Mのミステリー研究所

古今東西の面白いミステリーを紹介します。
まだ読んでいないアナタにとっておきの一冊をご紹介。

「パーフェクト・ホスト悪夢の晩餐会」

2013-09-24 07:11:32 | 日記

タイトルはちょっとホラー映画の感じですが、これがブラックな笑いを内包した傑作です。ストーリーは、うまく口先だけで相手を騙し一軒の家に入り込んだ男ジョン。
家の中には中年の男ひとりで、間もなく仲間がやって来てパーティが始まると云う。適当に話を合わせていたジョンだが、やがて足に怪我をしていたこともあり
銀行強盗で逃げる途中だとバレてしまう。パーティようの料理を用意していた男から包丁を奪い男を脅しその場の主導権を奪ったはずのジョン。
だが、男の様子がおかしい。話す事や態度に異常を感じたときにはジョンの身体はいうことを利かなかった・・・。
この後、話は二転三転してこちらの予想を見事に裏切ります。
銀行強盗をしたジョンの理由。男の意外な正体。などなど予想外の展開でラストのオチもニヤリとさせられます。
監督・脚本 ニック・トムニー
キャスト デビッド・ハイド・ピアース
     クレイン・クロフォード<
     ナサニエル・バーカー
     2010年 アメリカ 93分 /div>
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「スルース」 二人の心理戦

2013-09-23 19:09:13 | 日記
この映画の登場人物はたったの二人です。72年に作られた「探偵スルース」のリメイク作品ですが、
前作に出演していたマイケル・ケインとジュード・ロウの顔合わせで、前作に劣らず二人の演技力が見物の心理戦となっています。
一人の女性を巡り夫である作家のマイケル・ケインと俳優である妻の浮気相手のジュード・ロウ。
ロンドン郊外にある作家の家に彼は妻の浮気相手のジュード・ロウを呼び寄せてある計画を持ちかける。
狡猾さが垣間見える作家の計画。
口では妻との離婚を迫りながら、作家の計画に乗ろうとしてその意図の裏に何があるのか探ろうとするジュード・ロウ。
こうして二人の心理戦が始まります。
駆け引きに満ちたセリフ。舞台のような二人芝居のこの映画、結末が気になった方はぜひDVDで確かめて下さい。
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ロマン・ポランスキー監督「ゴーストライター」

2013-09-23 18:35:53 | 日記
 ラスト・シーンの秀逸さ。うーんと唸ってしまいます。直接カメラを向けなくても何が起きたか
ハッキリ解かります。こういった撮り方であるから余韻が生まれ、画面がフェードアウトしてエンドロールが始まっても席を立つことが出来ないのです。この様に100%監督のセンスとしての画面を観られるのが映画のもうひとつの楽しみ方です。全篇どんよりとした空の暗いトーンの画面で物語を暗示してサスペンス感を盛り上げます。少しずつ謎に迫っていく主人公がそれと同時に危険な領域に入っていく緊迫感のある演出の確かさ。
 ポランスキー監督の手腕が全篇に溢れているミステリー映画です。
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ナオミ・ワッツの「イースタン・プロミス」

2013-09-23 07:26:14 | 日記
10月公開予定の「ダイアナ」に主演しているナオミ・ワッツが出ているこの映画。サスペンスとリアルな背景の脚本で衝撃を受けた作品です。もともと、ナオミ・ワッツという女優さんが好きです。「フェア・ゲーム」や
「ザ・バンク堕ちた巨像」、「21グラム」、「マルホランド・ドライブ」などの彼女の演技の巧さに酔い知れます。

この映画もフイルム・ノアールの様相から、後半一転して観る者を驚かせるヴィゴ・モーテンセン演じるニコライの秘密が明らかになったり、続くショッキングなアクション・シーンも怖くて正視できないほどのリアルな演出によるアクション・シーンで観るものを圧倒します。マフィアの実態を描きただのアクション映画にはない雰囲気とサスペンスがこの物語を盛り上げます。見逃している方にはおススメしたい映画です。
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「情婦」このタイトルってどうなの・・・?

2013-09-23 05:45:21 | 日記
日本公開が1958年3月の映画です。笑ってしまいますがこのタイトルのせいで、よくある大人の男と女の愛情のもつれなどを描いた、つまンない物語と勘違いしていました。知ってビックリです。尊敬するアガサ・クリスティ女史の「検察側の証人」が原作の映画化とは。これまで観なかった自分が悪いのか、このタイトルが悪いのか。これまでの時間を返せー!と声を大にして叫びたい気分です。 監督 ビリー・ワイルダー 出演 タイロン・パワー
チャールズ・ロートン
マレーネ・ディートリッヒ


最後のドンデン返しまで充分に楽しみました。さすが巨匠ビリー・ワイルダーです、ムダのない演出と俳優たちを際立たせる撮り方で観る者を魅了します。マレーネ・ディートリッヒという女性は名前だけは知っていましたが、声や姿を拝見するのはこれが初めてです。美しい女性でこの役どころも彼女にピッタリでした。スリリングな法廷劇ですがいま観ても少しも古臭く感じません。良作は時を経ても鑑賞に堪えうるという証拠なんでしょうか。そう云えば「スター・ウォーズ」などは今でも何回観ても飽きずに楽しめますもンね。
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