<2017年ドイツのラーメンレポファイナル>
ベルリンのラーメン事情を調べていたら、とてつもなく魅力的なお店を見つけたんです。
その名も、、、
赤い花の島
AKAI SHIMA NO HANA
というお店です。
「なんだなんだ!?」っていう店名じゃないですか!?
もう、気になって眠れないくらいに、気になるお店でした。
こちらのお店は、SバーンでFriedlich Strasseから20分ほど行ったところ。
最寄駅は、Berlin Julius-Leber-Brücke駅ですね。
駅からはかなり近くて、徒歩2分程度です。
こちらのお店は、創業1年ちょっとの「新店」でした。
日本人のシェフの方もおられて、色々とお話を聞かせてもらえました。
こちらのお店は、ラーメン専門店というよりは、ラーメンを中心とする居酒屋さんスタイル。
メニューは半端なく多くて、日本で人気の食べ物がほぼ全部網羅されている感じです。
シェフの方は、長年、ドイツレストラン等で修業されてきた方みたいで、今回、縁があって、このお店にやってこられたんだとか。いわゆる「ヘッドハンティング」かな!?
こちらのお店、とにかくメニューがとんでもないんです。
メニュー表です。
これがなかなか分厚いんです、、、
全部はお見せできないので、一部のみ。。。
お吸い物に、サラダに、居酒屋定番一品料理、、、
いやー、どれも、食べてみたい、、、
さらに、こんなメニューも。
エビフライに、ダシ巻き卵に、焼き鳥まで、、、
何でもある感じでしょ!?
親子丼に、鰻丼?に、海鮮丼!?
テリヤキメニューも超充実。
欧州では、テリヤキソースが大当たりで、ホント、こういうメニューがいっぱい。
欧州から入ってきた「ソース文化」が日本で独自に発展して生まれた「テリヤキソース」。
まだまだ、「定番」にまではなっていませんが、どんどん広まっていっているのを感じます。
さらに!!!
日本のグルメといえば、「カレー」でしょう!
ここでは、JAP.CURRYと表記されています。
うどんや焼きうどんまであったりもします。
本当に、なんでもある、、、(・_・;)
そして、ラーメン!!
ラーメン類も超充実のラインナップですよ。
ラーメン屋を、Ramen-Ladenと表記しているのは、さすがです。
Restaurantじゃなくて、Laden。
ここ、結構重要な気がします。
こちらのお店も、Ladenって感じで、、、
レストランじゃないんだよなぁ、、、ラーメン屋って。。。
で、こんな感じで。。。
ワンタン麺、醤油ラーメン、札幌味噌ラーメン…
あるぞあるぞ、、、
豆腐ラーメンに、塩ラーメンに、担々麺…
あー、全部、美味しそう。
ちゃんと日本人が作っていながら、こっちの人向けにチューニングされている(っぽい)。
僕が「理想」と思うようなラーメンがずらりと並んでいるんですから、、、
もう、この時点で、再訪決定なんですけど、、、
豚骨ラーメンもありました。
でも、僕を最も惹きつけたのが、「Laksa(海老ラクサ)」です。
ラクサといえば、マレーシア方面で有名な「スパイシーなヌードルスープ」じゃないですか!!
聴けば、東南アジアの料理にも詳しい日本人シェフの方が考案されたものらしく、
こちらのお店オリジナルの「ヌードルスープ」なんですって。
つまりは、「グローバルタイプのインターナショナルラーメン」ってこと。
日本語的には、「地球全体規模の国際的な中華そば」(苦笑)
こういうラーメンを探してたんだ、、、
海老ラクサとチキンラクサがありました。
チキンだとだいたいもう分かってしまうので、海老ラクサを。
いったいどんなラクサラーメンなのでしょう!?!?
テンションはMAX寸前。
X JAPAN的には、爆発寸前!(苦笑)
…とその前に、メニュー表をさらにめくると、、、
お寿司も超充実のラインナップ。
どんだけあるんだ!?というレベル。
ページ数も、6~8ページくらいあった気がします。
これを一店舗でやっちゃう!?!?(・_・;)
…
では、いってみましょう!
