停泊地)青山ボディ&ソウル(08.6/28)
メインアーティスト)トミー・キャンベル(ds) 伊藤大輔(vo) 山口有紀(vo)
ケイ柴田(pf) グレッグ・リー(b)
以前このブログでは、矢幅 歩+ギラ・ジルカによる男女混合ボーカルのセットをご紹介しました。初めてジャズ・ライブを観るという方々にも充分楽しめる推薦ライブという内容でした。
今でも、最後に2人で唄った、チック・コリアの「スペイン」は強烈な体験として記憶に残っています。今年に入って行った数十本のライブの中でも、満足度はトップクラスです。
さて本日の混合ツインボーカルも負けていません。
このボーカルセッションは、ボディの週末を飾る人気ユニットだけあって、予約で既に満席状態。前日にあわてて電話を入れたのがギリギリ正解でした。一人の身軽さもあって、カウンターの真ん中、2人のボーカリストの真正面、数メートルの絶好のポジションをキープ。
ステージは、フルメンバーによるマイナーブルースでスタート。
トミーさんは、表情を見ているだけで楽しいですね。
曲が始まってからもパラパラお客さんが入ってくるんだけど、知り合いを見つけると“Hey”という感じで挨拶します。これが又尋常なアクションではありません。
普通は、1センチぐらい、ちょこんと頭をさげて“あ、来てくれたね!”と合図したりします。ところが、トミーさんの場合は、何かビックリしたような目を大きく見開き、口は20センチぐらい大きく広げ、30年ぶりに母親と再会したぐらいのリアクションで迎えます。
これで始まったばかりの緊張した空気が一気に和んでいきます。そして「リラックス」というジャズを楽しむ一番の状態を手に入れることになります。
そして一部の一番はアービン・バーリンの軽快なスタンダード「Cheek To Cheek」
エイトビートで始まり、サビでスイングになり、アフロビートでコーラスを締めるトミーさんのアレンジ、最高です。
伊藤さんと山口さんのコンビ、バツグンです。ユニゾンやハモッタりしながら、張りのあるつややかな歌声が、ダイナミックにリズムチェンジしながら軽快にスイングしていきます。会場中が大きく揺れながら、一緒に楽しんでいるという感じです。
グレイト・エンターテイメント!まさに至福の時間ですね。
一部は大幅に予定時間オーバー。1時間30分ぐらい演奏してました。ひょっとして、これで終了かなと思いましたが、少し休憩してもう1ステージあるから残っていてくださいね、ということ。これ、すごいお買い得です!
本日の大収穫は、何といっても伊藤大輔さんです。最近人気急上昇の若手ジャズボーカリストです。声がちょっと中性的で、若い頃のチェット・ベイカーの雰囲気。
そして又、スキャットが凄いんです。ミュート・トランペットのような、Coolで独特の響きがあります。
頑張って欲しいですね。女性に比べ、男性ボーカリストは、なかなか人材が乏しいです。よく例えに出す、スイング・ジャーナル人気部門でも、TOP 10に宇崎竜堂や井上陽水が入ってたりします。たぶんジャズを唄った企画盤でも出しているんでしょうけど、なかなか寂しいです。タモリとかも時々登場したりします。
女性は20位まで掲載されているけど、男性は10位でカットされています。
あ、もちろん旨い人は沢山いますよ。聞く側が引いてしまうぐらい旨い人が・・
ここがなかなか難しいところですね。
そんな中で、伊藤さんは貴重な“花”をもった男性ボーカリストです。
TOKU、小林桂に続く人気ボーカリストになるポテンシャルは充分備えていると思います。
山口さんは、関西を中心に活動している関係で、全く事前の情報はありませんでした。なかなか魅力的な歌声のシンガーで好感持てました。ボーカルセッションということで、伊藤さんとのバトルプレイとかもあったりしましたが、本来はもっとしっとりと唄うのがスタイルかなとも思いました。
さて二部にはいると、もう大セッション大会という感じ。ここから10分程度のBlue Noteの出演を終えたトランペッターのルー・ソルフが飛び入り参加したり、連れの黒人ボーカリストがブルースを歌いだしたり、なんかここは、マンハタンのジャズクラブか、という状態でした。
二部も1時間30分ぐらい演奏してましたよ。しかも時間の制約がなかったら朝まで続いた感じですね。
いやー、久しぶりにジャズの極上エンターテイメントを堪能しました!
ジャズってこんなに楽しかったのか!という印象を改めて持ちました。
誰ですか、ジャズが恐くて難しそうという、へんてこりんなイメージを植えつけてしまったのは!
