宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

青空文庫

2010年04月25日 10時35分44秒 | 本のこと


今、ipadが注目されている。
かの米国で売れすぎたお陰でわが国のリリースが一月先に延期になったとか。

しかし、あんなでかいもん、読書に向いてるか?
ちゃんと机に向かって行儀よくしないと読めないじゃんか。


そも、私は電子書籍なるものには否定的だった。
「やはり書籍は本で読むもんだ」と思ってきた。

それが、実際に体験してみて(iphoneでアプリをいじってて衝動的に買った孫正義の電子ブックを読んでいる)、少し矛先が変わってきた。


というのは、実に多様な場所で読めることに気づいたからである。

バックライトのお陰で照明いらず、手に収まるサイズなのでベッドの中でゴロゴロしながら読め、ページをめくるには指先でさっと撫でればいいだけだから片手でOK等々、楽な姿勢、場所で読書が手軽に出来るのである。

おまけに本として買えば1500円ほどするものが、電子書籍なら350円。
中古本でもまだ1000円余りすることを確認した上で先のアプリをダウンロード。
おまけにこれは一度買えば、その後は同じ端末なら何度でも無料でダウンロードできる。



そんなこんなで「電子書籍」という仕組みに少しずつ興味が湧いてきた私が、今朝ふと思いついて、まだベッドの中でその温もりを楽しみながらアプリ検索をしてみて行き着いたのが、「i文庫」である。

その詳細を読んで衝撃を受けた。

なんと、たった450円のこのアプリで出来ることが、私のニーズにガッチリはまり込んでしまったのである。


以下は、あるサイトからその概要を引用したもの。


今日紹介するのは「i文庫」です。
これは素晴らしいアプリ。
青空文庫を基本として、独自テキストも読めるテキストビューアなのです。

なにがすごいってまず、青空文庫がすごいです。
説明するまでもないですが、青空文庫とは著者の没後50年で著作権が消滅してパブリックドメインとなった小説等を電子化して公開してくれてる電子図書館ですね。
そんなわけで、芥川龍之介、太宰治、夏目漱石といった主に明治から昭和初期までの名作が8000作品以上もタダで読めてしまうというわけなんですね。
ちなみに、i文庫インストール時に厳選151冊としてデータが格納されています。
有料アプリで450円ですが、文庫本1冊程度で8000冊読めると思えば安いもんですよね(笑)



以上引用


この事実が私には俄かに理解出来なかったのである。

そも、「青空文庫」なる奇特なサイトの存在をこのとき初めて知ったのだから。



ということは、いわゆる純文学の類をじっくり読み直してみたいという昨今の私の欲求を見事に満たしてくれる訳だ。

著作権が切れたといっても、本にするには経費が掛かるが・・・
その点、電子書籍なら無料ということになる訳だ。
(勿論、そのインフラは途轍もない作業の上に成り立っているのだろうが)

それよりも有難いのは、今や入手困難なものが簡単にダウンロード出来るということ。
絶版になったものなんぞを居ながらにして読める、それも無料で。


こんなこと、私の「常識」にはなかったことなのである。



もう一つすごいのがその格納量。

以下このサイトから引用


ファイルサイズの軽量化 iPhone/iPod touchは数GBの容量がありますが、無駄に使うわけにはいきません。
i文庫では出来る限り使用容量を節約するため、
ダウンロードしたテキスト・画像データを圧縮されたZIP形式で保持します。
これにより大量の作品をダウンロードしても、最低限の容量で済みます。
一括ダウンロード機能では約8000作品のデータを110MB程度(音楽で換算すると25曲程度)に収めております。

また、作品毎のキャッシュデータ等を保持したりしないので、無駄な容量を消費することもありません。
キャッシュデータがなくても上述のように高速で読み込みを行うため待ち時間は僅かです。



私のiphoneのディスク容量が32GB=32000MBなので、なんと、計算上は0.3%あまりの容量を使うだけで8000作品を格納出来るって、私の「常識」では理解不能なのである。



そこまでいかなくとも、まずはアプリを購入した折に標準的に内臓されている151作品(夏目漱石だけでも14作品)を読了するまでには相当楽しめるだろう。


まずは手始めに、漱石三部作「三四郎」「それから」「門」から入ろうと思う。


文庫で買えばいくら?


三四郎 (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社

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全く、iphoneという奴はどれほど奥が深いのやら・・・






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