今日も有り難い太陽と丸みを帯びた柔らかな陽射しを与えてくれている。
まず部屋の空気を入れ替え、観葉植物に水をたっぷりあげた。
そして、布団を干し、あんの座布団も干し、シーツなどを洗濯機に入れまわした。
昨日は天神山だったので、今朝は多摩川に行った。
一面にたっぷり陽射しを浴びている多摩川のグランドはとても綺麗だった。
何より良い風が吹いていた。
だけど、あんは遊ばない、あんにとっては少し暑かったのかもしれないが、小さかった頃のように走り回ったりしないのである。
まあ、それでも良い。
またいつか遊びたくなるだろう。
雪が降れば大喜びで走り回るだろう。
そんな記憶の一片をまだ緑濃いグランドに重ね見てはもう一つ呼吸する。
真新しい空気は自分の身体、そして、心を活性化していった。
今日はのんびりトコトコ散歩、日向ぼっこ散歩だった。
帰ってくると、洗濯機は止まっていた。
洗濯物を干していると、あんは自分の部屋に来て窓際で日向ぼっこしていた。
気持ち良さそうにしている。
昼食の用意を母親がし始めたのだろう、あんは鼻を上げ、クンクンした。
良い匂いがし始めたのだ。
すると、あんは狩猟の本能が目覚めるのか、何か狩りでもするように一階にトコトコおりて行った。
優しい太陽は愛溢れるようにして陽射しを注ぎ続けてくれている。
穏やかな時がゆっくりと流れている。
柔らかな陽射し差し込む部屋にはキャロル・キングの優しい歌声が流れていた。