Mのミステリー研究所

古今東西の面白いミステリーを紹介します。
まだ読んでいないアナタにとっておきの一冊をご紹介。

神のロジック・人のマジック

2013-10-07 08:19:54 | ミステリ小説
ミステリーにおけるトリックのひとつに叙述トリックがあります。
しかし、この言葉自体がとても危険な言葉です。つまりこのミステリーは叙述トリックものです、と云った時点である意味ネタバレになってしまうからです。
この西澤保彦の「神のロジック・人のマジック」もその叙述トリックで書かれたミステリーです。面白いのはこの本が出版されたのが、2003年5月文芸春秋からでした。

もうひとつの有名な作品に歌野晶午が書いた「葉桜の季節に君を想うということ」があります。
これも叙述トリックとして書かれたミステリーで、読んだ読者を「うーん」と唸らせた、とてもよく出来たミステリーです。
この本は同じ文芸春秋から2003年3月に出版されました。つまり、同じような内容のミステリーを二人の作家がほぼ同時期に書いていたことになります。
まったくの偶然でしょうがミステリー作家の頭脳って面白いですね。
コメント
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