翌朝、午前の定期観光バスまで時間があったので竿とリールを
買い揃えた。仕掛け等は持参していたので買う必要はなかった。
定期観光バスも2900円で西ノ島の主要な観光名所を巡ってくれるので
けっこう得した気分だ。たしかに島の道路事情は悪く、幹線道路でも
1車線のみの区間があり土地勘のないところで運転するには少し不安だ。
運ちゃんがごま塩の角刈りだったからか渡哲也に似ていたような気がした。
そんな運ちゃんも道を歩く地元の小学生がバスに向かって手を振ったり、
対向車や歩行者が手を振ってくるのに対し、にこやかに応える。
というよりも知り合いが多いと言った方が正しいのかもしれない。
隠岐の最も観光名所である摩天崖は圧巻だった。サスペンスのラストシーンや
RPGで出てきそうな地形だ。バス観光も昼過ぎに終わってレンタサイクルを
借りようと別府港の近くの観光案内所に尋ねてみると、レンタサイクルは
隣町の郷浦でないとやっていないらしいが、ご好意により案内所の
横にあった整備不良の連絡用の自転車を貸してくれた。さらにタイヤに空気が
入っていないと言うことで、わざわざ自宅から空気入れを持ってきて下さった。
さらにその間、梨まで戴くことになった。隠岐観光のみなさん、この日は
大変お世話になりました。さっそく自転車を借りて別府港の反対側の
外海の磯に向かうが、想像していた以上に波が荒く危険と判断したため
磯釣りを断念して、戻って波止で五目釣りをして胴付きで足回りを攻めた。
遅くとも3分以内に釣れるこの海域は魔の海域と呼ぶべきである。
地元の釣り場では比較の対象にならないくら魚影が濃いく、魚種も多い。
釣れた魚をわざわざ〆てくださり上に保冷パックまでくださった竹並旅館の
女将さん、滞在中は大変お世話になりました。