熱い夏になると思い出す。
アサダが亡くなった日のことを。
昨日はアサダの父、母、妹と電話で久しぶりに話しをした。七回忌の集まる日程を決めた。
アサダが亡くなってからは命日近くの休日に集まる日を自分とアサダの父親とで決めている。
昨日も七回忌の日程を決め、友達にメールを送った。
あっという間だった。
昨日はふと自分が泣いたことを思い出した。
火葬場から帰ってくるバスのなか、両親が持たせてくれたアサダの遺骨を抱きながら、ぼろぼろと涙を流したこと。鮮明に思い出した。
焼かれることで姿が変わってしまったことを否応なしに突きつけられた悲しみが崩れ落ちるような勢いで涙として現れ、溢れて止まらなかった。誰とも、何も話せなかった。それまで、涙がこんなにも流したこともなかった。
飲みに行っても涙がずっと止まらなかった。誰とも話す気にもなれない、誰の言葉も必要ない、ただ時間だけが必要だった。
通夜のまえ、アサダが三途の川をちゃんと渡り、長い旅を無事に終えられるように奴の足袋を片結びした。その頃は冗談も言えた。
通夜が終わり、線香を絶やさないために祭儀場に泊まった。
夜遅く仕事を終えてくる友達の何人か、泊まり、どんちゃん騒ぎだった。朝には酒が亡くなり、コンビニまで買いに行ったくらいだ。
しかし、ちっとも酔ってはいなかった。酔えなかった。
火葬場のあと、アサダの姿が無くなったということ。それから、ほんとうに長い間、悲しくて悲しくてしょうがなかった。ずっと受け容れることが出来ていなかった。
墓参りにいって、角ばった墓石を見ては涙が溢れてきた。去年の命日でもまだ泣けてきた。
それでも、寂しさだけではない。新たなものを含まれていただろう。何かは変わっていることを感じていた。
大切な人の死を受け容れるということを自分の心と身体で味わってきた。何年もかかってもいいと思った。ただほんとうに自分の心を無視するように寂しさを観ないでいることの危険さも判ったように気がしている。
無理に寂しさを誤魔化すことや、無理に自身を納得させてしまうことで、アサダのいまと自分のいまを混じりあわせていくこと、進歩し成長していくこと、未来へ繋げていくこと、命を引き継ぐことへの妨げとなってしまうことを恐れた。
しかし、その恐れもいろんなことを時を通して成長させてくれた。
誰にも言えなかったことを昨年は友達に言えた。言えたことでほっとした。このことはまたゆっくりと書きたい。やっと告解できたような思いを書きたいとかなり前から実は思っていた。
アサダが亡くなった日のことを。
昨日はアサダの父、母、妹と電話で久しぶりに話しをした。七回忌の集まる日程を決めた。
アサダが亡くなってからは命日近くの休日に集まる日を自分とアサダの父親とで決めている。
昨日も七回忌の日程を決め、友達にメールを送った。
あっという間だった。
昨日はふと自分が泣いたことを思い出した。
火葬場から帰ってくるバスのなか、両親が持たせてくれたアサダの遺骨を抱きながら、ぼろぼろと涙を流したこと。鮮明に思い出した。
焼かれることで姿が変わってしまったことを否応なしに突きつけられた悲しみが崩れ落ちるような勢いで涙として現れ、溢れて止まらなかった。誰とも、何も話せなかった。それまで、涙がこんなにも流したこともなかった。
飲みに行っても涙がずっと止まらなかった。誰とも話す気にもなれない、誰の言葉も必要ない、ただ時間だけが必要だった。
通夜のまえ、アサダが三途の川をちゃんと渡り、長い旅を無事に終えられるように奴の足袋を片結びした。その頃は冗談も言えた。
通夜が終わり、線香を絶やさないために祭儀場に泊まった。
夜遅く仕事を終えてくる友達の何人か、泊まり、どんちゃん騒ぎだった。朝には酒が亡くなり、コンビニまで買いに行ったくらいだ。
しかし、ちっとも酔ってはいなかった。酔えなかった。
火葬場のあと、アサダの姿が無くなったということ。それから、ほんとうに長い間、悲しくて悲しくてしょうがなかった。ずっと受け容れることが出来ていなかった。
墓参りにいって、角ばった墓石を見ては涙が溢れてきた。去年の命日でもまだ泣けてきた。
それでも、寂しさだけではない。新たなものを含まれていただろう。何かは変わっていることを感じていた。
大切な人の死を受け容れるということを自分の心と身体で味わってきた。何年もかかってもいいと思った。ただほんとうに自分の心を無視するように寂しさを観ないでいることの危険さも判ったように気がしている。
無理に寂しさを誤魔化すことや、無理に自身を納得させてしまうことで、アサダのいまと自分のいまを混じりあわせていくこと、進歩し成長していくこと、未来へ繋げていくこと、命を引き継ぐことへの妨げとなってしまうことを恐れた。
しかし、その恐れもいろんなことを時を通して成長させてくれた。
誰にも言えなかったことを昨年は友達に言えた。言えたことでほっとした。このことはまたゆっくりと書きたい。やっと告解できたような思いを書きたいとかなり前から実は思っていた。