心人-KOKOROBITO-

亡き先人と今を生きる人に想いを馳せて
慰霊活動や神社参拝で感じ取った事を書き綴った日記と日々の雑感コラム

2012年01月19日 | 雑感
毎年、京都東山区にある清水寺で、世相を漢字一文字で表す行事があるが、平成23年12月に選ばれた漢字は「絆」だった。

この絆(きずな)の意味は、端的に言えば、人と人との断つことのできないつながり、離れがたい結びつき、という意味であり、訓読みの場合、絆(ほだし)と言い、その意味は、縛る、繋ぐという意味。本来の絆の意味は、この両方の頑ななこころを指している。

普段イメージとして捉えている絆(きずな)とは、漠然とした人とのこころの結びつきを想像しやすいが、実はこの漢字の訓読みにこそ、深い意味が隠されている。

互いのこころを”結ぶ”と共に、”縛る”と”繋ぐ”がある。つまり、絆は大きな責任があるという事だ。そこには、もちろん、苦しみや悲しみも飲み込む事が含まれているだろう。

この世情を表す平成23年の漢字一文字として選ばれた「絆」。震災以降、この言葉が頻繁に使われているが、絆(ほだし)の意味を知らずして、発している場合が多いのかもしれない。

相手の意を汲み、尽力し、時に忠信もする。
絆(きずな)の根には、そんな自己犠牲がある。

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