1990年代は、パチンコに対するメディアの関心度が(良い意味で)非常に高く、テレビの地上波でも定期的にパチンコ特集が組まれるほどだった。
その年の人気台ランキングを紹介したり、景品やサービスに特徴のあるパチンコ店にスポットを当てたり、業界人の一日に密着したり…と、様々な角度から当時のパチンコシーンを取り上げていた。
その中でも、パチンコが好きな芸能人にインタビューをする、という企画が良く組まれていた。
そんな当時の「芸能人パチンコインタビュー」を、幾つか振り返ってみたい。
1993年(平成5年)に某局で放映されたパチンコ特集番組にて
細川ふみえさん(タレント)
(パチンコに対する最初のイメージは?)
パチンコは、まず空気が悪いっていうのと、それから音がうるさいっていうことで、あまり良い印象を持っていませんでした。
でも、実際にはそんなことはありませんでした。店内の音楽もそれほどうるさく感じませんでしたし、ジャラジャラという音も、かえって心地良い程でした。夢中になってパチンコをやってしまいました。
(自身の必勝法は、と聞かれて)
パチンコ用のお財布っていうのを作っておいたらいいと思います。もしも勝ったら、その中に入れておいて、何割かは自由に使ってもいいじゃないですか。そうやって、元手を増やしていく方法がいいんじゃないでしょうか。
もしも、お財布の中身が全部無くなったら「今月は終り」っていうふうにすれば、使いすぎることも無いと思います。
(インタビュー終り)
まぁ、「必勝法」というにはあまりにも素人っぽいが…、「有り金全部突っ込んで勝負!」と、アツくなりやすいタイプの人には、割と効果的かもしれない。
でも、時の人気タレントが、パチンコをテーマに、ざっくばらんにこういう話をすることは、今ではとても考えられない。世論が、パチンコに対して非常に好意的であったがゆえに、許された企画とも言えよう。細川さん、今もパチンコを楽しまれているのだろうか…。