城巡りには限りませんが、旧街道や旧道を知りたい場合の手段は案外少ないものです。
特に無料で、ネット上で手軽にとなると限られたものしか無いようです。
国土地理院の全国各地の地方測量部に出向けば、国土地理院が保有する各種の古い地図をディスプレイで見ることが出来ますが(無料)、地図が欲しい場合には紙ベースで(有料)必要な場所が載っている地図を購入することになります。
ネット上で、古い地図を無料で見たり利用できる方法は僕の知っている範囲で2つあります。
多くの方がすでにご存知と思いますが、スタンフォードデジタルリポジトリと今昔マップ on the web です。
当ブログで、時々登場する「スタンフォードデジタルリポジトリ」の5万分の1 地形図は、昭和7年頃に発行の全国が網羅された国土地理院地図の 1:5000地形図がサイト上に掲載されているのを利用しています。
米国スタンフォード大学図書館が所蔵する地図をサイト上にアップしてあり、誰でも無料で利用でき著作権もサイトの説明文ではクリアされているということです。
一つだけ残念なのは、ごく一部だけ欠けている地区があることです。どーしても欠けている場所が見たい、ほしい場合は国土地理院の各地測量部に出向くしかありませんが、サイトに殆どの場所が掲載されて、利用できますのでとても便利でありがたいです。
※スタンフォードデジタルリポジトリ の5万分の1地形図サイトはこちら
もう一つは
今昔マップ on the web で、埼玉大学教育学部人文地理学研究室 谷 謙二氏の時系列地形図閲覧サイトです。
明治の時代の地形図、1/2.5万地形図、1/2万地形図などを組み合わせ、古い地形や道を見ることが出来ます。膨大なデータから成り立っていますので、全国版になっていませんが、閲覧は2画面、4画面や重ね合わせなど多彩な方法で古い地図を見ることが出来ます。2画面で新旧地形図を見比べることもできるのでとても便利です。新旧1/2.5万地形図、1/2万地形図などではより細かな地図を見ることが出来ますので 今昔マップ on the web に掲載がある場所はこちらを見るようにしています。
著作権については利用形態によって異なりますので、確認が必要です。
※今昔マップ on the web はこちら
城址見学で訪れる場所の古い地図を見ると、現在の地形や道が改変されている場合があることに気づく場合があり、現在の地形を見るだけではわからないヒントを得る場合があります。
地図は明治以降のものですが、それでも随分変わった部分があるので、見ているだけでも楽しめます。
当ブログでは、今後もできるだけ古い地図を参照しながら、往時の姿を思い浮かべていきたいと思います。