全一冊になっていた中央公論の文庫本 細雪を読み終わる
この本、昼寝のあと、ぼんやりとした頭を覚醒させるのにちょうどよく
谷崎も、この話に限っては適度なグロ以外は淡々と話が流れて、
中学生の頃から、きらいではないので・・
郁子のお供で神戸のはずれ、福原の近くに泊まってからは
神戸電鉄乗ったり、いろいろ探検してちょっとづつものを覚えて
小説に出て来る(新京阪)だの(神有電車)だのも、何のことだか分かるようになり、やっぱりものは知っている方が楽しいなあと思ったぜ。
大学生の頃東京12チャンネルで映画の細雪 それも実母の勧めに従い
1950年版の一番古いのを見てからは、それがかなり好きになったのだが
いま、ネットで探したら、無料動画があって少し見始めた
轟夕起子も、山根寿子も、この役のために役者をやっているような適役で
高峰秀子もカッコよく、啓坊(けいぼん)ちゃんや板倉も
後日の活躍を知っているだけにバカ若くて。
でも、ネット無料動画ではよく見えないのである。
渋い白黒映画の新東宝版 後日彩色のもあるのだが、元データは同じなのか、色が付く分、よけいぼんやりして
初老のあたくしの目にはやはり・・・・
中古DVDは高くて1万円はするらしいのだが、
それだけの金額を出したら、花井蘭子や田中春男や田崎潤の顔は
はっきりとするのだろうか。煩悶しているのである。