1996年(平成8年)に尚球社(現・岡崎産業)から登場した4号機「アドベンチャー」
(ユルさ満点の下パネル…2年後に出たバルテック「ワニマル」(1998年)とは、ワニの向きが左右逆で、デザインや表情も全く異なる。ただ、本機が、ワニマル開発における大きな「契機」「ヒント」となったであろう事は、想像に難くない。)
(こちらは「ワニマル」。技術介入バリ効きで、かなりオイシイ台だった。新宿・緑豆タワーが懐しい…)
(ボーナス確率)
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
B 1/287 1/269 1/252 1/245 1/241 1/241
R 1/655 1/655 1/655 1/585 1/468 1/364
ビッグ偏向スペックの為、好調時はビッグがポンポンと付きコインが増える。また、低設定域のレギュラー確率が低い為、ストレートで600、700とハマる事も多く、波はキツ目という印象も強い。赤坂・某店では一撃で3000枚出て「裏」を勘繰ったが、他台の出方を見る限りノーマルだったと思われる。そういや、コイツは向ヶ丘遊園の某店にもあったな…。新宿、上野、町田でも打ったし、なにげに設置は多かった記憶アリ。
(ボーナス図柄、小役図柄)
ビッグボーナス図柄は「ワニ」「7」「BAR」の3種類。BAR揃いでもビッグとなる。
レギュラーボーナス図柄は2種類。
通常時、メイン小役となる「マンゴー」(3枚)。確率は高確率時=1/2.3、低確率時=1/9.1
「2連チェリー+右マンゴーor魚」(3枚)。マンゴーと共通フラグだが、通常時の出現率は低い。一方、ボーナスフラグ成立後は引き込み制御が変化して、マンゴー揃いよりもコチラの「連チェリー3枚役」が優先される。但し、通常時にも出現するので「鉄板」ではない。
実は、本機にはもう一つの3枚役がある。それが、このピンクな「花」図柄で、左リール単独での払い出しがある。他機種でいう「チェリー」に相当する役といえる。花は左に1個しかなく取りこぼしやすいが、出現率が「1/682.7」と低い為、特に気にする必要はない。なお、花の三つ揃いは小役扱いにならないが、中、右リールにも花図柄は存在する。
リプレイ図柄は「魚」。出現率は1/7.3。
「3連チェリー」(8枚)…出現率は高確時=1/11.7、低確時=1/29.3。なお、本機は他機種と異なり「単チェリー」での払い出しがない。当時としては斬新な試みであり、実は単チェリーがリーチ目とも大きく絡んでいる(後述)。
(リーチ目・チャンス目)
本機は「ラッキーチャンス」や「ハットトリックA」の流れを汲んでおり、いわゆる「チャンス目」採用型。ボーナス図柄のハサミ目や、「L字型」「逆L字型」「山型」「谷型」「一直線型」が、チャンス目の基本となる。なお、中リールの「花」については、ボーナスの代用図柄となる。
チャンス目のみでは期待度も低いが、形によってはアツいものもある。特に、「左単チェリー(払出しなし)付きのボーナスハサミ目」や、「ボーナスL字型(逆L字型)+中リール中段チェリー」は、ほぼ鉄板のリーチ目となる。後者の場合、「ボーナス・チェリー・ボーナス」が一直線に並んだ形ともいえる。
また、「中段マンゴー揃い」、「中段リプレイ揃い」、「中段2連チェリー3枚役」揃いは、いずれもガセ無しの鉄板目となる。
そして、先述の通り、BRのフラグ成立後は、2種類あるメイン3枚役のうち「2連チェリー+右マンゴー(魚)」の出現率が、大幅にアップするのだ。この「逆転現象」こそ、本機の大きな特徴といえる。「チェリーの連続がアツい」といえば、当時は何と言ってもパル工業の「ビガー」(1995年)だったが、本機は払出しのないチェリーをリーチ目に絡めることで、合法的に「チェリ連」を実現したともいえる。
(リプレイ外し)
順押し適当打ち時に比べ、約15枚の獲得枚数アップ。ハズシ時の押し順は、中⇒右⇒左。
(1)中リールに「ワニ・チェリー・マンゴー」を狙う。
(2)中リールに魚がないときは、右⇒左の順でチェリーを目押し、8枚役を狙う。
(3)中リールに魚が出た時は、ジャックインの可能性が高いので、以下の通り狙い分ける。
(a)右リールは「魚・チェリー・魚」の部分を避けて目押しする。ここを狙うと、魚がダブルテンパイとなり、左で外せなくなる恐れがあるからだ。
(b)左リールは、魚がテンパイした形によって狙い分ける。魚が「上段受け」又は「中段受け」の時は、左上段に「花」図柄を狙う。一方、「下段受け」の時は左下段に「BAR」を狙う。
(設定判別)
本機では、小役カウンタの減算値の設定差を利用した、設定判別が可能。理論的には、全設定の判別が可能だが、実際には4以上判別、5以上判別がメインとなる。当初は、判別中に8枚役をハズす必要アリとされ、目押しの面でかなりの負担があった。だが、その後に新しい判別手順が開発され、難しい小役ハズシをせずとも判別が可能となった。
★例:「設定4以上判別」の手順(スロマガ版、クレジットを落とす場合)
(1)ビッグ後、クレジットを落とす。
(2)コインを32枚投入(クレジット表示は29)
(3)そのまま1P消化
(4)コインを3枚手持ちにして、「2枚手入れ+1ベット」⇒「1枚手入れ+2ベット」の順で消化
(5)コインを7枚手持ちにして、「2枚手入れ+1ベット」×3⇒「1枚手入れ+2ベット」の順で消化
(6)以後は、7枚手持ちを繰り返す。
(7)23プレイ目(リプレイ時はカウントせず)以降、クレジット「30」の時の小役出現率で判断
⇒出現率40%以上なら設定4合格、30%以下なら設定3以下と判断