実際は一尺三寸ほどだったが「三尺ササゲ」である。白髪三千丈に準じる壮大さと受け取っておく。
伝統産業の家庭用陶磁器を扱う職業人生だったので商品の寸法を五寸皿とか四五茶付(特大飯碗のこと)などと慣れない人には大きさを思い浮かべられない単位で表記や会話をしていたので親しみが持てたのと初めて見る野菜だったので買ってみた。袋から出すとインゲンの一種のようだったので塩コショウだけの味付けで炒めて食べたがインゲンそのものだった。
家庭用陶磁器業界では私が仕事に就いた四十年近く前にはすでに公式の表記は
ミリ・センチだったが、産地別に独特の呼称があったり寸尺単位で製品が作られていることもあり会話文では現在五十代ぐらいの世代までは半ば意地とか遊び感覚で使っていたりする。