BUCK-TICK、待望のニューアルバムがリリースされました♪
ファンの皆様は、きっと今回の作品に魅了されまくっていることでしょう☆
僕ももう胸がキュンキュンいっています・・・苦笑
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とりあえずBUCK-TICKの全アルバムを振り返っておきましょう。
1987.04 『HURRY UP MODE』
1987.11 『SEXUAL×××××!』
1988.06 『SEVENTH HEAVEN』
1989.01 『TABOO』
1991.02 『狂った太陽』
1992.03 『殺シノ調ベ』
1993.05 『darker than darkness -style93-』
1995.09 『Six/NiNe』
1996.06 『COSMOS』
1997.12 『SEXY STREAM LINER』
2000.09 『ONE LIFE,ONE DEATH』
2002.03 『極東 I LOVE YOU』
2003.02 『Mona Lisa OVERDRIVE』
2005.04 『十三階は月光』
2007.09 『天使のリボルバー』
2009.02 『memento mori』
2010.10 『RAZZLE DAZZLE』
2012.09 『夢見る宇宙』
そして、2014年6月、
19thアルバム、『或いはアナーキー』です。
(次回が20枚目ですね!)
毎回、アルバムのタイトルには驚かされます。今回はまたなんとも意味深な。。。
さて。
今のBUCK-TICKさんです♪ 相変わらず、カッコいいですね。
あっちゃん(櫻井さん)のカッコよさについてのスレッドもあるほどで。(←これ、面白いです♪)
デビュー前から、ずっとこのメンバーですからね。凄いですよ。ホント。どうしたら、こんなに長く一緒のメンバーで、しかも活動休止もなく(厳密に言えばあるんだけど)、続けられるんでしょう?! しかも、一人とて、体型が崩れてない、という。
これって、奇跡でしょ?!
さて。
今回のアルバム、きっとね、長年ファンをやってきた人たちにとってとてもとても嬉しい作品になったんじゃないかな?! ネット界では、「昔に戻った感じ」という意見が多くあります。
音的にはね、昔とは全然違うと思うんです。でも、「魂」が昔のようにキラキラしているっていうか。そういう感じは分かります。ますます煌いているっていうか。このバンドには、マンネリという言葉はないんでしょうか?!汗
このポップ感は、『十三階は月光』以降、ずっと続いていますよね。ポップな黎明期→ダークな確立期→迷走する暗黒期→B-T世界確立期→…と来て、今は、『ROCK+POPな円熟期』とでもいうんでしょうか。
どこからどうみても、今のBUCK-TICKは、ROCKバンド。なんだけど、どこまでもPOPでキャッチー。
凄いです。ただただ・・・
しかも、今回は14曲入りという大判振る舞い♪ しかも、全部しっかりとした曲ばかり!(?!)。
しかもしかも、毎回、すごい好きな曲が1曲(あるいは2曲)入っているんですが、今回はたくさんそういう曲があるんです。
【全曲解説】
01.DADA DISCO - G J T H B K H T D – [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
いきなり軽快なギターのカッティングで始まります。しかも、なんですか…これは…(汗) いきなり今井さんのお歌ですか?! 今井さんのロック魂炸裂ですね。で、どこまでもゴキゲンなロックンロール。ちょっとBOOWYっぽいところもあったり。それでいて、近未来的なところがあったり。歌詞はもう何がなんだか分かりません。今井さんの頭の中を本当に見てみたいです。GJTHB…の意味はいったい?! DA DAときて、Gadji beri bimbaときたら、フーゴ・バル(ドイツの詩人)じゃないですか。何気ない一曲目ですが、もうこの時点で、BUCK-TICKの知性+アート性炸裂。この歌詞自体が「芸術」なんですから。
02.宇宙サーカス [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
そして星野さんの楽曲。何気に、近年のBUCK-TICKとしてはかなりテンポの速い曲になってますね。アニイ、頑張ってます♪ で、楽曲もこの数年のBUCK-TICKポップスを踏襲した感じのロックサウンドです。01よりもよりゴージャスでイケイケな感じ?! 歌詞はあっちゃんらしく、なんとも不思議で愛があってぶっとんだ感じ。あんまり意外性はないかな?! これから飛ばしていくぜ~的な。
03. masQue [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
「仮面劇」という意味の曲。一気にBUCK-TICKのダークワールドに引きずり込まれます。Bメロがなんか、すごい昔のBUCK-TICKっぽくて、ぶるっと来てしまいました。「悪の華」あたりのあれ?! こういう曲が作れて、ホントのV系ミュージシャンなんだろうなって思います。ダークで妖しくてセクシーで不気味。でも、あっちゃんにしか歌えないかも。よっぽどの美しい人でないと…。聴けば聴くほど、クセになっていくスルメ的な曲でもあります。もう、ダメ・・・苦笑
