安政五年(1858)に初代の外国奉行に就任した五人の開国派幕臣の事跡を紹介した、土居良三 著 「幕末 五人の外国奉行」(中央公論社 刊)を読んだ。
数年間から名前も知らなかった何人かの開国開明派の幕臣の事跡を読んできたが、経験少ないなかで堂々と外交交渉をしたり国際情勢をふまえて自国の利益を守ろうとしたさまに感銘を受ける。
居住地の佐賀県とその近県には開国の影響下に近代化を進めた遺構や資料がけっこうあり、接することも容易なので関与した150年ほど前の先人を身近に感じるような気がする。
大多数の変化を望まない人たちのなかにあって、多くの進歩派は落命したり辛い人生を送った。
変化し続ける世界への入り口にある中学生や高校生の未来の選択に資するために、変化のなかにあった人たちの代表例として知らせてやりたいと思うが教科書に載ることもない多くの人たちが歴史をつくったのだとあらためて思う。