昨日「四国遍路から考えるまちづくり講座in多度津町」に行ってきました。
四国遍路の文化を後世に残す取り組みでありまして、
四国遍路が息づく地域らしい景観をまちづくりに生かすヒントを学ぶ講座でありましょう。
まあ、文化庁が認定する四国遍路の日本遺産を世界遺産へ!でありましょうが、
路始めでまだまだ程遠いようでありまして、
国内の暫定一覧表に記載されることが第一歩とか。
御上や各団体などの方々が取り組まれているようです。
講演は県や町の報告の後に講座。
特に「おへんろ交流サロン」の片桐館長の講座に感心をもちました。
多度津町には中世から近世にかけて、「堀江津」(道隆寺の北側の海)、「多度津湊」(現在の高見島、佐栁島へ行くフェリー乗り場あたり)とかなり整備された湊があった。
対岸の備前国を境に、丸亀の港には京阪神など東から、多度津湊には備後、安芸などの西国からの船舶が入港し、遍路を含む人々が上陸していた。
四国遍路絵図(江戸時代後期)にみる七ヶ所、十ヶ所参り
「象頭山参詣四國寺社名勝八十八番」
足 よハき人ハ ▲○此印 七リ十ヶ所を めぐれバ 四國巡拝二 じゅんずるといふ
多度津
↓
熊田八幡宮
↓
海岸寺
↓
虚空蔵寺
↓
弥谷寺
↓
曼荼羅寺
↓
出釈迦寺
↓
甲山寺
↓
善通寺
↓
金倉寺
↓
道隆寺
「四國寺社名勝八十八番」(江戸時代後期)
足 よハき人ハ ▲○此印 七リ十ヶ所を めぐれバ 四國巡拝二 じゅんずるといふ
多度津
↓
熊田八幡宮
↓
海岸寺
↓
弥谷寺
↓
七佛薬師
↓
曼荼羅寺
↓
出釈迦寺
↓
甲山寺
↓
善通寺
↓
金倉寺
↓
道隆寺
「丸亀ヨリ象頭山四國八十八番寺社名勝」(江戸時代後期)
足 よハき人ハ ▲○此印 七リ七ヶ所を めぐれバ 四國巡拝二 じゅんずるといふ
多度津
↓
弥谷寺
↓
曼荼羅寺
↓
出釈迦寺
↓
甲山寺
↓
善通寺
↓
金倉寺
↓
道隆寺
現在版の七ヶ所参りになってきたとの事。
また、京都府立大学 上杉准教授によりますと。
多度津町内の「こんぴら街道石碑」
岩国からの寄贈
道隆寺の石碑
備前、備中、備後よりの寄進。
上国の方々が道隆寺でお接待をしていたようである。
当時、多度津を起点として七ヶ所参り、そして・象頭山 金刀比羅宮参詣、・安芸の宮島、・岩国の錦帯橋と三角形の構図になる当時のトライアングル パッケージツアーがあったという事です。
まとめ
講座としては現在のお遍路のあり方、
地方再生とお遍路の関係、
遍路宿や地域の商店の活性化、
などの講座でなく、お遍路というよりは、まちづくりにの方がメインであったのが残念でした。
まあ御上が音頭をとって世界遺産と言っていますが、
霊場会や札所、各関係機関ばかりが儲かるので無くて、地域やお遍路宿等にも確実に銭が落ちるシステムを構築して頂きたい。
メリット、デメリットは付き物ですが。
🌾※ 追記‼️
当日の私の衣装
般若心経Tシャツ
いや〜!白衣着ていかなくて良かった‼️完全に浮いてしまったと思います。
白衣に金剛杖で受講しようと思っていました。あいにく菅笠や手甲は持ってません。