僕は、「ラーメンフリーク」でありながら、「V系フリーク」でもあります。
ラーメンフリークについては、色んな本が出ていて、ラーメンフリークの楽しさや面白さやその視点などが熱く語られているのですが、V系フリークとなると、母集団が少ないせいか、あまり語られません。V系バンドの本や雑誌はありますが、V系フリークの本となると、コスプレ系の雑誌とかメイクの本とかしかありません。
V系フリークの魅力とは何か。これ、何気に、語ると面白いかもしれません。
V系フリークの中にも、「リピーター型」のファンと、「コレクター型」のファンがいると思います。Dir en greyファン(虜と言われている)やMerryファン(NMNL)やムックファン(ムッカーと言われている)なんかは、まさに「リピーター型ファン」と言えるでしょう。かつて、LUNA SEAのファンは「スレイブ(奴隷)」と呼ばれていました。こういうファンに名前がつくくらいになると、そのファンは相当のリピーターとなります。いわゆる「追っかけファン」は、全国どこにでも好きなアーチストを追っていくわけです。
他方、コレクターと呼ばれるV系ファンもいます。僕は、完全にV系コレクターですが、とにかくV系であれば、なんでも聴く、というタイプのファンがいます。基本的に、とにかく新しいバンド、まだ知られぬバンドなど、色んなバンドを追いかけて、音楽を楽しんで、とっとと次にいきます(苦笑)。
コレクターの中には、「バンギャ」と呼ばれるライブ中心のファンと、ヘビーリスナー的な主に音源コレクターがいます。どちらも、とにかくV系であれば、なんでも聴くわけです。新しいかっこいいバンドを見つけては、必死に応援するわけです。で、ある程度、人気がでたら、お役御免。サヨナラします。そして、次のバンドを探し求めます。僕は、やはりそういうタイプでした(苦笑)。
ラーメン仲間がいるように、V系フリークの間にも、そういう仲間がいたりします。僕の親友は、ある種、V系フリーク仲間から出発したものです。当時、超マニアックだったV系大好き人間を見つけたときは、もう、本当に興奮しましたからね。もちろん、一緒にライブを見に行ったり、一緒にCD屋に行ったりしました。情報交換も忘れません。お互いで音源の貸し借りもするわけです。
ネット世界にコミットしてからは、何人かの熱烈フリークの人と音源交換をしたりもしました。お互い、同じような音楽を聴きながらも、結構知らないバンドもあったりで、そういう交流はどこまでも楽しいものでした。お互い、HNで呼び合うところも、ラーメンフリーク仲間と似ています。
当然、ヘビーリスナーは、失敗もたくさんあるわけです。「なんじゃ、このバンド?!」っていうバンドの音源やライブにあたることも多々あります。ホント、ひどいバンドもいるわけですよ。CD一枚最後まで聴くのが苦痛のバンドもありました。某●●●● ●-●なんて、本当にひどかった(苦笑)。でも、聴きこむうちにはまる、なんてこともあるんです。最初、LUNA SEAが出てきた頃なんか、RYUICHIの声がどうしても受け入れられなくて、苦しんだものです。ガーゴイルのKIBAさんの声も、最初は「げ、なんじゃこりゃ」って思いましたもん。でも、はまると、KIBAさんじゃなきゃダメになるんですねー。ラーメン二郎みたいなものかもしれません。超ギトギトこってりてんこ盛りって感じで。
ラーメンの世界では、濃厚系と淡麗系があります。うまくできていて、濃厚系がある程度流行ると、次に淡麗系がブームになります。で、淡麗系が飽きられると、また濃厚系が登場します。その繰り返しがラーメンの歴史だって気もします。ヴィジュアル系の世界も、ゴテゴテの黒服系が流行ると、次にさっぱりとしたポップで軽やかな白系バンドが台頭してきます。ある程度、周期みたいなものがあるように思います。僕は基本的には黒服系が好きですが、黒服系に飽きると、SIDに向かったり、アンカフェに向かったり、パラレルワールドオーケストラにはまったりするわけです。で、それに飽きると、またゴテゴテの黒V系に興味がいくんですね。
ラーメン業界で有名な「春木屋理論」は、ヴィジュアル系の世界でも通用しています。各バンドは、ファンの人に飽きられないようにと、毎回違うヴィジュアルの服やメイクで登場します。音楽も、ファンにはあまり分かられないように、徐々に変えていっています。ときおり激変することもありますが、基本的にはマイナーチェンジが多いように思います。V系のバンドマンは、とにかく変わっていきます。変わりつつも、変わらない。いや、変わらないために変わり続けているんですね。
当然、ファンの見る目も厳しいです。かなりうるさいです。V系ファンほど、色んな意味でうるさいリスナーっていないと思うんですよね。音楽だけじゃない。あらゆる点でチェックが入ります。もちろん、技術的に巧いバンドは一定の評価を得ますが、巧いことが成功することにはつながらないのです。ラーメン同様、V系って、カテゴライズしにくい音楽ジャンルだし、ある種、なんでもありなんです。見た目的に凄ければ、とりあえずV系になっちゃうんですね。
…と、ラーメン的にヴィジュアル系を語ってみると、止まらないですね、、、(汗) この辺でやめておきましょう。とめないと、どんどん書けちゃいます、、、
このテーマは今後も是非取り組んでみたいですね。