかの日本みたいに、高級なホテルでのレセプションじゃありません。

郊外の静かな農家の家みたいなところでのレセプションでした。

うーん、何から何まで日本と違う!!


日曜日は、今回、一番訪れたかった場所に行ってきました。

それが、こちらの学校(跡地)=旧学校です。

この旧学校の名前は、

ブレンフーザーダム
Bullenhuser Damm 

と言います。

この旧学校で、悲しい悲しい出来事が70年前にありました。

その話はまた別記事で詳しく書きますね。

この場所で、5歳から12歳の男女20人が無慈悲に殺されました。

生体実験された後、そのまま首つりで殺されたんです。

「アウシュヴィッツ以後の教育」を調べていくうちに、

この場所が、極めて重要な場所だと分かりました。

でも、

残念ながら、来客者は僕だけ、、、汗

まぁ、観光で来る場所でもないですからね、、、

だけど、そのために、じっくりと、ゆっくりとみることができました。

ガイドのおばちゃんは、チリから来た方で、フランス人の父とのハーフだそうです。

ハンブルク大学で歴史学を学び、ずっと学芸員の仕事をされてきたそうです。

南米出身とあって、陽気な方で、重たい場所ながらも、明るく見学することができました。

この学校の奥には、20人の子どもを追悼するバラ園があります。

有名なバラ園です。

バラが綺麗に咲き乱れていました。

20人の子どもたちの命を大事に見つめるかのように、、、

戦争って、やっぱり「子ども」が犠牲になるんですよね。

大人の都合で、殺されたり、兵士にさせられたりして、、、

で、その大人たちは、自分たちの責任を負わずに、逃げようとする。

それが、戦争の中身なんだろうな、と。

で。

その夜は、もはや同志になりつつあるヴォルペルトさんと打ち合わせ。

今度の本の原稿の最終チェック。

彼女の書いた文章が、僕の訳で出る予定です。

で、食事の後、連れて行ってもらったのがこちら。

この建物、戦時中の避難場所?防空壕?だったんだとか。

なかなか重々しい雰囲気の建物です。

窓が一つもない、、、

そんな歴史的建造物に、彼女自身も加わっているプロジェクトがこれ。

この壁を登って上に行くんですって、

この建物、7階建てくらいの建物で、かなり怖いです、、、

これ、なんていうんだっけ? ロッククライミングみたいなやつ、、、汗


図書館や本屋さんにも行きました。

我が友人のヤンさんが遂に念願の単著を出しました。

これは、端的にうれしかった。

大学時代に出会い、かれこれ18年の付き合いになる長い友人。

20代前半に出会い、もう、お互い40代。

そんなヤンさんが、超有名新聞社から本を出したんだから、凄いの一言。

しかも、内容的にも面白くて、サクサク読めました。

「これからの時代、どうやって企業の中を生き抜くか」という本でした。

それから、個人的に大好きなシュタイフのお店にも立ち寄りました。

いやー、ホント、シュタイフっていいですねー。

全部欲しいです、、、苦笑

お金があれば、、、

だから、今回は見るだけ、、、的な、、、、


とある場所に向かう途中にふと入ったショッピングセンター。

なんか、おゆみ野にありそうなショッピングセンター。

そこに、こんなのが飛んでいました。

よく見ると、、、

人が乗っています。。。

子どものみみたいです。

こんなところを飛べたら素敵ですよねー。

さすがはドイツ♪


こちらはドイツの老人ホームです。

ちょっとだけ立ち寄りました。

おじいちゃん、おばあちゃんがわさわさと集まってきて、困りました(苦笑)

とても素敵な老人ホームですよね。

こんなところだったら、僕も入りたいなぁって思いました。

やっぱりおしゃれっていうか。

日本って、こういうおしゃれさがないんだよなぁー、、、


 

そして、今日。

再び、シュテルニパルクに向かいました。

一年ぶりか、、、

で、色々と、商談(!?)

いえいえ、ちょっと今後のことについてお話しました。

それから、一つ、大きなサプライズがありました。

これも、また、いつかどこかでご報告します。

これから半年、もっともっと頑張らないとなぁ、、、汗

***

なかなかハードな研究の旅になっていますが、、、

あと9日間、頑張って、いっぱい学んできたいと思います!

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