メインアーティスト)トミー・キャンベル(ds) 伊藤大輔(vo) 山口有紀(vo)
ケイ柴田(pf) グレッグ・リー(b)
以前このブログでは、矢幅 歩+ギラ・ジルカによる男女混合ボーカルのセットをご紹介しました。初めてジャズ・ライブを観るという方々にも充分楽しめる推薦ライブという内容でした。
今でも、最後に2人で唄った、チック・コリアの「スペイン」は強烈な体験として記憶に残っています。今年に入って行った数十本のライブの中でも、満足度はトップクラスです。
さて本日の混合ツインボーカルも負けていません。
このボーカルセッションは、ボディの週末を飾る人気ユニットだけあって、予約で既に満席状態。前日にあわてて電話を入れたのがギリギリ正解でした。一人の身軽さもあって、カウンターの真ん中、2人のボーカリストの真正面、数メートルの絶好のポジションをキープ。
ステージは、フルメンバーによるマイナーブルースでスタート。
トミーさんは、表情を見ているだけで楽しいですね。
曲が始まってからもパラパラお客さんが入ってくるんだけど、知り合いを見つけると“Hey”という感じで挨拶します。これが又尋常なアクションではありません。
普通は、1センチぐらい、ちょこんと頭をさげて“あ、来てくれたね!”と合図したりします。ところが、トミーさんの場合は、何かビックリしたような目を大きく見開き、口は20センチぐらい大きく広げ、30年ぶりに母親と再会したぐらいのリアクションで迎えます。
これで始まったばかりの緊張した空気が一気に和んでいきます。そして「リラックス」というジャズを楽しむ一番の状態を手に入れることになります。
そして一部の一番はアービン・バーリンの軽快なスタンダード「Cheek To Cheek」
エイトビートで始まり、サビでスイングになり、アフロビートでコーラスを締めるトミーさんのアレンジ、最高です。
伊藤さんと山口さんのコンビ、バツグンです。ユニゾンやハモッタりしながら、張りのあるつややかな歌声が、ダイナミックにリズムチェンジしながら軽快にスイングしていきます。会場中が大きく揺れながら、一緒に楽しんでいるという感じです。
グレイト・エンターテイメント!まさに至福の時間ですね。
一部は大幅に予定時間オーバー。1時間30分ぐらい演奏してました。ひょっとして、これで終了かなと思いましたが、少し休憩してもう1ステージあるから残っていてくださいね、ということ。これ、すごいお買い得です!
本日の大収穫は、何といっても伊藤大輔さんです。最近人気急上昇の若手ジャズボーカリストです。声がちょっと中性的で、若い頃のチェット・ベイカーの雰囲気。
そして又、スキャットが凄いんです。ミュート・トランペットのような、Coolで独特の響きがあります。
頑張って欲しいですね。女性に比べ、男性ボーカリストは、なかなか人材が乏しいです。よく例えに出す、スイング・ジャーナル人気部門でも、TOP 10に宇崎竜堂や井上陽水が入ってたりします。たぶんジャズを唄った企画盤でも出しているんでしょうけど、なかなか寂しいです。タモリとかも時々登場したりします。
女性は20位まで掲載されているけど、男性は10位でカットされています。
あ、もちろん旨い人は沢山いますよ。聞く側が引いてしまうぐらい旨い人が・・
ここがなかなか難しいところですね。
そんな中で、伊藤さんは貴重な“花”をもった男性ボーカリストです。
TOKU、小林桂に続く人気ボーカリストになるポテンシャルは充分備えていると思います。
山口さんは、関西を中心に活動している関係で、全く事前の情報はありませんでした。なかなか魅力的な歌声のシンガーで好感持てました。ボーカルセッションということで、伊藤さんとのバトルプレイとかもあったりしましたが、本来はもっとしっとりと唄うのがスタイルかなとも思いました。
さて二部にはいると、もう大セッション大会という感じ。ここから10分程度のBlue Noteの出演を終えたトランペッターのルー・ソルフが飛び入り参加したり、連れの黒人ボーカリストがブルースを歌いだしたり、なんかここは、マンハタンのジャズクラブか、という状態でした。
二部も1時間30分ぐらい演奏してましたよ。しかも時間の制約がなかったら朝まで続いた感じですね。
いやー、久しぶりにジャズの極上エンターテイメントを堪能しました!
ジャズってこんなに楽しかったのか!という印象を改めて持ちました。
誰ですか、ジャズが恐くて難しそうという、へんてこりんなイメージを植えつけてしまったのは!