寒川町は結構レトロラーメン密集地。美好飯店もその一つ。昔の中華料理店って感じ。創業31年目。ラーメンは一杯450円(すごく安い!) また塩ラーメンやとんこつラーメンもある。ご主人と息子さん(?!)の二人で切り盛りしていた。
今回はスタンダードの醤油ラーメンととんこつラーメン(500円)を注文。 ご主人の作る姿も年季が入っていた。麺をあげる際に冷たい水を加えていた。 醤油ラーメンはかなりレトロなビジュアル。のり,めんま,チャーシュー,ほうれん草,固ゆで玉子,なるととめちゃめちゃ王道。スープも超『昔』。鶏ガラメインのショウガのきいた醤油味。なんてことない普通の中華ラーメン。というか,昔のままの醤油ラーメン。450円という値段を考えると,まあ納得。
とんこつラーメンはこれまたステレオタイプのオーソドックスなラーメン。不思議なのが,スープは醤油ラーメンのスープと全く同じなのにかなり白いスープになっている点だ。多分,業務用のとんこつタレを使用しているのだろう。店内にはとんこつスープは存在していなかった。トッピングも醤油ラーメンとほとんど一緒。紅ショウガが入っていた。麺も醤油ラーメンと全く同じ。
店内は常連さんが数人いるだけだった。ラーメン的にも,新規のお客さんを引きつけるようにはなっていない。良くも悪くも,昔のラーメン屋さんそのもの。レトロマニアは喜ぶだろうが,現代の感覚だと何でもないラーメンとなってしまうだろう。こういうタイプのラーメン屋さんはかなり少なくなってきている。そういう意味では貴重な存在かもしれない…