私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/11/5 一心不乱にやる
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修養の途上には、
しばしば嶮山深谷(けんざんしんこく)がある。
まして過去の長い間、
少しもそうした方面に、
意識を向けることなしに生活していた人には、
それ相当の努力を一層必要とするのが
これまた当然のことであるから、
あらかじめそれを充分我が意念として、
怠る心に鞭打つ気組みで熱心に
実践を継続しなければならない。
そうすれば必ず追々と
初期の目的を達成し得ることは、
これまた必至である。
要はただ一心不乱に、
いったん実践に志したならば、
何かの効果事実を把握するまでは、
絶対に中止しないと
堅く自己自身の心に誓うべきである。
中村天風
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▼情け深い気持ちを心に持つ
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新刊『信念の奇跡』より、
事務局スタッフが選んだ
天風の言葉をご紹介します。
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(以下、『信念の奇跡』第9章より引用抜粋)
自分の気持ちの中に
少しでも憎しみをもってる人がいたら、
それは憎まれてる人間が悪いんでなく、
憎しみの気持ちをもってる人間が悪いんです。
この世の中に憎らしい者なんていやしないよ。
一番憎らしいのは自分の心なんだ。
情け深い人間になってごらん。
自分に対しても情け深い気持ちが出てくりゃ、
病を気にしたり、運命を気にしたり、
自分の命を虐待するような情けの薄いことは
しなくなる。
病のときに心配するのは当たり前だとか、
運命が悪くなって煩悶するのは
当たり前だっていうのは、
これは自分に薄情だからだよ。
本当に自分に情け深い気持ちがあったら、
「ああ、そうだ。
こういう場合に心をいじめちゃいけないんだ。
心は、こういう場合に健康を建て直したり、
運命を建て直す一番の原動力になるんだから、
この恩人を虐待しちゃいけない」って
思うだろ。
それから、
情け深い気持ちで人生を生きていくと、
黙っていても、
人間の本来の使命である進化と向上に、
ぴたりと自分の言うこと、
おこなうことが順応してくるようになる。
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