正和流という流派を体現するための基本動作があります。
単純な動作だがこれが難しい。
正しい基本が一番重要でありテクニックはどうにでもなる、問題では無い・・・
という師匠の教えもありますし基本は奥義に通じている訳で、私なんぞもまだまだ年だけ食ってしまい今だに入り口を少し通過した程度だと思っています。
師匠によると・・・
基本動作を通じて天門、地門、人門が開く。
天門が開く事で真の智恵を授かり、地門で武術的かつ人が生きるのに必要な力を吸い上げ、人門で相手の心に感応して我知らず技が繰り出される・・・
かいつまんで簡単に書きましたが師匠の語る境地はひたすら高いのです。
分かるような分からんような、荒唐無稽、眉唾な話、
人によって色々と捉え方はあると思いますが・・・^^;
さて、基本動作は流派としての土台です。
正和流の正和流たらしめている部分です。
基本に則って技は磨かれ、技に導かれて戦い方が決まります。
技には外側から生まれる技と内側から生まれる技があります。
外からの刺激に対する反応として使いやすい動きとして工夫された技と、
自分の中に手本となる軸があり、その軸に沿って生み出される技。
格闘技は基本的に前者でしょう。
勿論、武術と一絡げに言っても流派によって考え方は様々ですが、
基本的に流儀を重んじる武術は後者の比重が高いと思います。
正和流も後者の技が圧倒的に多いと言えます。
他の何者から影響を受けて自己の軸を変えるような事はしたく無いのですね。
前者のやり方だと他のものと同じになってしまうので流派を名乗る意味も無いと考える訳です。
基本を軸として術を練るのです。
(他者を批判するつもりはありませんよ、一応)
軸から外れるものはやりたく無い。
言い方を変えれば融通が効かない(*´ω`*)
カッコ良く言えば他人の影響を受けずに我道を行く(^^)
まあ、色んな見方が出来ますが、
自己の軸を変えない武術という観点が私は気に入っています。