好きなミステリ作家のひとりである泡坂妻夫氏が亡くなられてもう7年になる。初めて読んだ作品は「乱れからくり」だったけれど、
その独特の世界で繰り広げられる物語はとても魅力的だった。「11枚のトランプ」や「湖底のまつり」、「花嫁の叫び」、「喜劇悲喜劇」など面白い作品を見せてくれました。趣味で
奇術をされその腕前は玄人はだしとの事で、ミステリのトリックと奇術のトリックは相通じるものがあったと言うことなんでしょう。ペンネームの泡坂妻夫は本名からのアナグラム
と云うのは有名な話で多分に子供のような遊び心を持った素敵な人でした。「毒薬の輪舞」ではミステリのいろいろなトリックとかネタを集めた評論のような一面もある作品を書かれていました。
「喜劇悲喜劇」では回文という洒落た遊びを使った物語を見せてくれました。回文とはご存知のとうり上から読んでも下から読んでも同じという文のことです。
「きげきひきげき」、本のタイトルから回文になっている、この作者ならではの遊び心満載の作品でした。いちばん好きだったのは「花嫁の叫び」で読み終えた後の興奮は今でも
覚えています。ちょっとヒチコックの「レベッカ」に似た雰囲気とストーリーの物語ですが、最後の意外さには驚きました。
ミステリを読んでいて、頭の中であれこれと有名なトリックを思い浮かべて、この作品にはどれが使われているのだろうとか考えて、先回りして犯人を見破ってやろう
といった趣旨で私はミステリを読んでいません。むしろ見事に騙されるのを期待して読んでいます。
名探偵 亜 愛一郎を誕生させ、奇術師であり名探偵というキャラクターの曽我佳城も創造され、楽しいミステリの数々を世に送り出された氏のミステリ界における功績は
とても大きなものであったと思います。惜しい作家をなくしたものと今さらながら思います。 合掌。
その独特の世界で繰り広げられる物語はとても魅力的だった。「11枚のトランプ」や「湖底のまつり」、「花嫁の叫び」、「喜劇悲喜劇」など面白い作品を見せてくれました。趣味で
奇術をされその腕前は玄人はだしとの事で、ミステリのトリックと奇術のトリックは相通じるものがあったと言うことなんでしょう。ペンネームの泡坂妻夫は本名からのアナグラム
と云うのは有名な話で多分に子供のような遊び心を持った素敵な人でした。「毒薬の輪舞」ではミステリのいろいろなトリックとかネタを集めた評論のような一面もある作品を書かれていました。
「喜劇悲喜劇」では回文という洒落た遊びを使った物語を見せてくれました。回文とはご存知のとうり上から読んでも下から読んでも同じという文のことです。
「きげきひきげき」、本のタイトルから回文になっている、この作者ならではの遊び心満載の作品でした。いちばん好きだったのは「花嫁の叫び」で読み終えた後の興奮は今でも
覚えています。ちょっとヒチコックの「レベッカ」に似た雰囲気とストーリーの物語ですが、最後の意外さには驚きました。
ミステリを読んでいて、頭の中であれこれと有名なトリックを思い浮かべて、この作品にはどれが使われているのだろうとか考えて、先回りして犯人を見破ってやろう
といった趣旨で私はミステリを読んでいません。むしろ見事に騙されるのを期待して読んでいます。
名探偵 亜 愛一郎を誕生させ、奇術師であり名探偵というキャラクターの曽我佳城も創造され、楽しいミステリの数々を世に送り出された氏のミステリ界における功績は
とても大きなものであったと思います。惜しい作家をなくしたものと今さらながら思います。 合掌。