先週は金曜がアピア40でライブ、土曜はヒデ君、ヒカリちゃんと山谷、日曜は岡さん、カオルコを家で飲んだ、とても充実した週末だった。
何から書き始めるようと考えたが、やはりアピアでのことから、少し書いてみる。
アピアでは店長のレイ君に竹原ピストルさんの撮影のことを聞いて見た。
番組内で竹原さんはアピアのオーディションで落とされたとのことだったが、私を含め、竹原さんの唄を知っている人たちには信じられないことではないだろうか。
竹原さんはその前に野狐禅としてデビューしていたのである。
野狐禅解散後にアピアに出演しようとオーディションを受けたのだが、当時マスターに「そんなに怒鳴ってどうするんだ!」と注意されたらしい。
「それじゃ、竹原さん、いまが上手くなったんだ?」とレイ君に聞くと、「いや、変わっていないんじゃないですか・・・」とクスッと笑って言った。
金曜はマスターが居なかったので、ほんとうのことは聞けなかったが、その当時マスターはほんとうに厳しく出演者のうたうたいに対して注意をしていた。
それは相手がデビューしていた、いないに関わらず、一貫していたのだろう。
すべては愛情から来るものであるが、言われた方は、やはりビビるものも居ただろう、私もその一人であったが、これが不思議なもので歳を重ねて行き、何も言われなくなってくると、今度は何か言って欲しいと、今は思うほどである。
だが、マイクの使い方、歌い方、弦のこと、ステージングのこと、時間のことなどなど、リハをしている時のあの緊張感は確かに忘れられない。
竹原さんがマスターにいろいろと言われ、きっとしゅんとしただろうが、真面目に耐えた表情を思い浮かべると、愛らしく思えてならない。
竹原さんはそしてそこから逃げなかったのであり、アピアを心から愛するにまでなって行ったその過程は何かに導かれたのだろうか。
竹原さんはその当時北海道からオーディションを受けに来ていて、「そんな遠くから来なくても良い」との理由もあったらしい。
と言うところがアピア40である。
私の大好きな場所でもある。
ちなみにマスターがいないと、私はマスターのことを「親方」と親しみを込めて呼んでいる。
いま私はギルドのギターを使っているが、親方からは「Tetsuには宝の持ち腐れ」と言われ、何か嬉しがっていたことを思い出し、クスッとした。
と言うのは、私がギルドのギターをしっかりと弾き、鳴らせるようになれとの意味であるからだ。