ゴンの釣り日記

五島列島東奔西走

アゴ飛ぶ海

2008年09月03日 20時37分57秒 | 島の飯
北東の風になりました。

海ではいよいよアゴ漁が始まったようです。

2艘の漁船で網を引っぱりアゴを獲っています。

北東の風で平戸沖に居たアゴが有川湾に入ってくるのだそうです。

隊長達がガキの頃は定置網で獲るだけでしたが、いつの頃からかアゴ網と呼ばれる引き網で取る漁法が盛んになりました。


ガキの頃、アゴの時期はまさに戦争。

本土に居る親戚にも送ろうと大量のアゴを買い込み、一家総出で炭火で焼いたものでした。

焼いたアゴは藁で束ねて軒下に干していました。

村中にアゴを焼く香ばしい香りがして秋を感じたもんです。


朝から籠を持たされ、学校の道すがら漁協の前に籠を置いてくるのが隊長達の仕事でした。

籠で順番を取っていたんですね。


そんなアゴも漁獲高が落ちて高級品になってしまいました。

炭火でアゴをあぶる風景もあまり見かけません。





少し寂しい秋です。