明治維新期の初期に急速に進められた廃仏棄釈・神仏分離の政策のもとに、それまでは当然のごとく行われていた神社で仏教儀礼が行われたり寺に神々が祀られていたりする祭祀のありかたが政治的に排除されて150年ほど経つが、排除前のあり方を神仏習合とか神仏混交と表現している。おそらくは学術用語でもあるのだろう。
私は日本人の仏と神への崇敬の態度から「神仏並崇(へいすう)」という言葉を定着させたく思っているが学者ではないのでなんらの力もない。ちなみにWEB検索しても出てこないので造語ということになる。
習合とか混交とか、ただ混じっていたような表現ではなく、並び讃え敬っていたという現代に続くありようを反映した用語にしたいのである。