04. Devil’N Angel [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
今回のアルバムで最も気に入った曲の一つ(今回はいい曲多すぎ…)。むちゃくちゃカッコいいナンバーです。前作の「INTER RAPTOR」を受け継ぐB-Tの新境地的王道ソング、といいますか?! きっと、B-Tファンはこの曲を聴いて、グフグフと笑っていることでしょう。サウンド的には、もうユータの不気味なリフレインでしょう。頭から離れない…。ギターの不気味な短音も頭から離れない。これなんですよ。この「頭から離れないリフ」、こういうのを生み出す才能というか。B-Tの非凡さって、こういうところにあるんですよね。だから、毎回、同じような曲に思えない。まぁ、ファンだからかもしれませんが…。
05.ボードレールで眠れない [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
そして、ここでなんとも美しく、広がりがあって、心地よいメロウな歌が登場。なんといいますか、SEVENTH HEAVENを彷彿とさせるのはなぜでしょう?! でも、あの当時とは違います。もっと深くて、壮大で、愛があって。真夜中、眠れない夜にベッドの中で聴きたい一曲ですねー。タイトルは、もう、ファンなら大喜びですよね。「悪の華」のあのボードレールでしょうから。つまりは、「悪の華じゃ眠れない」、という(苦笑)。悪の華では「あふれる太陽」とある。でも、ここでは、「太陽なんかいらない」、と。ここにきて、悪の華を否定する?!? ただの偶然? それとも?! 今井さんまで最後に「太陽なんていらない」って歌っちゃうし…汗
06.メランコリア [作詞:櫻井敦司/ 作曲:今井寿]
シングルで既に発表済みですね。C/Wのバージョンより、断然こっちの方がいいです。っていうか、B-Tサウンドです。これもまた、ヤバいなぁ…。ドイツで聴きたい曲になった♪ この曲も問答無用で好きだなぁ、この雰囲気。。。「灰は灰に ふう」の「ふう」って何?!みたいな。聴きどころは2分50秒~のなんともいえないスペイン風?異国情緒溢れるギター音。今井さんだろうなー。彼の引き出しの多さには、本当に屈伏しますよ。何度聞いても飽きないし、ますますクセになっていく・・・
07. PHANTOM VOLTAIRE [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
キャバレーボルテールですよ。ダダイズムとB-Tの親和性が確認できる一曲。どこかD'ERLANGERとも重なりそうな雰囲気の曲で、ヴィジュアル系黎明期のサウンドっぽさも感じさせます。こういう曲がさらっとやれちゃうB-Tの凄さに僕はただただ跪くだけです…。カッコいいし、トリップできちゃうし。バンドサウンドの裏で途中から成りだす音がなんとも魅惑的です。異国情緒もあり、またとても日本的でもあり。まさに「音のアート」そのものです。。。
08. SURVIVAL DANCE [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
最近のB-Tは、積極的にエスニックなサウンドを取り入れています(昔からそうだけど・・・)。どこか南国風で、どこかラテンで、どこか沖縄風で。そういう感じの曲です。星野さんって、いったいどんな音楽を最近聴いているんでしょ?! B-Tの音楽性の幅広さを感じさせるオリジナリティー溢れる一曲になっています。まぁ、僕的には微妙なんですけど、、、汗
09.サタン [作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
星野さんの曲が続きます。B-Tのアルバムって、どのアルバムも途中でだら~んとした時間が流れます。この曲はまさにそういうだら~んとした曲。BGMっぽいというか。でも、こういう曲もやっぱり必要なんですよ。アルバム全体としては。…そして、アルバムは徐々に後半戦に突入していきます。
10. NOT FOUND [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
アルバム後半戦にふさわしいダークで美しくて神秘的でダイナミックな一曲。これはもう、今井さんにしか作れない音世界ですよ。もう大好き。緊張感たっぷりです。歌詞は相変わらず意味不明ですけれど、なんか共感できるんだよなぁ。「シュレーディンガーの猫」はドイツで有名な思考実験的な話。ホント、今井さんって不思議な人ですよ。
11.世界は闇で満ちている [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
変態的な10に続いて、この流れですか?!汗。もう、天才のやることの意味は全く分かりません。けど、なんとなく本作のタイトル「或いはアナーキー」の意味が分かってきた気がしました。コスモスなのか、アナーキーなのか。分からないけど、全体的な調和がありつつも、全部ぶっとんでいる、そんなアルバムなんですよね。ある意味で、分裂的なアルバムというか。めちゃくちゃなのに、美しい調和があるんです。この曲はそんな調和を感じさせるような一曲。でも、ここまでストレートなバラードって、過去にないかも?!
