私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/9/13 笑いは養生である
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人間は神経の集積であるので、
神経系統をみだりに消極的に興奮させることが、
直接間接に生命に危険を与えることとなるのは
当然である。
人間の個体の生命擁護のために、
全神経系統の興奮を鎮める一手段として
「笑い」を生体に仕組んである。
事ある時も事なき時も
終始笑顔で応接しよう。
否、事ある時は一層笑顔を崩さぬように
練習するべきである。
特に、体の弱い人はひとしお
笑いに努力することを養生の第一と
するべきである。
中村天風
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▼笑いの練習
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(以下、杉山彦一著『いのちを活きる』
第7章より引用抜粋)
儒教の影響の強かったかつての日本では、
喜怒哀楽を色に表わさずという戒めのもとに、
感情の表現を押しころしていた。
武士的教養では、
男子は笑わぬように育てられた。
天風哲人は、儒教的、武士的色彩の濃い環境
で少年期を過ごされた。
後に肺を病み、道を欧米に求め、
インドの山で修行される過程で、
笑いの重要性に気がつかれた。
中年の頃から、天風哲人は鏡に向かって
笑いの練習をなされた。
もちろん心の積極化や心の安定化の対策は
当然のことではあるが、
ついに天風哲人は、
少年のような無邪気な笑顔をされるようになった。
壇上での天風哲人のさわやかな笑顔に、
私達もほほ笑み、
私達の心も純化されたものである。
私達も、机の上に鏡を置こう。
勉強や読書の合間に、
鏡に映る自分の顔にほほ笑みかけてみよう。
何回も試みてみよう。
女性は、鏡に向かい化粧をする。
化粧がすんだら、
仕上げのつもりでニッコリ笑ってみるとよい。
家の中にも、何箇所と鏡を置くとよい。
その度に鏡に向かって笑いかけ、
「よい笑顔だ」と暗示をかけてみよう。
どんな顔でも、笑顔がよいにきまっている。
職場でも笑顔を忘れないようにしよう。
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