連続学習会:「国連障害者権利条約と自治体の権利条例策定の動きを知ろう」
「大田区障害者権利条例案を作ってしまう会」は今年、2つの学習会を企画しました。
2 週連続の日曜日企画です。さまざまな行事が目白押しの10 月ではありますが、
万障繰り合わせて、ぜひ!ご参加ください。
Part-1
「八王子市の障害者権利条例について」
講師:光岡芳宏さん (八王子ヒューマンケア協会)
2012 年10 月14 日 13:20 - 15:00(開場13:00)
「こらぼ大森」会議室 大森西二丁目16 番2 号
参加費:500 円
今年の4 月、八王子市では、障害者に対する市民及び事業者の理解を深め、障害者の差別をなくすための取組を推進するため、「障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例」を策定しました。
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/korei_shogai/33785/033788.html
この条例策定に取り組んだのは「八王子障害者の権利について考える会」です。この条例のねらいと策定の取り組みについて、お話をうかがいます。
Part-2
「もっと知りたい!国連障害者権利条約」
講師:長瀬 修さん
(国際育成会連盟(インクルージョンインターナショナル)理事・日本障害フォーラム(JDF)国際委員)
2012 年10 月21 日 14:00 - 16:00(開場13:30)
「エセナおおた」第2・第3会議室 大森北四丁目16 番4 号
参加費:500 円
長瀬さんは、障害者の権利条約仮訳、『わかりやすい障害者の権利条約』と、私たちが障害者権利条約の学習に使ってきた基本ツールを作ってくれた方です。また、昨年の障害者基本法改正に参画されています。今回は、権利条約をより理解するため、国連障害者権利条約の制定過程や、条約の背景にあった議論などを踏まえて、条約の実現したいことを理解することを狙います。
主催:大田区障害者権利条例案を作ってしまう会
問い合わせ:おかだ社会福祉士事務所内 岡田あい子
住所:東京都大田区大森北1-30-1 三喜屋ビル2階
TEL/FAX:03-5941-6343 / Email:csw-okada.oota@kra.biglobe.ne.jp
「大田区障害者権利条例案を作ってしまう会」って何?
障害者権利条約の批准を到達目標とした、障害福祉行政の変革が進められています。昨年は障害者基本法が改正され、「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」(いわゆる「骨格提言」)も出されました。しかし、いまだに障害者権利条約について、存在は知っていても中身は理解していないという声が、障害福祉にかかわる人からも、多く聞かれます。
日々の「困ったこと」への「ささやかなお願い」の積み重ねに対処していく、現在の障害福祉のあり方だけでは、状況は「ツギハギ的」になり、結局、障害当事者の生活は、行政予算や地域状況に振り回されてしまっています。障害を持つ人とその周辺は、「もともとあるはずの権利」という考え方からあまりに遠ざけられた日常を送ってきました。障害福祉の領域で「権利」という言葉が語られるとき、行政も関係者も、一様に当惑している場面によく出会います。
だからこそ今、地域の中で、地域で生活をしている障害当事者や家族の視点で、地域で保障されるべき権利はなにかを確認し、公的に共有していく必要があると私たちは考え、「大田区障害者権利条例案を作ってしまう会」を結成し、個人が達成するべきこと、地域が達成するべきこと、国が達成するべきことをみんなで明確にしていく作業をしていくことをめざして、2010 年から2011 年まで、毎月1 回の学習会を継続してきました。今年からは、毎月1 回の定例事務局会議を開催し、内部学習会や公開学習会の企画を立てています。
また、この会の活動をきっかけに、「大田パソコン文字通訳の会」が作られました。
2010年の公開学習会では、障害者をとりまく「困った」現実および実際に自治体が提供しているサービスと、障害者権利条約が担保している権利とを比較照合することから、地域で保障されるべき権利を明らかにすることをねらいました。2011 年の公開学習会では、再び、障害者権利条約の基礎学習と、地域の現実と保障されるべき権利の比較検証を試みました。
私たちの活動に、ぜひ、積極的な参加をお願いします。