長年武術をやっていると自分にとっては普通になってしまっている動作が何で人に伝える時にはその習得が難しいのだろうと考えてしまう事があります。
当然といえば当然。
長年やっているのですからキャリアのない人と比べ熟れた動きである上、そこから派生する応用にも上手く対応出来る能力が養われている訳です。
とにかく初心者にはいきなり無理な事をやらせてはいかん訳で、あまりにも固執して凹まれると稽古へのモチベーションが損なわれてしまいます。
正和流の基本となる動作は簡単といえば簡単。
しかし普段やったことの無い動きなので人によっては右手と左手の連携が難しくしっくり来るのに時間がかかる事もしばしば。
時間はかかっても初心者は技の習得と平行して基本を練っていくぐらいで良いと考えています。
習得という観点で考えれば基本と応用は共に補い合っています。
あせらず自分のペースでやる事ですね。
話は変わるが先日、剣の稽古をしている時に居合刀での納刀で中指の腹を切っ先で薄く切ってしまいました。
大したことは無くうっすら血が滲む程度でしたが居合刀とは言え切っ先は鋭く殺傷能力は十分にあります。
ましてや真剣であれば指が飛ばないまでも病院に駆け込まなければならないところだったかも知れません。
常在戦場、気を抜かず剣を操る時には真剣のつもりで修練せねばいざと言う時、本当に自分で自分の指を飛ばしかねない。
ちなみにいざという時というのは試し斬りとかそういう事です。
斬り合いじゃ無いです(^_^;)
武術修練に取り組む姿勢には何段階もあって良いのですが私のキャリアと年齢ではそれ相応でなければ。
いつまでも甘っちょろい事をやってちゃいかんと反省です。