今年は鍋島直正の生誕200年記念の年ということで、佐賀市の徴古館や佐賀城本丸歴史館で直正に関する展観が催されるので、あらためて事績をたどり、認識を新たにしたいと考えている。
今回の再読で印象深かったのは、最終章「藩の終焉」の章だった。
家臣が、病体の直正の心情を慮りながら、版籍の奉還=廃藩のことを切り出し、それに承諾を与える直正公の決断について、勇気ある英断を苦衷のなかに行う当事者たちの心中をうかがえるようで、胸に重いものを感じた。
私も、三代前には維新でG藩の知行禄を離れた者の末として、彼らの身の上に起こった身分や家庭経済の変化などに、感じるところが大きい。
いわゆる「リストラ」など、思うだに恐ろしい。
おかげさまで、恵まれた甘い日々のなかで暮らしているからである。
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