ジャジャジャジャーン!!!
こちらが、赤い島の花オリジナルの「海老ラクサラーメン」です!!
すごいヴィジュアルです。。。
レモンに、パクチーに、ネギに、青梗菜に、紅ショウガ!
カオスなラクサラーメンになっています。ブロッコリーまで入ってる、、、
最初、スープを飲むと、マイルドで旨み溢れる白湯スープなんですよ。
基本的にラクサってイスラームの人でも食べられる非動物系のスープらしいんですが、
こちらのスープは、まさに王道の白湯スープ。
はっきりいって、そのままで十分に美味しいんです。
ところが、、、
食べ進めていくうちに、どんどんエキゾチックでアジアンな感じになっていくんです。
レモンの風味も徐々に迫ってきて、、、
でも、完璧にアジア系のラクサになるわけでもなくて、、、
まさに、グローバルタイプのインターナショナルな味わい、というか。
zoom up!
スープの表面には、若干の「マー油」も浮いているんです。
なので、こっち特有のスープの弱さも感じさせません。
辛さはほとんどなくて、アジアのあらゆる「旨み」がぎゅっと詰まっています。
凄いぞ、、、赤い島の花、、、
ドイツ国内全体を考えても、マニア向けの個性派ラーメンになっていると思います。
面白いなぁと思ったのは、メンマ代わりの「たけのこ」。
「メンマなんてなくてもいいじゃん」ってぶっちゃけ思うんですけど、、、
やっぱり、「メンマ的なもの」は必須なんだなぁ、、、と。
ラーメンって基本的に「自由」が売りの料理だと思うんですよね。
でも、そこに「フォルム」というか「形式」というか「様態」があって、、、
その中心にはいつも「メンマ」という存在があって、、、
ラーメンとメンマの関係って、不思議といえば不思議。
(メンマ自体って、そんなに美味しいもんではないわけで、、、(・_・;))
で、麺!!!
この麺が、もう、「ひゃー~~」って感じ。
この麺は旨すぎる!!
こりゃ、絶対に、日本から(あるいは西山方面)から取り寄せているぞ、、、と…
そしたら、そのまんまでした(苦笑)。。。
西山方面からの麺らしく、先日もその方面の偉い人が来られたんだとか。。。
スープもトッピングも個性派+美味で、かつ麺もmade in japan系。
完璧じゃないですか、、、(・_・;)
こちらのお店、大注目のお店になりそうです。
ベルリン市内でも、かなり個性派&フリーク向けのお店になっています。
ここのラーメンで、ラーメンに開眼したドイツ人がさらにすごいラーメンを作ってくれたら…
…
一昔前までは、「Cocolo」×「Makoto」のツートップ体制でしたが、、、
そのパワーバランスも変わってきたように思います。
いや、遠慮なく言えば、完璧に変わりましたね。
今や、上のツートップよりもクオリティーの高いラーメン店が多数あります。
CocoloもMakotoも、当時の水準でいえば、日本のラーメンっぽかった。
でも、今や、もっとホンモノに近いラーメンがベルリンにはありますし、
また、このツートップ以上に個性的なラーメンもベルリンで食べられます。
もちろん、このツートップが果たした役割はあまりにも大きい。
特にCocoloは、世界に先駆けて日本のラーメンを欧州に知らしめたという意味では、「パイオニア」。
Cocolo以前と以後とでは、あきらかに「ラーメン」の意味が違ってきている。
…
これから、ベルリンのラーメンはどこに向かうのでしょう!?
まずは、ベルリン制覇が、ラーメン界の大きな課題かな!?
美味しいラーメンがベルリン中に広がれば、もっと全国的に広まっていくはず。
いつか、「ラーメンか、カリーヴルストか?」という論争も聞いてみたい(苦笑)
今後も、まだまだ目が離せません。
Ramen in Berlin!!