宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

エルデナー トレプヒェン リースリング シュペートレーゼ ファインヘルプ 2011

2023年06月19日 10時59分07秒 | 酒のこと










 若い頃は、赤ワインを好んで飲んだ。
まだ学生の頃の東高円寺、埴生荘最寄りの酒屋でよく求めたのがスクリューキャップの安価なリッターサイズ仏ワイン。
今でこそ、スクリューキャップは当たり前だが、1978年当時は珍しかった様に思う。
また、年末に帰省した折には真っ先に店から提げてきた赤ワインを開けて家族と歓談するうちに一人で一本開けるということもあった。
まあ、マンズとかメルシャンのカジュアルな類(たぐい)だけど、当時の田舎の酒屋にしては、あるだけマシな方だと思う。

 それが、歳を重ねるに従って、自分で赤ワインの栓を開けることがほぼなくなった。
勿論、会食の際に出てくるそれは美味しく頂く。
でも、自分がわざわざ開けるのは白ワインが多い。
辛口から甘口迄何でも飲むが、独ワインのほんのり甘くて綺麗な酸の立つのが好きだ。


 先日の定休日、久しぶりに節酒のタガを緩めた。
自室の、店から引退させたでっかい冷蔵庫を覗くと、古い独ワインが目についた。
2011年産というから12年も経った代物。
ダイジョーブだろうか。






 グラスに注ぐと、それはそれは綺麗な黄金色。
最近、ブログ以外の発信は控えているので、撮影はしなかったのだが、今それを後悔している。
パインかグレープフルーツのような酸を予感させる香りがまだまだフレッシュだ。
口に含むと、なんとも柔らかい甘みとそいつを補完する酸味。
『こら美味い』

『もうこれ以上飲んだらアカンで』と自分を叱咤しつつ、半分で辛抱したが、こいつが見事にトリガーとなって、我が独ワインへの憧憬が再燃することとなった。

因みにこのワインは既にもう仕入先の商社には扱いが無い様だ。
こんなワイン。

以下引用

アルコール度/ 11.5%   
葡萄品種/ リースリング 100% 
タイプ/ 自然なナチュナルなやや辛口   
飲み頃温度/ 6度〜8度くらいに冷やして     
保管方法/ 直射日光NG 振動NG 暗い15度前後の場所または冷蔵庫でも可
栓/ スクリューキャップ  
オーガニック等/

【税抜き本体価格  2,700円】

シュテファン エーレン家は、モーゼル中流域のレスニッヒの村にあります。
建物にはエルデナー トレプヒェンの畑と同じ、スレート岩が使われています。畑は急斜面で、最高で斜度70%の場所にあります。
土壌はデボン紀のスレートで、エルデナー トレプヒェンには部分的にレッドストーンが混ざっています。このような軽い土と豊富なミネラルは、フルーティでさわやかなワインを生み出します。
2002年に、エーレンは70歳になり母親も95歳ということで、ミューレンホフのシュテファン ユステンにワイン造りを引き継ぎました。
夫人のヘルマ ユステンの名前で造られますが、ワイングート名は変わりません。また、エーレンも全く引退してしまう訳ではなく、畑仕事はするそうです。「モノレールに乗りたいから働くよ!」・・・とか。
この『ステファン・エーレン/2007 エルデナー トレプヒェン ファインヘルプ 』は
辛口を造る際には、発酵を早めるために、普通よりも多めに人口酵母を入れます、温度を低く(15℃~16℃)することにより発酵のスピードをコントロールして、4~8 週間発酵させます。
ゆっくり長く発酵させることにより、中に炭酸ガスが溶け込みフレッシュさを長持ちさせることも出来ます(温かくしたり、発酵を短くしたりすると、溶け込まず全て揮発してしまいます)。
ヴェレナー ソンネンウレーアが女性的、香りも味わいも華やかで余韻もすごく長いのに対し、エルデナー トレプヒェンは男性的で骨格があり、酸もしっかり感じられ、すっきりしています。
「ファインヘルプ」とは自然なナチュナルな辛口のタイプのワインで、やや甘口~やや辛口の中間くらい。モーゼル地方で特に造り手が気に入って造っているみたいで、名前の響きも好きみたいですね!


以上引用



 結局薬局、独ワインの在庫から、古い順に3本ほどを冷蔵。
これから自分の愉しみに飲んじまおう。

 そして次の頒布会では『ドイツコースを追加しよう』と決めた・・・







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