12. ONCE UPON A TIME [作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]
まさに今、僕の脳内をぐるんぐるんとまわっているのがこの曲。大好き過ぎる…(汗)。もう理屈はいらないわ。この曲はもうずっとずっと聴き続けていたい。なんだろう、この気持ちの良さは。音楽の気持ちの良さ。官能的で、内側から力が湧いてくる。まぁ、ファンだからなんだろうけど、、、 でも、もう本当に気持ちよくて。「世界中が まるで約束したように 愛し合う」って、もうホント、凄いわ。そうなってほしい。不信感と憎しみと怒りが溢れかえる今の世界中で、まるで約束したように、愛し合えたらいいなぁって思う。なんで、こんなにみんな近隣の人々を恨み、憎むんだろうな。この曲、もっともっとたくさんの人に聴いてもらいたい。NHKとかで使ってほしいなぁ。
13.無題 [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
また最後の最後に、考えさせるような難しい曲をもってくる・・・。なんて重たい歌なんだ…。重すぎる。…なんだけど、それを感じさせないところがさすがというかなんというか。しかも、なんで「無題」なんだ?! 無題という言葉から伝わってくる絶望感というか、虚無感というか。そういうのをひしひしと感じる一曲。
14.形而上 流星-metaform- [作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
そして、最後の最後にシングル曲♪ アレンジがシングルと違っています。ますますアーティスティックな感じになっています。しかし、ここまでストレートな感じの曲を出してくるとは…。意外性があって、かつ嬉しくなります。この曲も、今、頭を離れないなぁ。。。
もう、一言で言えば、B-Tって、「芸術集団」なんですね。。。
アートの世界そのものといいますか。
80年代に突き抜けて、90年代に頂点を見て、そして、模索の時代を経ていきます。そして00年代に音楽性が確立したものの、その音楽性を常に壊し続けて。
もう、アート以外の何物でもない。だから、毎回、驚かされるし、意外性ばかりだし、何をやっても、B-Tになってしまうし。「ミュージシャン」じゃなくて、「アーチスト」。
今の音楽界って、「アーチスト」がいない、そう思いました。「ミュージシャン」ばかり。…というか、アートそのものに興味のない人たちばかりなのかもしれない。博物館やミュージアムに普段から行っているバンドマンはどれだけいるんでしょう?!
「たかがロックバンド」かもしれない。けれど、B-Tは違う。「ただのロックバンド」から出発したかもしれないけれど、今のB-Tは、「アート集団」になっている。だから、映画にもなるし、多くの人が魅せられ続けている。
僕も、B-Tが活動し続ける限り、応援し続けるだろうし、もう離れることもないだろうな、と。なんせ、12~13歳の頃から好きで、一度も嫌いになっていないアーチストだから。
今となっては、メンバーのみなさん、5人全員がお元気であれば、それだけで嬉しい、といいますか。いつまでも、とは言いませんが、できるだけ長く、5人全員が長生きしてくれることを願うばかりです。。。はい。
一生、B-Tの音世界に溺れていたいですよね♪