Mのミステリー研究所

古今東西の面白いミステリーを紹介します。
まだ読んでいないアナタにとっておきの一冊をご紹介。

「冬空トランス」長沢 樹のミステリ

2014-08-13 19:37:39 | ミステリ小説
                 

この本は第一作の「消失グラデーション」、第二作の「夏服パースペクティヴ」に繋がったストーリーの短編三編が収められた内容です。樋口真由消失シリーズと
銘打ってあるのはそのせいです。 前二作は読んでいて面白かったので当然この本も手にしました。
「モザイクとフェリスウィール」は遊佐 渉と樋口真由が出会うエピソードです。時間的には第二作の「夏服とパースペクティヴ」の事件以前ということです。
ここでは映像製作に絡んだ謎を遊佐 渉が解き樋口真由に近づく様子が描かれています。
「冬空トランス」はまた映像製作中に起きる事件で、密室にハウダニットを絡めた内容です。ここでも樋口真由の探偵としての属性が発揮され、元警視庁の捜査一課の刑事で今は探偵という渉の父親などが
登場してきます。この他にも面白いキャラクターがいろいろ登場して、会話の楽しさ面白さが読んでいてとても愉快です。
「夏風邪とキス以上のこと」は渉と樋口真由との関係が一歩進む様子が描かれています。その様子も第一作の「消失グラデーション」に出てきた謎の男「ヒカル君」と樋口真由との厳しい頭脳戦
を絡めて描かれています。この「ヒカル君」も全くの謎で、樋口真由を苦しめる知能の高さを持っており、この後も登場して樋口真由の好敵手になるような感じです。
個人的にはこの後も二人の物語が読みたいので、ぜひ作者にはシリーズとしてこの先も書き続けて欲しいものです。

                                   
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「GODZILLAゴジラ」を観てきた。

2014-08-13 17:39:17 | 日記
いつも行くショッピング・モールにある109シネマズに行ってきた。ここのウリはIMAXがあること。
このIMAXのスクリーンで観ると病みつきになる。この「GODZILLA」も公開当事IMAXの3D上映でやっていたが、時間が取れずに中々行けなかった。
やっと今日観に行けたが「トランスフォーマーロストエイジ」が公開されていて、こっちがIMAXで上映になっており「GODILLA」は普通のスクリーンでの上映になっていた。
チケット売り場は混んでいたが、それは「ポケモン」や「ドラえもん」、「るろうに剣心」に「想い出のマーニー」などが一緒に上映されているから。
チケットを買って入ったら驚いたことに「GODZILLA」は思いのほか空いていた。客席に子供は皆無。そりゃあそうだろう、でもみんなどうしたんだ?
お父さんお母さんはお子様サービスでしょうがない。だが、他の連中はどうした?海か、プールか帰省中か?
VFXを見慣れた今でもこの手に汗握る映像はどうだ!肝心のストーリーもnice!だ。観終わってみれば単純と云えば単純。だがしかし、日本側に、東宝側に配慮したような
ゴジラの使い方といい見応えは充分。CGだと云うがあの質感はすごい。ラストシーンまで目が離せない。監督のギャレス・エドワーズも例え監督デビュー作が

好評だったとはいえ、この「GODZILLA」の監督に抜擢されてプレッシャーに負けずにここまでの作品を作るあげるとは凄い。
プロがプロを見る目は確かと云うことか。映像作家としてのキャリアをまたひとつギャレス・エドワーズは積み上げたということだ。
いずれにしても観る価値の有る映画だ。他の作品に押され気味だけれど「GODZILLA」を応援したい。
まだ観ていない人はぜひ劇場へ。         PS、上映前に予告編がいっぱい観れた、それだけでも楽しい。

                              
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